組み合わせ
昨年の高校選手権のベスト4と顔触れが同じなので、当時のメンバー表のリンクを貼りました。
静岡学園1(4PK1)1浜松開誠館
スタメン
静学は先週の準々決勝で鵜澤浬が退場。鵜澤不在の左SBを準々決勝で右SBだった望月就王が務め、右SBには山内星之介が入りました。準々決勝で右WGで先発した原星也はベンチスタート。準決勝は加藤佑基が先発しました。加藤は昨年Cチームで10番としてプレー。
山内、金野仁、加藤の3人は「タウンクラブ・中体連キャンプ2021」のメンバー。静学はあと阿部雄大と山下輝大がこのメンバーに入っています。
開誠館は1年生ながら10番を背負った川合亜門と田窪悠己はメンバー外の模様。選手権で負傷退場した岩﨑総汰と森下太陽もメンバー外。
昨年プリンスリーグであまり出場機会を得られていなかった森田祐慎が10番でキャプテン。一応補足すると、森田は昨年から個人的に推してました。いやほんとです。また、裏選手権で5試合4得点と活躍した米村修人と濱中伊吹、岩瀬琢朗が1年生ながらスタメン。
得点・交代
前半30分という早い時間に金野仁が交代。負傷したわけでも特別調子が悪いわけでもなさそうでしたが・・・。明日の決勝に出場するのか謎です。
金野に代わって入ったのは原星也。原は右WGに入り、加藤佑基がトップ下へ。
ハーフタイムにお互い1人ずつ交代。静学は右SB山内星之介に代えて乾皓洋が出場。ボランチの金野類が右SBを務め、乾がボランチへ。その後、途中出場だった原を下げて國領英夢を投入。國領がボランチに入り、乾がトップ下、加藤が右WGへ。最後に左SBに今田桜雅を左SB、望月就王を右SBとしました。また、静学は延長前半で両WGを入れ替え、右に池田双葉、左に加藤としました。
開誠館はハーフタイムで安藤則斗を投入。また、中山道心に代えて青井梛砥が出場し、安藤を左、青井を真ん中に配置。安藤はサイドの方がプレーしやすそうでした。その後、途中出場した真弓将が左サイドに入りましたが上手くプレーできず、13分で交代。
PK戦は静学が4-1で勝利。
有竹は開誠館1人目、2人目のシュートを止め、異次元の活躍でした。特に2人目の森田のシュートをキャッチしたのは圧巻でした。
所感
結局静学も開誠館もフルメンバーではありませんでした。この時期の静学をあまり知らないですが、例年に比べてドリブルの突破力はまだ向上の余地がありそうだなと思いました。守備のインテンシティも同様。今のところ高卒プロ入りできそうな選手はいなさそう。野田にぜひフロンターレに来てほしいと思っているので、あくまで”今日見たメンバーは”という話になりますが。サイドバックと右WGの人選を決めかねているように見えますが、サイドバックについては新人戦に限っての話で、おそらく右SB野田、左SB鵜澤という形で落ち着きそうな気がします。右WGは金野仁や加藤、なぜか試合に絡んでいない阿部雄大、佐々木雄基が候補かな。ここで原がポジション死守できるとおもしろいなと思います。去年の田嶋旦陽みたいな立ち位置に見えます。
開誠館もメンバーの底上げを図っている段階。途中出場した選手をさらに交代するという恐ろしい手も使いながらメンバーの見極めをしていました。真弓将はルーキーリーグ全国大会でもスタメンに入るほどのセンターバックですが、今日の試合ではウイングバックであまり良いプレーができず途中出場途中交代。悔しい試合となりました。とはいえ、4月にはプリンスリーグに絡んでいた中3のメンバーも入ってきて競争がさらに激化するので、あまり呑気なことも言っていられない状況。特にGKは国体本戦メンバーの戸塚陸、1年生ながらプリンスで試合に出ていた吉田壮馬、そしてU-15日本代表の松浦迅ビエラの3人で争うことになります。他のポジションでも、1回目のプリンスメンバー変更でメンバー入りした小關陽生など現中3のメンバーが入ってくるので、メンバーが大きく入れ替わる可能性は十分あり得ます。注目です。
浜名2-1藤枝東
スタメン
浜名は昨年までのチーム同様全員西部のチーム出身。キャプテン野澤康祐は2022年の国体本戦メンバー、CF津田廉大は2022年のヤングサッカーフェスティバルのU-16静岡県選抜です。また、10番川嶋琉之亮も2022年の国体本戦メンバーですが、3回戦で半月板を負傷してしまったとのことです。
メンバーの大半は昨年の選手権でメンバー入りしていた選手。右SB長谷征紀は1年生で唯一選手権メンバー入りしていました。スタメンの中では左SBの加藤蓮太と右WGの1年生鈴木士道が選手権メンバー外でした。
キャプテン村上樹がスタメン入り。これまでスタメンに名を連ねていた1年生山本旬がスタメンから外れました。村上は山本の背番号4を着けていたので、怪我で離脱してたパターンじゃないかと思います。
藤枝東はGK宮崎真心とMF泉孝太郎が2023年の国体本戦メンバー。10番柳川結飛は2022年のヤングサッカーフェスティバルU-16静岡県選抜メンバー。
左SB井上凱晴、ボランチ長島悠真、CF市川大耀は選手権メンバー外でした。
得点・交代
両チームともに(私の記憶が正しければ)交代は1人のみ。特に浜名は試合終了間際に鈴木恭慈から川﨑太耀への交代をしたのみ。藤枝東は市川大耀を山内愛都に交代、湯山大輔をCF、左WGを藤井有志、右WGを山内とし、泉をトップ下に配置しました。
浜名が前半に左サイドからのクロスに対して津田が潰れ、こぼれ球を鈴木が押し込み先制(だったと思います)。しかし、前半終了間際の柳川のコーナーを村上がヘディングで合わせ同点に。後半は浜名コーナーのこぼれ球をハーフライン付近から小島が山なりのロングシュートを放つと、藤枝東GK宮崎が上手く弾けずにそのままゴールへ。藤枝東が後半怒涛の攻めを見せるものの、最後までゴールを割れず。浜名が勝利しました。
所感
基本的には藤枝東ペースではあったものの、DFラインでのショートパスをミスして相手にプレゼントパスしてしまうシーンが多く見受けられ、完成度がまだまだだった印象。とはいえ、個々の技術は藤枝東の方が上回っておりチャンスを量産しましたが、あと一歩のところで浜名守備陣の集中力が上回っていたかなと思います。ペナ内で湯山がガッツリホールディングされて倒れたシーンは正直PKだと思いましたが、今日の主審はあまりファウルを取らない人だったので浜名は運が良かったと思います。
個人的には、今年の藤枝東は静学っぽさがある印象。両サイドバック、両WGともに個人技を持っておりガンガン仕掛けることができます。その中でも特に1年生の泉は高卒プロ入りあるんじゃないかと思わされるレベルに上手いです。ルーキーリーグでもトップ下で創造性あふれるプレーや推進力のあるドリブルを見せていましたが、かなり期待できる選手だなと思います。あとは藤枝東の目指しているパスサッカーの精度を上げていくことができれば、プリンスリーグでも十分上位を狙えるのではないかと思います。
浜名は勝ちはしたものの、自分たちのサッカーが十分見せられたかというとそうでもなさそう。藤枝東のインテンシティに試合終盤はついていけてなかったようにも思います。相手のパスミスをそのまま得点に結びつけることができなかったのは反省点。とはいえ、まだ今年は1試合しか見てないので見誤ってる部分も多いだろうし、プリンスでどれだけやれるかも楽しみですね。その前に静学との決勝ですが。
決勝は2年連続静学vs浜名
決勝は2年連続静学vs浜名に。昨年は西岡修斗のゴールを守り切った浜名が勝利し、19年振りの静岡県王者となりました。
浜名は川嶋の不在が痛いですが、静学は今のところ例年ほどのインテンシティも技術も見せられていないので浜名にもまだチャンスはあるのかなと思います。
静学は2年生主体ですが、未だに岩田琉唯、野田裕人、天野太陽、山下輝大を温存。余力を残しています。そして個人的には1年生ながらプレミアや全国選手権でメンバー入りしていた佐々木雄基を早く見たいと思ってます。蕪組織出身だし。新人戦で選手の底上げを図っている節があるので、決勝でもフルメンバーで来ない可能性は十分ありますが、果たして。
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岩田、野田、天野は怪我で離脱中とのこと。
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