前節9年ぶりに鹿島アントラーズに負け、3連敗で15位転落となったフロンターレ。今節は10位につけるFC東京との多摩川クラシコ。FC東京は前節のアビスパ福岡戦でアウェイ8年ぶり、リーグ戦に限れば24年ぶりにアウェイで勝利。また、DF長友佑都が14年ぶりにJ1でゴールを決めて話題になりました。
ACLで敗退してから内容・結果ともに苦しい状況が続いていたフロンターレ、国際Aマッチウィークで中断していた2週間でどれだけ修正することができたか注目です。ここでもしんどい内容で負けたら辛い・・・。
スタメン
センバはジェジエウと高井幸大のコンビ、右SBに瀬川祐輔を起用。安定の丸山祐市や右SB本職のファンウェルメスケルケン際がベンチ入りせず。
前節鹿島戦で退場してマルシーニョ不在となった左WGには遠野大弥がスタメン抜擢。そして、CFにエリソンが復帰。
スタメンで気を吐いていた山本悠樹はベンチスタート。大卒1年目の山内日向汰が満を辞してベンチ入り。超楽しみ。
試合記録
34分に脇坂泰斗が先制ゴールを決めたものの、追加点がなかなか奪えず。終盤に同点にされて引き分ける嫌なパターンかと思っていたら、72分に裏へ抜け出したエリソンを東京GK波多野豪が倒して一発退場。これで完全にフロンターレのペースに。82分にFW山田新とMF山内日向汰のアカデミー出身大卒コンビを同時投入すると、投入わずか1分後に山内のドリブル突破から山田新が追加点。初めてのJリーグベンチ入りを果たし、期待された中で一発回答。素晴らしい。後半ATにはゴール前ドフリーでボールを受けた橘田健人が華麗にミドルを決めて、3-0の快勝。内容・結果ともに久々にスカッとする好ゲームでした。
FC東京は好調のFW荒木遼太郎やMF松木玖生、DFバングーナガンデ佳史扶といったU-23日本代表選手たちやフル代表復帰を果たしたDF長友佑都と実力のある選手を揃えましたが、フロンターレDFがしっかりと抑えました。
山本悠樹がJ1通算100試合出場。この試合クローザー出場となったのはまさかでしたが、連戦が続くのでね。
ハイライト
1点目
2点目
山内はこれがJ初出場。プロになってからは富士フイルムスーパーカップ以来の出場となりました。大学2年の終わりに他チームからオファーを受けたものの、それを蹴って大学3年の冬にフロンターレへの入団を勝ち取りました。そんなこともあってか、山田の得点後に嬉し涙を流していたようです。
3点目
おまけ
「ユースに甘い」の元ネタは、2018年のJ1札幌戦(7-0)でプロ初出場初ゴールを決めた田中碧がいきなりあんたが大賞を獲ったことに対する阿部浩之のセリフです。懐かしい。笑
この試合、下田北斗のフロンターレ初ゴールなどで5-0でリードし、田中碧を投入。このときも、中村憲剛がわざとボールを外へ大きく蹴り出して碧がすぐに入れるようにしてるんですよね。今では得点を取れる中盤のイメージが強い碧も、昇格したときはセンバを務めることもある本職ボランチと聞いていて、プレーの第一印象もボールを奪うのが上手いというイメージでした。それがブラジル代表戦でのミドルを皮切りにゴールを量産し、日本代表の主力に定着している姿を見るのは感慨深いですね。点を取れる中盤はこのときから片鱗を見せていたんですね。
マリノス、町田と強敵が続く
2週間の代表ウィークでしっかりと修正し、FC東京に快勝できましたが、次節は横浜F・マリノス戦、さらにその次は首位町田ゼルビア戦と強敵との試合が続きます。
ここでしっかり勝ち切って上位進出への足掛かりを掴めるか。期待です。
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