10月4日、静岡学園高校のキャプテンDF行徳瑛と10番MF髙橋隆大のプロ入り内定が発表されました!
行徳は名古屋グランパス、髙橋はガンバ大阪でプロ生活を始めることになります!
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行徳 瑛(ぎょうとく えい)
プロフィール
◇氏 名
行徳 瑛(ぎょうとく えい)
◇生年月日
2004年12月17日
◇身 長 / 体 重
185cm / 75kg
◇出身地
静岡県
◇ポジション
DF
◇利き足
右
◇サッカー歴
若鮎長良FCインテリオール → 有度FC → 静岡学園中学校 → 静岡学園高等学校
プレースタイル
行徳は185センチと長身ながら足下のテクニックもあるセンターバックです。ギラヴァンツ北九州に入団したCB伊東進之輔にかなり近いタイプだと思います。冨安健洋しかり板倉滉しかり、テクニックのある高身長センターバックはボランチもできることが多いですが、行徳も例外ではなくボランチを務めることもあります。高校選手権宮崎日大戦の2〜3分しか見たことないですが。笑
高校2年時の高校選手権では怪我でほぼ出場機会がなかったので、しっかり見たのは春のヤングサッカーフェスティバルが最初になります。競り合いが強く、しっかりボールを繋げる選手でしたが、一番驚いたのは相手のプレッシャーを足元のテクニックでかわしまくっていたところ。1学年上の高校選抜相手に安易にクリアせずボールをキープできる胆力とそれを実現するテクニックに脱帽しました。これは絶対にプロになるなと思わされる場面でした。
伊東進之輔がJ3の北九州で1桁背番号をもらいながら全く出場機会がないように、1年目からJ1の名古屋で出場機会を得るのは簡単ではありませんが、トヨタスタジアムで活躍している姿を見るのが楽しみです。
若鮎長良FCインテリオールは岐阜県の少年サッカーチームで、静岡県出身なのになんで岐阜県のチーム?となりますが、父浩二氏が関係しています。
浩二氏も元プロサッカー選手で、西ドイツ留学後名古屋グランパスの前身であるトヨタ自動車でプレー。引退後、地元清水の清水エスパルスで指導を行いました。息子である瑛少年が産まれたのは2004年ですが、ちょうど浩二氏がエスパルスで監督をしていた時です。
その後、2008年からブータン代表監督、大宮アルディージャのコーチを務めた後、2012年にFC岐阜の監督に就任します。2013年8月に解任されると、2014年に静岡大学の監督に就任。
小学2年生の時にサッカーを始めたと語っていますが、それはちょうど浩二氏がFC岐阜の監督に就任した2012年のことであり、岐阜県の若鮎長良FCインテリオールに入団したことは辻褄が合います。そして、小学4年の2014年に父の静岡大監督就任と同時に静岡の有度FCに入団したと考えられます。
浩二氏はその後、2015年にタイのアーントーンFCネパール代表監督、U-18カンボジア代表監督とアジアを渡り歩いていますが、さすがに物心ついている瑛少年はついていかずに静岡の静岡学園中、静岡学園高で研鑽を積み現在に至るということになります。
また、名古屋グランパスの山口素弘GMは、中学時代から行徳を追っていたとのこと。当時から大きくて上手かったもののおとなしい印象で、獲得の決め手ともなったメンタル面の成長は高校に入ってからだそう。
髙橋 隆大(たかはし りゅうた)
プロフィール
◇氏 名
髙橋 隆大(たかはし りゅうた)
◇生年月日
2004年10月30日
◇身 長 / 体 重
156cm / 58kg
◇出身地
京都府
◇ポジション
MF
◇利き足
右
◇サッカー歴
長岡京SSS→ガンバ大阪ジュニアユース → 静岡学園高校
プレースタイル
髙橋隆大は右サイドハーフもしくは右WGが主戦場で、右利きなのに右サイドからのカットインして左足シュートというのが代表的な得点パターンになっている異色のドリブラーです。初見では絶対利き足が分かりません。フリーキックを右足で蹴ってるくらいしか見分ける方法ないです。見てればわかりますが、めちゃくちゃ上手くてワクワクさせられる選手です。
左サイドからのカットインシュートは静学での試合を1度でもみたことがあれば絶対に見たことがあるはずです。それだけ定番のパターンとなっています。
↓7枚目の動画
↓8枚目の動画
また、静学では右サイドが主戦場ですが、県選抜となる静岡ユースでは左サイドや中央でもプレーしており、ワントップ以外の攻撃的なポジションは一通り可能です。
やはりずば抜けているのは得点力とドリブルの上手さ。ともするとハンデとなりうる身体の小ささを活かして小回りの効いた細かいボールタッチでメッシさながらなドリブルを披露します。プレミアリーグでもセンターサークルから1人でドリブルでゴール前まで持っていくシーンは何度も見られました。
春のヤングサッカーフェスティバルでは1歳年上の選手たち相手に全然通用していませんでしたが、プレミアリーグや夏のSBSカップでは同年代を相手に無双状態。特にSBSカップではウルグアイ代表相手でも股抜きしたり、十分に通用するところを見せつけていました。
そして、注目したいのはテクニックだけでなくメンタル面。試合中でもシュートを外して悔しければ雄叫びを上げますし、円陣を組むときにも気合を入れるために叫んでいる姿が見られ、気持ちを全面に押し出すムードメーカーとしての活躍も見られます。
ヤングサッカーフェスティバルでは思うようなプレーができずに試合後に悔し涙を流すほど、喜怒哀楽を表に出すプレイヤーです。
また、8月に行われたユースワールドチャレンジでMVPを受賞した時に「4位なのに良いんですか!?」と笑いを誘う場面もあります。
正直なところ、体格のこともあって下手したら高卒でのプロ入りはないのではないかと思っていたのですが、中学時代を過ごした古巣のガンバ大阪が獲りに来ましたね。どうせなら静岡のクラブで見たかったので残念です。
プレミアリーグ、高校選手権での活躍に期待
2人のプロ入り後の活躍が早く見たいところではありますが、その前にプレミアリーグ、そして高校選手権が残っています。
プレミアリーグはホームのエスプラットフジスパークでの試合は基本関係者のみの観戦となっているためなかなか見ることができません。プレミアリーグで静学の試合を見るにはアウェイに行くくらいしか方法がありません。行きやすいのは延期になっている清水エスパルスユース戦ですかね。日程は未定ですが、IAIスタジアム日本平で行われる可能性が高いです。
そして、高校サッカーの花形である全国高校サッカー選手権。
静学は第一シードなので決勝トーナメント1回戦となる10月30日が初戦です。今のところ観客制限は行っていないみたいです。去年も有観客だったし今の状況を見れば有観客で行いそうですかね。昨年は声出しなしでの応援が認められていましたが、今年はどうなるのでしょうか。冬だしマスク着用での声出し応援ありになったらいいですけどね。
インターハイ静岡県大会では磐田東に敗れてベスト4敗退となりましたが、優勝候補筆頭であることには変わりありません。磐田東戦でも一方的に攻めながらもシュートがポストに嫌われるなど運に恵まれなかった部分が大きかったですしね。今年の年末年始も全国の舞台で輝く彼らを見ることができるのではと思っています。
ニッパツが会場になってくれ!!!!
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