名古屋グランパスは2026年から名古屋グランパスU-15瑞穂を設立すると発表しました。

新チームを発足するのではなく、グランパスみよしFCを母体として組織改定を行うようです。そのため、リーグ戦のカテゴリーは愛知県TOPリーグスタートになると思います(グランパスみよしが東海リーグに昇格したら東海リーグスタート)。
高円宮杯 JFA U-15サッカーリーグ2024 参加チーム一覧
現行の名古屋グランパスU-15は2026年から名古屋グランパスU-15豊田となり、U-15豊田とU-15瑞穂の2チーム体制でジュニアユースを運営することになります。
近年アカデミー組織の2チーム体制化の流れができてきています。元々はFC東京U-15がむさしと深川、モンテディオ山形JYが村山と庄内で2チーム体制、鹿島アントラーズJYがJY、つくば、ノルテの3チーム体制でしたが、複数チーム体制を取っているチームは多くありませんでした。清水エスパルスやジュビロ磐田は複数チームを運営していたものの、それはアカデミーとしてではなく、あくまでスクール(普及)という側面でした。
しかし、2022年に清水エスパルスはJYとJY三島の2チーム体制になりましたし、ジュビロ磐田も2023年にU-15、EAST、CENTRAL、WESTの4チーム体制になりました(ジュビロの場合はあくまでU-15が頂点に来てその下に3チームという体制なので一緒にしていいかは微妙ですが)。また、ジュビロと同じく2023年には川崎フロンターレがU-15生田とU-15等々力の2チーム体制になりました。



ちなみに、複数チーム体制になるときに母体があるかないかというのは地味に重要。川崎フロンターレU-15等々力は母体となるチームがなく1からのスタートだったため神奈川県4部スタートでした。一方で、清水エスパルスJY三島は母体となったエスパルス駿東が所属していた静岡県1部からスタートしました。まあでも、1年生のときから3年生相手に試合できるという意味では良いのかもしれません。
近年のアカデミー複数チーム体制化は、来年から発足する「U-21 Jリーグ」のためという説がJサポの中ではまことしやかに囁かれています。つまり、U-21 Jリーグに参加するには人が足りないのでユースから参加させることになる、ユースから参加させるとユースの試合の人員が足りなくなるのでジュニアユースからユースの試合に参加させることになる。ジュニアユースは人数が十分いるので問題なし、みたいな。
エスパルスユースがプリンスリーグのときベンチ入りメンバーが少ないことがあるのは内心気になっていましたし、Bチームの公式戦もある上にU-21 Jリーグが始まればさらに台所事情が苦しくなることは容易に想像がつくので、あながちこの説も間違っていないのかなぁとは思います。

ジュニアユース2チーム体制化の流れが日本サッカーのレベルをさらに押し上げることを期待しています。
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