佐藤尚輝が倒されて得たPKを10番渡邉りょうが決めて1-0で勝利し、暫定ながら8位に浮上したアスル。
そんな試合後、渡邉本人の口から「移籍する」という衝撃的なことが告げられました。
「わたくし、渡邉りょうは、本日をもちましてこのクラブを離れ移籍することとなりました。
本当にこのクラブで多くのことを経験させていただきました。
自分の選手として始まりがすべてここでした。
嬉しかったことも悲しかったことも、全てが僕にとってかけがえのない宝物です。
所属先はまだ明かすことはできませんが、この決断をするにあたって本当に本当にたくさん悩みました。
たくさんの方の思いを裏切ることになるのも重々承知しています。
その中で選手としてチャレンジしたいその一心で今回の移籍を決めました。
どこに行っても、ここで学んだことを活かして選手として人としてもっともっと逞しくなって、これから生きたいと思います。
3年半、長いようで短く、短いようで長かった夢のような時間をいただき、本当にありがとうございました。」
アスル通算76試合16ゴール6アシスト
渡邉はアスル在籍の3年半で76試合に出場し、16ゴール6アシストを記録しました。
特筆すべきはその得点意欲。
シュート数はチームでも指折り。90分当たりのシュート数は2019年は4.4本、2020年は3.6本、2021年は3.2本、2022年は1.9本と常にトップです。
そして、センターフォワードで起用されることが多いのであまり知られていないかもしれませんが、実はドリブルが上手かったりします。
フットボールラボの「チャンスビルディングポイント」を見ると、2020年~2022年の3年間はクラブ内のトップ3に入っています。左サイドに流れたときにたまにするドリブル、意外と取られないし、敵陣深くまで確実に侵入できるんですよね。
私はずっと渡邉を左WGで起用してほしいとブログで言っていたのですが、きちんと数字に表れていたんですね。算出方法知らんけど。
新天地ではどこで起用されるかわからないですが、ぜひ注目してみてください。
圧倒的な強さだった産能大のエースとしてアスルに加入
2018年に神奈川県大学サッカーリーグで10戦62得点2失点という圧倒的な強さで全勝優勝し、関東大学リーグ2部への昇格を決めた産業能率大。
2019年、その原動力だった渡邉りょうが佐藤尚輝と共にアスルに加入しました。
どうやら大学4年では10番をつけていながら後半戦あまり試合に絡めていなかったようですが、後述するように腰が悪かったのが原因と考えられます。
1年目は怪我のヘルニアの影響で試合に絡めず
1年目は椎間板ヘルニアの手術もあって7試合の出場にとどまり、ノーゴール。
大学4年時も後半はほとんど試合に出れていなかったようなのですが、おそらくそのときから悪かったんだろうなと思います。
今井体制1年目 チーム唯一の全試合出場でチーム得点王に
今井体制になった2020年ではチームで唯一リーグ全34試合に出場し、チームトップの7ゴールを挙げました。
この写真は第23節のブラウブリッツ秋田戦。
シーズン開幕から22戦無敗で迎えた秋田相手にスコアレスドロー。最終的に開幕28戦無敗のダントツ1位でJ3を制した秋田ですが、その秋田相手に勝利できなくて誰よりも長く頭を下げ続ける渡邉。責任感強い。
2年連続チーム得点王も・・・負傷離脱により前年の成績越えられず
2021年には10番を背負い、21試合で昨シーズン挙げた7ゴールに到達しました。しかし、第22節藤枝MYFCとの静岡ダービーで負傷すると、復帰したのは最終節の第30節岩手戦。不完全燃焼のシーズンとなってしまいました。
負傷した藤枝MYFC戦の集合写真。1人だけ「気を付け」のお決まりポーズ。
復帰したのは最終節いわてグルージャ盛岡戦。79分に鈴木拳士郎に代わってピッチへ。
2022シーズンは得点数伸びず
2022シーズンのホーム開幕戦はベンチスタート。
後半からの出場でしたが、まさかの0-5の大敗を喫し、暗雲が立ち込めます。
満を辞して臨んだ第3節FC岐阜戦には先発。
宇賀神友弥、柏木陽介、田中順也などを擁するチーム相手にシーズン初ゴール。
続くAC長野パルセイロ戦も先発。
今シーズンは気を付けが少しマイルドになってますね。笑
強敵長野相手に勝利を収め、笑顔で手を振る渡邉。
天皇杯決勝の集合写真。やっぱりピシってしてない。笑
J1クラブに移籍との噂も・・・今後のリリース待ち
渡邉本人も「移籍先はまだ明かせない」と話しており、どこに移籍するのかは不明です。
あくまで噂ではありますが、J1クラブからオファーが来たとも言われております。
✍️移籍の噂
アスルクラロ沼津のFW渡辺、他クラブへ移籍濃厚に。J1からオファーが来たと思われる— 噂の!サッカーマグ (@RumorSoccerMag) 2022年7月9日
今この時期にFWを欲してるJ1クラブってどこだ??って感じではありますけどね。単純に得点数だけで行くなら最少得点16点の名古屋と福岡、17得点の湘南あたりなのでしょうか。割とありそうな気がしてきた。
実際のところ、いきなりJ1はさすがに厳しい気がしますし、J1移籍してレンタルでJ2、J3とかありそうですけどね。
まあでもJ2移籍が現実的じゃないかなぁとは思いますけどね〜。J3の同じカテゴリーはないと思いたいです。高橋潤哉パターンはやめてほしい・・・笑
アスルがJ3で戦ってこれたのも渡邉の力あってこそなのは言うまでもなく。ただでさえ高橋潤哉が抜かれて攻撃力が下がったところに渡邉も抜かれるって大丈夫か心配でしょうがないですが・・・。
上のカテゴリーへのチャレンジはクラブとしてもサポーターとしても大歓迎。大暴れしてほしいです。
ありがとう、渡邉りょう。
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