草薙陸上競技場にやってきました(写真撮り忘れた)
夏に行われるSBSカップしかり、冬に時之栖で行われる裏選手権しかり、サッカー王国といわれるだけあって静岡では様々なサッカーイベントが行われますね。
約10年ぶりに訪れた草薙で行われたのは、第37回静岡県ヤングサッカーフェスティバル。
目的はもちろん日本高校選抜!
先月行われたネクストジェネレーションマッチでは高校1~2年生の川崎フロンターレU-18に0-1で敗れてしまいました。
あれから1か月。
チーム内での連携も深まり、どのようなサッカーを見せてくれるのか。
川崎ユース戦ではあまり目立たなかったチェイスアンリはその怪物ぶりを見せてくれるのか。
楽しみです。
また、前座として男女のU-16静岡県選抜と東京都選抜の試合が行われました。
これらのチームは2022年秋に行われる栃木国体のために編成されており、中学3年生(4月から高校1年生)と早生まれの高校1年生(4月から高校2年生)の選手で構成されています。
登録メンバー
メンバーは以下の通り。※女子は割愛。
U-16静岡県選抜は守護神とエースがともに藤枝東高の1年生。その他は清水エスパルス、ジュビロ磐田、アスルクラロ沼津の下部組織や静学が複数名選ばれています。県選抜に選ばれるレベルだとそのままユースに上がるのかなという気がしますが、エスパルス静岡、ホンダFC、浜名JYから選ばれている選手たちの今後の去就が楽しみですね。どこかのユースにいくのか、高校サッカーを選ぶのか。ホンダFCの下部組織にいるからそのまま昇格するというわけでもないですし、浜名のジュニアユースにいるから浜名高に行くわけでもないですからね。特にエスパルス静岡の選手は毎年何人かは清水東に進学するので、今回選ばれた選手が進学するのか注目ですね。
U-16東京都選抜は”東京”って言ってるのに都外のJクラブの下部組織の選手が選ばれています。選手の住んでいる地域を見ているのか、クラブの所在地見ているのかいまいちよく分かりませんが、いろいろなクラブから選ばれています。東京ヴェルディ、FC東京といった東京都内のクラブはもちろん、川崎フロンターレ、浦和レッズ、ジェフ千葉と近隣県のJクラブからも選出されています。
静岡県ユース選抜はクラブ・高校両方から選出されています。
個人的に意外だったのが藤枝東の野田隼太郎が選ばれなかったことですかね。1年生で藤枝東のレギュラーを張って静学の古川を止めまくっていたのはすごかったですからね。
静学からは行徳、白井、髙橋の3人が選出されました。また、行徳はキャプテン、髙橋は10番を任されています。髙橋はU-17日本高校選抜でも活躍していたみたいですし、今回の試合でも無双してほしいところです。
その他の高校からは藤枝明誠、藤枝東、清水桜が丘、浜松開誠館、富士市立といろいろな高校から選出されています。
日本高校選抜はネクストジェネレーションマッチから変更ないので割愛。
U-16静岡県選抜vsU-16東京都選抜
スコア
男子
U-16静岡県選抜 0-2 U-16東京都選抜
〇得点者
・東京都選抜
6 知久陽輝(PK)
9 半場朔人
〇交代
・静岡県選抜
①6栁川→7高原瑛斗(沼津U-15)
②15中山→8森力介(磐田U-15)
③5野澤→16石川成希(清水JY)
④13山下→11津田廉大(浜名JY)
⑤3渥美→18宮城迅(静岡学園中)
⑥1藤﨑→12三沢玖龍(沼津U-15)
・東京都選抜
①13仲谷→6知久陽輝(川崎U-18)
②3大澤→7山本朔(横河武蔵野U-18)
③4岩田→17沼田青瑳(FC東京むさし)
④14大久保→15大越友太波(FC東京深川)
⑤9半場→19荒井颯太(川崎U-15)
⑥1後藤→12山本琉聖(大成高)
⑦10佐藤→16堀江真広(浦和JY)
東京選抜は川崎U-15の柴田と知久がともに先発。また、柴田はキャプテンマークを巻き、攻守に存在感を放っていました。
終始東京選抜ペースで試合が進みました。前半は0-0で折り返しましたが、後半は6番知久が左サイドから仕掛け、ペナルティエリア内で倒されPK獲得。PKを知久自身で決め、東京が先制。
追加点も左サイドから。2番柴田がドリブル突破でペナルティエリア内に進入、えぐったところをファーで10番佐藤がシュート。9番半場が軌道を変えてゴール。
川崎U-15の2人が得点に絡む活躍を見せ、東京都選抜が快勝しました。
静岡県選抜はチャンスが少なく、ほとんど印象に残る活躍は見せられず。
静岡県選抜のメンバーは何人かは高校サッカーの方へ進むと思うので、ぜひ1年目からレギュラー争いに食い込んでほしいところ。また、東京都選抜も含めユースへ昇格する選手たちのプリンスリーグ・プレミアリーグでの活躍にも期待したいです。
女子
U-16静岡県選抜 2-3 U-16東京都選抜
女子の方は、前半に立て続けに10番梅本恵(日テレ・東京ヴェルディメニーナ)と11番藤崎智子(浦和レッズレディースJY)が得点して東京都選抜の2点リードで折り返しましたが、後半は静岡県選抜の11番木村未来(JFAアカデミー福島)が2ゴールで食い下がり、最終的なスコアは2-3。東京都選抜はノジマステラ相模原や浦和レッズレディース、SFIDA世田谷FC、日テレメニーナ、ASエルフェン埼玉とWEリーグ下部組織の選手で固められていたので0-5くらいで静岡県選抜が負けてしまうのではないかと思っていましたが大健闘しました。東京都選抜の9番新井萌禾(もか)、10番梅本恵(ともに日テレメニーナ)、11番藤崎智子(浦和レッズレディース)、静岡県選抜の11番木村未来(JFAアカデミー福島)は名前を覚えておいて損のない選手かなと思いました。
大トリの静岡県ユース選抜vs日本高校選抜
ヤングサッカーフェスティバルの大トリ、静岡県ユース選抜と日本高校選抜の一戦。観客も明らかに増え、カメラ女子の数も増え、やっぱり注目されているんだなと。
周りからは「チェイスアンリがー」「セレッソに内定した選手がー」と選手名も聞かれるほど。
静岡県ユース選抜 1-2 日本高校選抜
〇得点者
・静岡県ユース選抜
15 齋藤晴
・日本高校選抜
10 福田師王×2
〇交代
・静岡県ユース選抜
①1森脇→12石坂地央(藤枝東高)
②5山本→14渡邉啓佳(清水ユース)
③2石川→13石川瑠紀(清水桜が丘高)
④9斉藤→15齋藤晴(JFAアカデミー福島U-18)
⑥11伊藤→山籐大夢(富士市立高)
・日本高校選抜
②12大川→佐々木奈琉(帝京長岡高)
③1佐藤→23鮎川太陽(尚志高)
④10福田→18守屋練太郎(前橋育英高)
⑤16田澤→6小泉龍之介(静岡学園高)
⑥20阪田→11藤森颯太(青森山田高)
注目選手が全員先発、本気モードの日本高校選抜
ネクストジェネレーションマッチと違い、福田師王、大迫塁の神村学園の超高校級2年生が先発。本気モードです。
大迫塁は2年生ながら既にセレッソ大阪への加入内定済。また、福田師王もJクラブで争奪戦が行われており、さらにバイエルンへ練習参加したことから高卒即海外とも噂されております。そして、キャプテンマークを巻くチェイスアンリ。シュツットガルトとの契約が内定しているというような話もあります。
福田師王の海外の噂に関しては、JFAの計らいで海外クラブに練習参加させてもらえた何人かのうちの1人だったというだけで、バイエルンからオファーをもらって練習参加したわけではありません。なので、高卒即海外はなくJ1クラブへ進路を決めるのではないかと思います。チェイスアンリは未だにプロクラブ内定の話がなく、高卒即海外は決定的でしょう。海外への内定を決めるには、FIFAの18歳ルールがあるので、18歳になる3/24の誕生日に去就が発表されると思います。行先は報道の出てるシュツットガルトで決まりでしょう。
静岡県ユース選抜は清水エスパルス、ジュビロ磐田のユース勢が大半を占めるなか、静岡学園の行徳瑛がキャプテン、髙橋隆大が10番としてスタメン、また藤枝明誠の山本蒼太もスタメンを勝ち取りました。ユース勢はぶっちゃけ全員知らないので、何とも言えません。
試合を見た後知ったのですが、安藤阿雄依と山田理矩は2種登録されていました。
左サイド安藤、右サイド髙橋。存在感が対照的な両サイド
前半は左サイドに安藤、右サイドに髙橋という並び。後半途中からは髙橋トップ下、安藤右サイドとなっていました。
安藤が164センチ、髙橋が157センチでどちらもドリブラー。似たスペックを持つ両選手ですが、今回の試合では明暗が分かれたように思います。安藤は前半から日本高校選抜の守備を翻弄。ボールを持ったときに何かしてくれるという期待感がありました。さすが2種登録。
対して髙橋は選手権での活躍やU-17日本高校選抜での活躍もあってかかなりきついマークがついており、フィジカルで跳ね飛ばされる場面が散見。また、ボールを持っても抜き切ることができずにボールを奪われる場面がかなり多く、正直よく最後までピッチに残したなと思うほどでした。試合後に一人悔し涙を流している姿は印象的でした。
静学行徳はプロ入り確実、足元のあるセンターバック
キャプテンを務めた行徳はセンターバックでフル出場。選手権では怪我でほとんど出場機会がなく、フルで見るのは初めてでしたが・・・
うまい。選手権ではボランチもやっていたこともあり、相手のプレッシャーを気にせずテクニックでいなす場面もあり、強烈な存在感を示しました。
1学年上の伊東進之輔が足元あり空中戦ありのセンターバックとして北九州へ加入しましたが、正直それ以上の実力があるような気がします。少なくとも高卒のプロ入りは確実でしょう。
清水ユース斉藤も存在感あり
攻められる時間帯の長かった静岡県ユース選抜にあって、最終ラインで落ち着かせることのできる行徳、左サイドでドリブル突破できる安藤は生命線でした。加えて、個人的には2トップの一角を担った斉藤も存在感がありました。
1学年上の日本高校選抜相手に体を張ってボールを何度も収め、左サイドにいるときは清水ユースのチームメイトである安藤と息の合った連携を見せ、明らかに静岡県ユース選抜の武器となっていました。
チェイスアンリ、超高校級の片鱗を見せる
ネクストジェネレーションマッチでは特に目立つ場面のなかったチェイスアンリ。今回の試合でも圧倒的な存在感を常に見せていたかというとそういうわけでもなく。ただ、何分か忘れましたが日本高校選抜のコーナーキックの場面。キーパーがはじこうとしたところを高い打点で強烈なヘッドをお見舞い。枠は外れましたが、チェイスアンリの長所といえばこれだった!と思い出させるシーンでした。
チェイスアンリは特別ビルドアップに長けているとか、行徳のように足元があるというタイプではありません。それもあり、先制点のシーンでの前線への持ち上がりは、自分でも驚きながら流れに身を任せて前線へボールを運ぶ川崎のジェジエウさながら。ただ、そこでボールを失わずアシストを決めるところ、さすがでした。笑
超高校級神村コンビ
2年生ながら10番を背負う福田師王、2年生ながらセレッソ大阪への内定を決めた大迫塁。
大迫はFW登録ですがこの試合はボランチとして先発。たしかに左足での正確なキックはボランチ向きだなぁと思って見てました。難なくこなしてしまうのが恐ろしい。笑
福田は2ゴールを挙げた勝利の立役者なので、言わずもがなですね。目立ったストロングポイントはないですが、全てにおいてハイレベル。体は強いしボールは運べるし、何よりシュートを決める。あまり動き回るタイプではなくゴール前にどっしり構え、ゴールにかかわるプレーは超一流。ストライカーというにふさわしい選手だなと感じました。
東山2年生阪田澪哉にも期待
右サイドの阪田も2年生ながら先発。ドリブルで多くのチャンスを作りました。正直ノーマークだったのですが、東山躍進の立役者に今年も注目です!
将来のプロ・日本代表候補に注目!
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