J3残り8試合 藤枝MYFCはJ2昇格できる!?

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藤枝MYFCが14日間で5試合の過密日程を4勝1分で乗り切り、J2昇格争いに踏みとどまりました!

 

台風で8月13日の沼津戦が9月21日に延期に。また、試合途中に雷雨で中断し、8月20日から9月14日に順延されて前半22分、1-0でリードした状態での再開となった岐阜戦。

過密日程となった5連戦を4勝1分で終え、勝点52に伸ばしました!

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5連戦の道のり

八戸戦では前半2分に先制点を挙げ、シュート数26本対9本というところからもわかるように危なげなく勝利。続く岐阜戦も中断前にMF横山暁之がゴールを決めていたこともあり1-0からのスタートで余裕を持った試合運びで連勝。ここまでは順調でしたが、ここからの3試合がきつかった・・・。

9月10日 藤枝MYFC 2-0 ヴァンラーレ八戸

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9月14日 FC岐阜 0-3 藤枝MYFC

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9月18日 藤枝MYFC 1-0 SC相模原

5連戦3試合目のホーム相模原戦。前半11分にMF久保藤次郎が先制し、この試合も順調に勝てると思っていた矢先、前半35分にDF秋山貴嗣がDOGSOで退場。そこから相模原が怒涛の反撃。最終的に相模原にはシュートを22本も打たれ、ポゼッションも65%とずっと押し込まれる展開に。DF鈴木翔太、DF久富良輔を投入し、これまで練習でも試してなかったという4バックでなんとか守り切りました。

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9月21日 アスルクラロ沼津 0-0 藤枝MYFC

4試合目の静岡ダービー沼津戦もきつい展開。

なんと相模原戦よりも早い前半8分にDF川島將がDOGSOで一発退場。沼津FW染矢一樹が裏へ抜け出そうというところを倒してしまいました。

沼津が得点力不足にあえぐ、というよりシュートをなかなか打たないチームだったことが幸いし、60%もボール保持されながらも無得点に抑えきり引き分けに持ち込みました。

ただし、相模原戦でもカウンターで気を吐いていたMF久保藤次郎が負傷退場し、中2日でのアウェイ愛媛戦へ暗雲が立ち込めました。

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9月24日 愛媛FC 0-1 藤枝MYFC

静岡ダービー沼津戦から中2日。愛媛県松山市ニンジニアスタジアムで行われた5連戦最終戦のアウェイ愛媛戦。

序盤から藤枝がボールを保持し、圧倒的に攻め込むも愛媛GK徳重健太のスーパーセーブや愛媛DF陣の体を張った守備によってゴールラインが割れず。逆に愛媛FWに裏を取られて危うく3試合連続の退場者を出すところだったりして気の抜けない展開。試合を見ていて何度入ったと思って叫び、何度「いや今の入ってないのかよ!」と落胆したことか。

後半26分、MF鈴木惇のクロスをFW渡邉りょうが愛媛GK徳重と競り合い、こぼれ球を再び渡邉りょうが頭で押し込んでなんとか決勝点。愛媛DFも必死で掻き出そうとしましたが間に合わず。圧倒的に攻め込みながらもギリギリでの勝利となりました。

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2試合連続の退場者+遠方アウェイ無敗で乗り切った!
日程 スコア 相手
9月10日 第24節 2〇0 H ヴァンラーレ八戸
9月14日 第21節 3〇0 A FC岐阜
9月18日 第25節 1〇0 H SC相模原
9月21日 第20節 0△0 A アスルクラロ沼津
9月24日 第26節 1〇0 A 愛媛FC

そんなJ3らしからぬ過密日程&長距離移動の5連戦は4勝1分、全試合クリーンシートで終えました。前節上位の富山に勝利したものの直近8試合で6敗し絶不調の沼津相手に勝てず勝点2を失ったのは痛いですが、状況が状況だったので負けなかったことが大事。勝点を52まで乗せ、上位陣に大きなプレッシャーをかけています。まあ、そりゃ沼津に勝ってたら勝点54で2位まで上がれたかもしてなかったですけどね。しょうがない。

しょうがないと言いつつも、そういわざるを得なくなった原因である裏へ抜け出された時の対応については修正する必要があると思います。相模原戦、沼津戦と2試合続けて同じシチュエーションでのDFの対応。愛媛戦でも危ない場面がありました。

超攻撃サッカー」を目指す以上、前掛かりになるのは致し方ない部分ではありますが、藤枝のウィークポイントとして狙われることは間違いないです。川崎フロンターレのジェジエウみたいに裏へ抜け出されても追いつけるフィジカルモンスターがいればいいですが、そうも言っていられません。ひたすら押し込んで裏へ出させないようにするしかないですね。

また、9ゴール5アシストのエース久保藤次郎の状態が心配です。愛媛戦は大事を取っただけと思いたいですが・・・。

愛媛戦では横山暁之と榎本啓吾の個人技がすごかったですね。特に横山はこんなに上手かったのかってくらいドリブルで相手をかわしてシュートを打って、久保の不在を感じさせませんでした。そして、ワントップを張り続ける渡邉りょうもチームが苦しい時にゴールを奪い、結果を出してくれました。ポストプレーでも抜群の存在感を見せ、ゴールへの執念も目を見張るものがあります。残り試合勝ち続けるには渡邉のゴールが不可欠です。

 

J2昇格争いは実質4クラブ

J3の順位表は以下の通り。数字上は9位FC岐阜までJ2昇格の可能性が残されていますが、それは鹿児島と松本が残り8試合全敗した場合なので、まあないでしょう。現実的なところでいくと6位FC今治までが昇格争いに残っていると言えるでしょう。

順位 チーム 試合数 勝点 得点 失点 得失点差
1 いわきFC 26 57 53 17 36
2 鹿児島ユナイテッド 26 53 43 29 14
3 松本山雅FC 26 53 35 21 14
4 藤枝MYFC 26 52 44 23 21
5 カターレ富山 26 48 39 30 9
6 FC今治 26 47 40 29 11
7 AC長野パルセイロ 26 43 29 26 3
8 愛媛FC 25 41 38 30 8
9 福島ユナイテッド 26 37 31 29 2
10 FC岐阜 26 32 36 41 -5
11 ガイナーレ鳥取 26 28 41 45 -4
12 アスルクラロ沼津 26 28 23 33 -10
13 テゲバジャーロ宮崎 25 26 26 34 -8
14 ギラヴァンツ北九州 26 26 24 34 -10
15 ヴァンラーレ八戸 26 25 22 40 -18
16 SC相模原 26 23 26 36 -10
17 カマタマーレ讃岐 26 20 19 36 -17
18 YSCC横浜 26 18 17 53 -36

 

とはいえ、第16節からずっと上位4チームの顔触れは変わっておらず、J2昇格の本命はやはりいわきFC鹿児島ユナイテッド松本山雅FC藤枝MYFCの4クラブに絞られています。そして、2位争いが熾烈です。藤枝が5連戦で勝点を伸ばした一方で、鹿児島と松本は今節まさかの敗戦で足踏みを踏んでいます。

J3上位4チームの順位推移

 

首位いわきは今治に敗れたものの立て直す

第15節宮崎戦から第24節北九州戦まで10戦無敗、直近5連勝して首位を独走していたいわき。しかし、第25節では今治相手に敗戦。ついにブレーキが掛かったかと思われました。また、今節岐阜戦では先制したものの追いつかれ、さらに左SB日高大が負傷退場という嫌な展開。しかし、MF岩渕弘人が勝ち越し点を奪い勝利。今治戦での敗戦を見事に断ち切り、立て直しに成功しました。

いわきは東北社会人リーグ時代から見ているので頑張ってほしいとは思っていますが、その思いとは裏腹に岐阜戦ではこのまま引き分けろ~と思っていました、はい。

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2位鹿児島ユナイテッドはガイナーレ鳥取にまさかの大敗

2位の鹿児島ユナイテッドは第22節今治戦を3-4で落としてしまったものの、第23節沼津戦から3連勝し調子を上げていました。しかし、今節は14位ガイナーレ鳥取にまさかの0-6の大敗を喫し、勝点を伸ばせませんでした。得失点差で松本を大きく突き放していましたが、今回の大敗で貯金がなくなってしまいました。

鳥取は飛龍高校出身の澤上竜二が先制点を含む2ゴール、また常葉大橘高校出身のDF石井光輝もゴール。静岡県出身選手が藤枝のJ2昇格をアシストしてくれています。

鳥取が先制点決めたとき、思わずガッツポーズして叫んでしまいました。笑

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3位松本山雅は最下位YSCC横浜に完封負け

3位松本は5連勝で迎えたホームYS横浜戦。いわき、鹿児島、藤枝の試合が先に終わっており、いわきを追うには勝利が必須、単独2位浮上のために最低限引き分けが必須だった状況での一戦。まさかの最下位YS横浜にウノゼロ勝利を献上してしまいました。1年でのJ2復帰へ足踏みしております。

 

J3は残り8試合

J3は26節まで消化し、残り8試合となりました。首位いわきが勝点57で頭一つ抜けているものの、2位鹿児島と3位松本は勝点53、4位藤枝は勝点52で僅差となっています。

それぞれ昇格を争うチームとのいわゆる6ポイントゲームは1試合ずつ。第28節の藤枝vs松本、そして第32節いわきvs鹿児島です。これらの試合の結果はJ2昇格争いに大きな影響を及ぼします。負けたら昇格争い脱落と考えてよいでしょう。もちろん、それ以外のチームとの対戦で勝ち続けることが大前提となります。

順位 チーム 勝点 第27節 第28節 第29節 第30節 第31節 第32節 第33節 第34節
1位 いわきFC 57 H 讃岐 A 鳥取 A 沼津 H 愛媛 A 宮崎 H 鹿児島 A 相模原 H YS横浜
2位 鹿児島ユナイテッド 53 H 長野 A YS横浜 H 宮崎 A 福島 H 愛媛 A いわき H 岐阜 A 富山
3位 松本山雅FC 53 A 沼津 A 藤枝 H 岐阜 A 今治 H 長野 A 富山 A 宮崎 H 相模原
4位 藤枝MYFC 52 H YS横浜 H 松本 A 富山 H 宮崎 A 鳥取 A 今治 H 福島 A 長野

 

ジャイアントキラーFC今治に注意

そんな中、J2昇格争いを混沌とさせる存在が6位FC今治

今治は上位相手に強さを発揮します。首位いわきのJ初黒星はいわきグリーンフィールドでの今治。そして、10戦8勝2分と絶好調だったいわきを止めたのも今治

そう、今治はいわき相手に唯一シーズンダブルを達成しているのです!

いわきは今シーズン3敗しかしていませんが、そのうちの2敗は今治に敗れたものです。

また、3位鹿児島相手にも1勝1敗と全く引けを取っていません。藤枝のホームで行われた試合でも勝利を収めています。

 

日程 スコア 相手
4月17日 第6節 1〇0 A いわきFC
5月15日 第9節 0●1 H 鹿児島ユナイテッド
5月29日 第10節 1●2 A 松本山雅FC
6月19日 第13節 2〇1 A 藤枝MYFC
8月28日 第22節 4〇3 A 鹿児島ユナイテッド
9月18日 第25節 1〇0 H いわきFC
10月23日 第30節 H 松本山雅FC
11月6日 第32節 H 藤枝MYFC

 

また、今治は5月に清水エスパルスからU-19日本代表FW千葉寛汰を育成型期限付き移籍で獲得しています。

加入してから第23節北九州戦まで13試合3得点と振るっていませんでしたが、U-19日本代表として臨んだU-20アジアカップ予選で覚醒しました。

千葉は当初日本代表メンバーには入っていませんでしたが、初戦となる9月12日のラオス戦でFW内藤大和(甲府)が負傷。追加招集で代表に合流しました。そんなスクランブルで合流しましたが、9月14日のグアム戦では6ゴール、さらに9月16日のパレスチナ戦でも後半からの出場ながら3ゴール。出場3試合で9ゴールと大暴れしました。

代表活動を終えてから最初の試合となった9月25日の宮崎戦でも2ゴールを挙げ、勢いを継続しています。

 

ストライカーが覚醒してさらに厄介になった今治

松本と藤枝はまだアウェイでの試合が残っています。松本はホームでは勝利を収めていますが、アウェイでも勝ち切れるか。藤枝はアウェイで雪辱を果たせるか。

今治との試合が昇格争いのカギを握っています。

 

 

 

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