アスルクラロ沼津がレイラック滋賀とのプレーオフ第2戦に臨み、1-1で引き分けました。この結果より、2戦合計3-4で敗れ、JFL降格が決定しました。

前半22分に滋賀に先制を許したものの、その2分後にMF森夢真のドリブルから最後はFW白輪地敬大が押し込みすぐに同点に。しかし、後半38分、カウンターでMF柳町魁耀が右サイドのFW川又堅碁にパスを展開した後、滋賀の選手との小競り合いの末ドロップキックをかました?ために1発レッドで退場。その後、後半ATにGKジローン・ゲギムが最終ラインでボールを奪われた末に相手を倒して1発退場。DF宮脇茂夫がGKを務める羽目になり、1-1で引き分けました。
第1戦は見ていないのでなんとも言えないのですが、第2戦を現地で見た限りではレイラック滋賀が勝ちに値したと言わざるを得ない内容でした。スタッツで見てもシュート数はアスルの4本に対して滋賀は12本、実際滋賀の連続シュートをなんとか掻き出すというような場面がありました。また、アスルの縦パスはことごとく読まれてカットされていたし、ヘディングの競り合いはほぼ全て滋賀が勝っていました。そういう意味で、2枚のレッドカードを差し引いても勝ちに値しなかった試合だったと思います。
ゲギムの退場は目の前で見てたから妥当だなと思います。ただ、柳町の退場はゴール裏から遠かったこともあるし、真ん中の柳町から右サイドの川又へパスが出た直後のことだったので完全に見ていなかったし、DAZNで確認してもリプレイがなかったので実際何があったのかはわからず。直前の柳町のトラップを見て「うまっ」って思った直後の出来事、それも得点の可能性が高そうな展開だったので柳町が自分からふっかけるとは思えないし。監督がブチギレていたのは柳町が進路妨害されてたのを先にファウルで取れよとかそもそも1発レッドは厳しすぎるだろうっていう話だったんじゃないかなと予想はしてます。
「柳町のドロップキックはありえないし、退場するときニヤニヤしてたから人間として最悪、プロ失格」というような投稿をXでたくさん見ましたが、なに言っているんだろうという感じ。あの直前にアスルベンチ前で明らかにアスルのスローインだったものが滋賀ボールと判定されてアスル陣営総出で猛抗議したシーンがありましたし、そういう流れがあれば1発レッドに対して主審にアイツ頭おかしいって逆に笑っちゃうことはあるだろうと思います。自分もそういう態度取っちゃいそうな気がするので断罪できないなぁって思います。そりゃ、報復とは言え主審の目の前で蹴るのはどうかとは思いますが。個人的にはそう思っているので柳町に対してそんなに怒ってないし、逆にそういうやらかしをしてしまったからこそ、少なくともアスルがJ復帰を決めるまでは沼津に残って責任を果たしてほしいと思います。
去年一昨年は中山雅史監督のもとで昇格争いをしていたのに、まさかこんなことになるとは。オフに主力を大量に引き抜かれたので上位争いをすることはないだろうと思ってはいましたが、まさか降格するとは。中山監督も途中で退任しちゃうし。
来シーズンはJリーグに合わせてJFLもハーフシーズンのリーグ戦を行った後に26/27シーズンの秋春制に移行するようです。
こうなると厄介なのが、選手がどれだけ残ってくれるかということ。そもそも降格によって選手の流出は避けられません。降格でクラブの収入は減るだろうし、アマチュアリーグへの降格ならなおさら。仮に1年なら現状の戦力を繋ぎ止めることができたとしても、この半年があることで金銭面の握力が足りなくなる可能性は十分ありえます。
また、選手獲得の面で言っても1年半はJFLでプレーしなきゃいけないという事実から加入を固辞される可能性があります。基本Jクラブからのレンタルで獲得するしかないのではないかと思います。ただ、U-21リーグが始まる都合上、参加するチームからのレンタルは望めないと思いますし、なかなか難しいところ。レンタルなのでハーフシーズンでハマったとしても本命の26/27シーズンもいるとは限らないですし。あまり深く考えていませんでしたが、今シーズンだけは絶対に降格しちゃいけなかったんじゃないかという気がします。
そして、これも今気付いたのですが、Jリーグから退会したことでDAZNの配信で試合を見ることができなくなります。試合を見たければ現地に行くしかなくなります。これは地味に盲点でした。どうせ観に行きますけど。
まずはプロサッカークラブとして、しっかり戦うというところからやり直して最短でJ復帰を成し遂げてほしいですね。

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