大きくフォーマットが新しくなったルヴァンカップが始まりました。他会場の試合も含めて、まさかこんなに楽しくて盛り上がるとは思ってませんでした。
記事
試合記録
スタメン
スタメンにリーグ戦の主力はDF濱託巳、MF持井響太、FW鈴木拳士郎、FW津久井匠海、FW森夢真の5人が入りました。残りのスタメン6人は控え組。GK武者大夢、MF遠山悠希、DF井上航希は今季初出場。大卒ルーキーのDF宮脇茂夫とMF沼田航征は初先発。ベンチには主力のGK渡辺健太、DF中村勇太、MF德永晃太郎、FW和田育が入りました。
仙台のスタメンは明らかに”2軍”。新加入選手が半数以上の6人で、そのうち3人がルーキー。この日のスタメンのリーグの総出場時間はたったの166分。しかもこのうち93分はFW中山仁斗だけの出場時間です。
ベンチには主力を揃えていました。DF髙田椋汰、DF菅田真啓、MF工藤蒼生はリーグ2試合フル出場していました。また、2022シーズンまでヴィッセル神戸に所属していた郷家友太は昨シーズン39試合10得点。
仙台は新加入の選手中心。4バックは全員新加入。右SHに神村学園から加入した高卒ルーキー西丸道人、左SHにフロンターレからレンタルで加入した高卒2年目の名願斗哉。また、ボランチには高校生2年生の横山颯大が入りました。小畑は仙台ユース出身の22歳。U-22日本代表です。
スタッツ
ハイライト
所感
仙台の2軍とアスルの1.5軍とも言える試合だと思います。前半の内容は互角でしたが、アスルはメンバーが違うながらもいつも通りのプレーをできていました。しかし、後半は仙台に対応されてDFラインからのビルドアップが上手くいかなくなったのは課題。それでも試合終盤は速い攻めから得点が生まれたのは好材料。ビルドアップについてはJ3レベルでは大丈夫かもしれませんが、今後に向けての伸び代。格上相手に逆転で打ち勝つという最高の形で、アスル観戦史上最高に楽しい試合でした。
遠山のSB起用には驚きました。最初スタメン見た時は3バックをやると思っていました。普段安在がやっている偽SBの役割を担い、守備は右SB、攻撃はボランチとして上手くプレーしていました。アスルの偽SBは安在の専売特許だと思っていましたが、ほかにもできる人材を見つけられたのは今後につながります。慣れないDF起用ながらも名願にほとんど自由にやらせなかったのも素晴らしかったです。
遠山と同じく今季初出場の井上も大きなミスなく試合を終えることができたのは好材料。これまではどことなく頼りない感じがしていましたが、今年はやれるのではないかと思います。懸念としては、ハイボールの競り合いが改善されているかこの試合で確認できなかったところでしょうか。
津久井はCF起用でしたが、やはりハイボールの競り合いには難あり。サイドにポジションを移してからは得意のドリブルでチャンスメイクし2点目に繋がる突破とクロスを供給。さすがでした。
大卒ルーキー宮脇との兼ね合いでセンターバック起用で先発した濱は正直かなり危なっかしかったです。しかし、左SBに移ってからは1G1Aと素晴らしい活躍。やはりアスルの超重要なピースの1つです。
大卒ルーキーの宮脇と沼田も遜色ないプレーを見せて良かったと思います。特に沼田はゴールも決めたし、それを抜きにしても素早い判断でボールを散らして変な奪われ方をしなかったし、今後にかなり期待できるなと思います。
そして、アスルでの初出場を飾った学。マリノス時代の大怪我で代名詞だったドリブルは影を潜めましたが、フロンターレ時代にオフザボールの動きに活路を見出して復活。得点には絡んだものの個人的にはまだやれると思ってます。期待大。
今回出場はありませんでしたが、杉本大雅と岩崎圭吾のユース出身の2人がベンチ入り。この2人がどれだけ成長しているかもどこかで確認したいですね。天皇杯かな。
仙台で注目していたのはフロンターレから期限付き移籍しているMF名願斗哉。身長差でハイボールの競り合いには勝っていましたが、持ち味のドリブルは即席SBの遠山に止められる場面もあり、まだまだという印象。後半右SHにポジション変えたときも存在感がなさすぎて気付けなかったので。。。フロサポ仲間には交代したと思ってチャンネルを変えてしまった人もいたほど。時折キレのあるドリブルをしている場面はあったので、常にそれができるように頑張ってほしいところ。フロンターレの左WGは激戦区なのでしっかり成長してほしいです。
また、フロンターレユース出身ということで有田にも注目して見ていました。彼のユース時代や大学時代を知るフロサポは偽SBじゃないかと予想していましたが、ごくごく普通に右SBをやっていました。このままSBとして切り拓いていくのかは分かりませんが、まずは試合に出ることが大事なので頑張ってほしいです。
1番目を引いたのはユースの横山。コンサドーレ旭川から仙台ユースに加入した新高校3年生。ボールを受けるのを怖がらないし、この試合では機会がありませんでしたがプレースキックもできるようです。フル出場していたし、クラブからの期待の大きさが窺えます。ただ、まだ「高校生にしてはすごい」の領域かなと思うので、これからの成長に期待。代表歴はないようですが、SBSカップが楽しみです。
この勝利の何が良いって、メンバーをある程度温存して勝てたこと。そして、今日初スタメンだった選手がレギュラーの選手に肉薄する実力が十分あることを証明できたこと。正直遠山と井上はまだ基準を満たしていないのではと戦前は思っていましたが、今日の試合を見る限りは十分リーグのスタメン争いに割って入れる実力であることを証明しました。これは大きい。
仙台に勝ったことや、J1のチームが愛鷹に来ることが未だに信じられないです。来月の今頃には長谷川竜也が沼津で凱旋試合をするというのも胸熱。2年前の今頃は照明問題でそもそもJリーグにいられないという状態だった上に試合内容も絶望的で、まさかこんなことになってるとは想像できませんでした。なんなら2年前のホーム開幕戦は福島に0-5で大敗し、あまりにも無気力な失点の仕方にブチギレてました。笑
今年は今のところ(まだ3試合しかやってませんが)全てが上手く回っています。この流れを手放さず、J2昇格へ突き進んで欲しいです。
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