第103回全国高校サッカー選手権の登録メンバーが発表されました。今年の総決算。
2年連続15回目の全国選手権出場となる静岡学園のメンバーは以下の通り。
背番号 | Pos. | 名前 | 学年 | 前所属 | 備考 |
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1 | GK | 有竹 拓海 | 高2 | FC東京深川 | ナショナルトレセンU-14(2021) |
2 | DF | 土田 拓 | 高3 | 大宮アルディージャU15 | |
3 | DF | 関戸 海凪 | 高3 | 静岡学園中 | 国体選抜(2022) |
4 | DF | 岩田 琉唯 | 高3 | 1FC川越水上公園 | 静岡ユース(2024) |
5 | DF | 望月 就王 | 高3 | 静岡学園中 | |
6 | DF | 野田 裕人 | 高3 | FC DIVINE | 川崎フロンターレ加入内定 |
7 | MF | 原 星也 | 高3 | 静岡学園中 | |
8 | MF | 天野 太陽 | 高3 | 大阪市ジュネッス | |
9 | FW | 乾 皓洋 | 高3 | 高石中央FC | ナショナルトレセンU-13(2019) |
10 | MF | 堀川 隼 | 高3 | VIVO FC | 静岡ユース(2024) |
11 | MF | 加藤 佑基 | 高3 | 奈良YMCA SC | 静岡ユース(2024) |
12 | FW | 大木 悠羽 | 高3 | 清水エスパルスJY | ナショナルトレセンU-13(2019) |
13 | MF | 篠塚 怜音 | 高2 | ジェフ千葉U-15 | |
14 | DF | 鵜澤 浬 | 高3 | 清水エスパルスJY | |
15 | MF | 佐々木 雄基 | 高2 | 川崎フロンターレU-15 | |
16 | MF | 山縣 優翔 | 高2 | 千里丘FC | U-16日本代表(2024) |
17 | GK | 野口 晟斗 | 高3 | 大阪東淀川FC | |
18 | MF | 神吉 俊之介 | 高2 | アミザージ神野 | |
19 | MF | 藤本 虎之介 | 高3 | アイリス住吉 | |
20 | DF | 矢澤 怜士 | 高3 | 大阪東淀川FC | |
21 | DF | 吉田 俐軌 | 高2 | セレッソ大阪西 | |
22 | DF | 國領 英夢 | 高3 | セレッソ大阪U-15 | |
23 | MF | 池田 双葉 | 高3 | 千里丘FC | |
24 | MF | 四海 星南 | 高2 | FC東京深川 | |
25 | DF | 今田 桜雅 | 高3 | 東急Sレイエス | |
26 | FW | 上田 悠世 | 高2 | 千里丘FC | |
27 | MF | 村松 宗 | 高3 | 静岡学園中 | |
28 | DF | 杉山 由羅 | 高3 | 静岡学園中 | |
29 | DF | 山内 星之介 | 高3 | 奈良YMCA SC | |
30 | GK | 瀧 優斗 | 高2 | セレッソ大阪U-15 |
プレミア、選手権県大会のときの背番号は下記リンクより。
静学は全国選手権で背番号が大きく変わる傾向がありますが、まさかここまで変わるとは。
エースナンバー10はMF堀川隼へ
1番大きな変化は10番の変更。2年生10番として話題を呼んだU-16日本代表MF山縣優翔は16番。新たに10番として集大成を迎えることになったのは20番を背負っていたMF堀川隼。
堀川はプレミア20試合出場5得点。その20試合はすべてスタメンで静学の選手で最多。さらに総出場時間もチーム最長です。静学らしいドリブルを持つ選手ではありませんが攻守ともにハイスペックで、静学の10番にふさわしい選手です。
山縣優翔は10番ではなくなりましたが、調子が良い時のテクニックは静学屈指。10番の重荷がなくなった今大会で飛躍できるか。
背番号一新
どのポジションも背番号が一新されました。
まずはDF。プレミアでは27番、選手権県大会では18番だったDF土田拓が2番となり、それにともなってDF関戸海凪が3番、DF岩田琉唯が4番と背番号が1つずつずれました。また、新人戦からずっと2桁番号だった望月就王は5番に、6番だったDF鵜澤浬は14番になりました。6番は川崎フロンターレ内定のキャプテンDF野田裕人。
土田は前屈みになった縦突破から深い位置での折り返しが真骨頂。
土田が2番になったことでDF関戸海凪が3番、DF岩田琉唯が4番になりました。関戸と岩田は特に言うことがない、まさに静学の屋台骨。高い守備力とハイプレスに来られても剥がして前進できるテクニックを併せ持つ、まさに静学サッカーを体現している2人です。
DF望月就王は今シーズンサイドバックのバックアッパー的な役割だったと思っていますが、DF野田裕人の長期離脱やシーズン序盤左SBが定まらなかったこともあって出場機会がかなり多く、主力といっても遜色ないレベルの選手になりました。個人技というよりは運動量と周囲との連携が持ち味なのかなと思ってます。
川崎フロンターレ入団内定したキャプテンのDF野田裕人が6番を背負うことになりました。昨年の右SB泉光太郎と同じ6番です。今季は長期離脱が多く、プレー時間が短いものの、出た試合で得点に絡むなど印象的なプレーを見せています。
DF鵜澤浬は今シーズン序盤サイドハーフとして起用されることもありましたがサイドバックに定着。DFラインからでもガンガン仕掛けて相手のプレスを剥がすし、前線でも相手DFをかわしまくれる推進力を持っています。セットプレーを任されるくらい高いキックの精度も併せ持っています。
中盤では、加藤佑基が14番から11番に変更。新人戦でもSBS杯でも14番だったのでもはや加藤のトレードマークだと思っていましたがそういうわけでもないんですね。静学の切り込み隊長。ドリブルで観客を沸かせまくってほしいです。
加藤が11番になったことで選手権県大会で11番を背負った原星也が7番、今年1年間7番を背負っていた天野太陽が8番となりました。選手の背番号のイメージとのギャップがものすごいことになってます、はい。
原は新人戦ではレギュラーだったものの、今季前半はプリンスリーグでプレー。インターハイあたりからAチームで試合に出るようになって一気にレギュラーに定着。選手権でも縦への突破力と両足からのクロスでの得点量産に期待。
天野は昨シーズン途中からAチームに定着。新人戦では10番を背負いましたが、リーグ戦では7番でした。豊富な運動量と相手DFライン裏へのランニングが持ち味で、途中出場でも試合の流れを変えられる選手です。選手権県大会決勝ではハーフラインからのロングシュートを決めました。
FWは乾皓洋が9番、大木悠羽が12番となりました。乾はポストプレー、大木は裏抜けが持ち味でタイプが違うFWなので、状況によって使い分けとかあるのではと思います。
注目の2年生たち
2年生はMF篠塚怜音が13番でフィールドプレイヤーの2年生の中で最も若い番号となりました。シーズン途中からレギュラーに定着し、選手権県大会から得点まで取れるようになりました。
その次に若い番号なのが佐々木雄基の15番。昨シーズンからプレミアや選手権のメンバーに登録されていたものの、トップチーム出場はアウェイ横浜FCユース戦のみ。今シーズンはプリンスリーグを戦うBチームの10番として16試合6得点を挙げ、選手権からAチームで出場機会を得ました。佐々木は川崎フロンターレU-15時代も15番を背負って無双していたそうなので期待。
佐々木とともに選手権からトップチームに絡み始めたMF神吉俊之介は18番。縦の突破もカットインもできる左利きドリブラーです。
残りの2年生はDF吉田俐軌が21番、MF四海星南が24番、FW上田悠世が26番、GK瀧優斗は30番です。
この世代のルーキーリーグ観戦記は以下リンクより。
Bチームメンバー滑り込み
27番MF村松宗、28番DF杉山由羅、29番DF山内星之介は選手権メンバーに滑り込んだ形。山内は今シーズン序盤は右SBとしてプレミアでも出場機会を得ていましたが、インターハイ後からはプレミアに絡めなくなり、最終タームでは登録メンバー外となっていました。プリンスリーグでは最終戦のみ出場し、引退を選んだのかと思っていましたが、最後の全国大会でメンバー入りしました。
村松宗と杉山由羅はともに静岡学園中出身、1年間プリンスリーグでレギュラーとして活躍したメンバー。プリンスリーグの出場時間は村松の1293分で杉山が1188分はチームトップ3の長さです(1位は吉田俐軌の1350分)。プレミアではベンチ入りの機会がありませんでしたが、最後の選手権でトップチーム初出場なるか。ちなみに村松はボランチ、杉山は右SBを主戦場としていますが、プリンスリーグではポジションが逆になっていることもあり両方できます。
1年生のメンバー入りなし
今年は1年生のメンバー入りはなし。可能性があるところではプリンスリーグのメンバーに入っていたDF飯尾善、MF泉新、MF加集啓太、MF松永悠輝、FW坂本健悟かなと思っていましたが、1人も入りませんでした。来年に期待。
この世代のルーキーリーグ観戦記は以下リンクより。
このメンバーで2019年以来の全国優勝なるか、注目です。