プレミアWEST第16節 静岡学園vs神村学園

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まえがき

主力の揃わない静学

中断明けからなかなかフルメンバーが揃わない状態が続いています。大津戦、東福岡戦、米子北戦とMF福地瑠伊、FW神田奏真が欠場。この3試合は1分2敗と波に乗れず、1試合未消化とはいえサンフレッチェ広島ユースに首位の座を明け渡してしまいました。

注目選手が多い神村学園

昨年FW福田師王(ボルシアMG)やMF大迫塁(セレッソ大阪)を擁して高校選手権ベスト4。今年もベガルタ仙台内定FW西丸道人、U-17アジアカップ優勝メンバーのFW名和田我空、DF吉永夢希と逸材が揃っています。

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特に名和田はU-17アジアカップで得点王とMVPをダブル受賞して、ただでさえ昨年から1年生10番として注目度が高かったのにさらに有名になりました。

【U17】神村学園のニューヒーロー名和田我空、3年後のW杯出場に意欲「A代表は本当に目標」 - 日本代表 : 日刊スポーツ
サッカーのU-17(17歳以下)アジア杯を制したU-17日本代表が3日、開催地のタイから帰国した。韓国との決勝で2得点し、得点王とMVPをダブル受賞したFW名… - 日刊スポーツ新聞社のニュースサイト、ニッカンスポーツ・コム(nikkans...

また、今年も10番は1年生が背負っています。MF福島和毅はU-16日本代表にも名を連ねており、注目の選手です。

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とはいえ、神村学園はプレミアでは直近7試合で5敗しており不調。ノーゴールの試合が4試合の上、失点も多くかなり不安定です。

試合記録

スタメン

静学はU-15日本代表の1年生MF山縣優翔が2試合連続の先発。DF大村海心とDF水野朔のコンビで固定されていたCBはDF井口晴斗と2年生DF岩田琉唯となりました。右SBは2年生DF野田裕人。メンバー表を見た時には宮嵜隆之介のワントップかと思いましたが、今節はMF高田優とMF小山顕の2トップ。

神村学園はU-17アジアカップ出場メンバーのDF吉永夢希とFW名和田我空が欠場。右SB中野陽斗、左MF徳村楓大、ボランチ福島和毅と1年生3人が先発。注目のベガルタ仙台内定FW西丸道人は得点ランキング2位の13ゴールを挙げています。

公式記録

静岡学園高校 vs 神村学園高等部 試合情報|高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2023|JFA.jp
高円宮杯プレミアリーグ 2023大会公式サイトのWEST 静岡学園高校 vs 神村学園高等部の日程・結果ページです。試合結果、出場記録、公式記録を掲載しています。

ハイライト

2トップ、というかゼロトップで臨んだ静学は、序盤こそ神村の1年生MF徳村楓大の裏狙いに手を焼きましたが、MF志賀小政のリーグ6点目で先制。正直今日は機能したとは言い難い高田優がドリブルして潰れたこぼれ球を志賀が拾い、ミドルシュートを綺麗に決めました。謎のゴールパフォーマンス。笑

神村は前半で4つのオフサイド。ロングボールでFW西丸道人も裏を狙いましたがなかなか上手くいかず。西丸は周りに指示を出しながら打開を試みていましたが、静学の2年生DF岩田琉唯とGK中村圭佑が冷静に対応。西丸は全く仕事ができませんでした。なんとなく西丸の要求に周りが応えられていないような印象を受けました。

後半は静学にシュート6本生まれたのに対し神村はたったの2本。静学が押し込む形となりました。特にその状態が顕著になったのはMF山縣優翔、MF小山顕に代えてMF天野太陽とMF大平青空が出てから。2人とも守備の意識が高く、前線で神村からボールを奪う場面が増えてかなり押し込めるようになりました。

特に大平は周りにも指示を出して守備のスイッチ役として奔走。Bチームで初めて見た時はゆったりとしたテクニシャンなのかと思いましたが、ここまでハードワークできるとは。

2点目は意外な選手が決めました。志賀が足を攣り、高田とともに交代。出場したのはMF岡元和士とDF提坂煌世。DFを入れて守備固めをするのかと思いきや提坂の入ったのは高田の務めたFWのポジション。

観戦に来ていたBチームの選手からも「さすがに攻撃は期待してないw」と言う声も聞こえる中、左サイドからの岡元のクロスに頭で合わせたのはまさかの提坂。

このゴールにBチームの面々は大興奮。

提坂を中心に大きな輪ができました。

この後、右SB野田裕人が足を攣り、FWにいた提坂が最終ラインへ。ようやく守備固め。

ではなく今度はCBにいた岩田琉唯が最前線へ。最終ラインは右から野田、提坂、井口、吉村となりました。なぜ。

岩田は周りから「ガン」「ガンちゃん」と呼ばれているようで、観客席の静学メンバーからも「ガンちゃん頑張れ!」とか「ガンちゃん行くな!w」とかいろいろな声が。笑

ダメ押し点を決めたのは守備で奮闘していたMF大平。94分、天野がドリブルで右サイドから侵入し、ラストパスを押し込んで3-0。

クリロナのゴールパフォーマンスで輪に飛び込みもみくちゃにされてました。「え、やるの?」みたいな雰囲気出してましたが。笑

大平はチームのムードメーカーというかお笑い担当なんだなというのをインターハイに続いて窺い知ることのできた一面でした。

順位

静学は今節の勝利で2位キープ。ただ、未消化の第13節横浜FCユース戦に勝利しても得失点差で広島ユースを上回れない可能性が高いです。次節のアウェイ直接対決が非常に重要になってきます。怪我で離脱しているMF福地瑠伊、FW神田奏真の復帰が待たれますが、不在時のプランBを早急に完成させる必要があります。

順位表を見ると、ヴィッセル神戸U-18に勝利したジュビロ磐田U-18が降格圏を脱出。一時は最下位で降格待ったなしかと思いましたが、サマーブレイク後5試合で3勝2敗、負けた2試合も1点差の惜敗と調子を上げています。まだ先ですが、静学との直接対決が楽しみです。

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