全国高校サッカー選手権静岡県大会2024 準々決勝 飛龍vs藤枝東

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インターハイ決勝のリベンジ、4年連続の決勝進出、そして学校創立100周年での全国出場を目指す藤枝東と、東部勢唯一ベスト8に残った飛龍の試合です。

試合記録

スタメン

飛龍は磐田東戦からスタメンを1人入れ替え。左SBを山本蒼空から高原伸ノ介に変更。

藤枝東はスタメンに変更なし。

得点・交代

飛龍3(7PK6)3藤枝東
得点者
4秋山稜瑛(アシスト:10丹羽咲人)前半5分 
 前半12分9湯山大輔(アシスト:2小池海人)
 前半20分10柳川結飛(アシスト:9湯山大輔)
 後半21分9湯山大輔(アシスト:13市川大耀)
10丹羽咲人(アシスト:11片岡飛翔)後半29分 
10丹羽咲人後半33分 
交代
8長谷川璃音
③裾野市立西中
20真野璃都
③沼津市立第三中
後半24分8小浦京之助
③フェルボール愛知
14井上凱晴
②BRINCAR安城
12植松佑唯
③沼津市立金岡中
6岡田和也
③リベルダージ静岡
後半26分   
   後半35分2小池海人
③ジュビロ磐田U-15
20長谷川泰人
③掛川JFC
   後半35分7泉孝太郎
②FC東京むさし
11藤井有志
③大阪市ジュネッス
3池田舜平
②エスパルス三島
2田邉陸斗
③アスルクラロ沼津U15
延長後半7分10柳川結飛
③エスパルス静岡
21本田悠人
③京都サンガU-15
11片岡飛翔
③アスルクラロ沼津U15
22渡辺真裟斗
②セパラーダSC
延長後半7分   

PK戦は藤枝東サイドで藤枝東先攻。

 合計1人目2人目3人目4人目5人目6人目7人目8人目
藤枝東69湯山13市川21本田11藤井6村上14井上3長島22寺田
飛龍710丹羽6岡田2田邉13渡邉22渡辺7竹川17吉川24橋本

前半立ち上がりの5分、この試合1本目のロングスローをニアでFW丹羽咲人が逸らし、ファーに走り込んでいたDF秋山稜瑛が足で押し込んで飛龍が先制。

丹羽がゴールパフォーマンスしてますが、最後に触ったのは秋山

しかし、藤枝東は慌てず繋ぐサッカー。前半9分に泉孝太郎がクロスバーを叩くシュートを放つと、前半12分、左からの逢坂峻のクロスの流れ弾を小池海人が切り返して左足でクロス、湯山が頭で決めて1-1。

小池海人が切り返してクロス
湯山が合わせて同点

飛龍は前半、サイドハーフもDFラインまで落ちて6バックを形成。中盤がガラ空きになり、藤枝東に好きなようにパスを回される展開。6バックの割にアタッキングサードで簡単にパスを通されてかなり難しい状況に。前半20分、湯山から足裏のパスをゴール中央で受けた柳川結飛がミドルシュートを叩き込んであっさり逆転。藤枝東が試合を支配して前半を終えました。

このミドルで逆転

後半、飛龍は6バックになっていたのを修正してプレスを上手くかけられるようになったものの、藤枝東優位の状況は変わらず。

後半21分、市川がフィジカルで飛龍DF2枚の間を強引に突破して中にグラウンダーのパスを出すと湯山が合わせて1-3と突き放します。

市川と湯山のラインで飛龍を突き放す

後半24分、藤枝東は足の攣った小浦に代えて井上凱晴を投入。飛龍は長谷川璃音に代えて右SBに真野璃都を投入。これに伴い、飛龍は渡邉優来をFWに上げるポジション変更。渡邉は昨年までFWとして丹羽と2トップを組んでいたらしいです。

この辺りから飛龍が前がかりにプレスをかけるようになり攻勢。後半29分、片岡飛翔の右サイドからのマイナスのクロスをペナルティエリア手前で受けた丹羽咲人が左足で強烈シュートを叩き込み、1点差に。

藤枝東はアタッキングサードでワンタッチで崩そうとするものの精度が伴わず。飛龍にボールを渡してしまい、飛龍のロングボール攻勢を受けてしまう悪循環へ。そして後半33分、ピッチ中央でボールを奪った秋山がFW渡邉優来へ楔を入れると、ワンタッチで落として橋本龍輝へ。橋本が裏へ出し、丹羽が反応。ボールを受けるとキックフェイントで2人かわしてゴール。試合を振り出しに戻す3点目。

この失点の後、藤枝東は両WGを交代。藤井有志と長谷川泰人を投入。

しかし、飛龍の流れは止まらず。藤枝東は守り切って延長線へ突入。

延長戦はただただ意地のぶつかり合い。飛龍は延長前半に池田舜平と高原伸ノ介が足を攣るもすぐに◯を出しプレー続行。延長後半7分、藤枝東は足の攣った柳川結飛に代えて本田悠人を投入。同じタイミングで飛龍は田邊陸斗と渡辺真裟斗を投入。FWに入っていた渡邉優来をセンターバックに変更。

PK戦、1人目は共にエース。丹羽は蹴った後、キャプテンマークをGK吉川に託していました。

実は藤枝東キャプテンの村上も5人目に蹴った後GK宮崎にキャプテンマークを渡していたようです。気づかなかった。

PK戦は飛龍が5人目が外した一方、GK吉川湊が藤枝東の3人目と8人目をストップし、飛龍が勝利しました。

8人目の橋本龍輝が決めて飛龍が勝利

所感

藤枝東が順当に勝利するかと思っていたらまさかの結果となりました。この試合最初のロングスローがいきなり決まっても藤枝東は動じることなく前半で逆転、後半突き放しましたし、球際の強さやプレーの精度、どれを取っても藤枝東が1枚上手でした。ただ、飛龍が前がかりになり始めた後半途中からパスが繋がらなくなり、ロングボールを蹴って飛龍の土俵でプレーしてしまったのは反省点。点を取れる時にしっかり取って、飛龍の気持ちを折ることができていれば・・・。

飛龍は前半、藤枝東にビビって6バックのようなベタ引きをしていたのが、後半の終わりになって開き直って積極的に前線に飛び出してプレスを掛けるようになったらこれが藤枝東にめちゃくちゃ効いて、得意なカオスな状況に引き込むことに成功。エース丹羽咲人が素晴らしい2ゴールで同点に追いつきました。先制点も実質丹羽のゴールですし、まさにこの試合も丹羽咲人劇場となりました。延長戦は正直飛龍の攻撃の方が怖さが上回っていました。

飛龍の立役者は2G1AのエースFW丹羽咲人、ロングスローをひたすら投げ続けたDF高原伸ノ介、ロングキックとPK戦での素晴らしいセービングを見せた守護神GK吉川湊ですが、13番の渡邉優来も陰の立役者として見逃せません。サイドバック→フォワード→センターバックと試合中に異なるポジションに適応、素晴らしかったです。

飛龍は昨年インターハイのリベンジ、そして決勝へ

ここまで来ると、正直静学が絶対勝つとは言えない状況になってきました。なんなら藤枝東が勝つと思っていましたし、未だに藤枝東が負けたことが信じられません。しかし、今の飛龍は県大会優勝してもおかしくないと思わせるパワーがあります。静学とは昨年インターハイ準決勝でも対戦しており、その時も同じようにロングスロー戦術を使って苦しめたものの2-3で惜敗しています。その時のリベンジを果たして決勝進出、そして東部勢初の全国なるか。注目です。

藤枝東 是が非でもプレミア昇格へ

このチームでの試合は少なくて残り2試合となりました。今年のチームもかなり完成度が高く、まさか静学とやる前に負けるとは全く思っていませんでしたが・・・。正直、静学vs藤枝東の準決勝を見たかったと今でも思います。

ただ、終わってしまったことは仕方がないので、残るプリンスリーグ2試合をしっかり勝ち、プレミア昇格プレーオフ圏内へまず入ること。既にプレーオフ進出を決めている清水エスパルスユース、そして藤枝ダービーとめちゃくちゃ厳しい戦いではありますが、まだ可能性があるので頑張ってほしいです。

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