フォーリクラッセ仙台に所属しているU-16日本代表FW三井寺眞が横浜F・マリノスに加入すると報道されました。


昼頃にはフォーリクラッセ仙台公式インスタでも投稿があり、確定。

たかが中学生に対してこんなに大きな扱いをするとは・・・。
以下、記事より抜粋。おそらく来年4月2日の16歳の誕生日にプロ契約をして、練習はトップチーム、試合はユースという形になるのではないかと思います。
・スポニチアネックス
複数の関係者によると、現在中学3年生の三井寺を巡ってはJリーグ20チーム以上が熾烈(しれつ)な争奪戦を繰り広げた中、悩み抜いた末、熱烈なラブコールを送った横浜M入りを決断。16歳でプロ契約が可能となるため、まずはアカデミーからスタートする方針で、来年4月2日の16歳の誕生日以降のプロ契約を見据えて既に仮契約を済ませたという。
(中略)
出身地の青森から親元を離れ、フォーリクラッセ仙台では寮生活をしながら鍛錬を積んでおり、プロ入り後の適応力も問題ない。横浜M加入後は通信制高校に入学する方針で、プロ生活に集中できる環境を整えていく。
・スポーツ報知
まずは横浜FMユースでプレーすることになるが、既にトップの練習にも参加しており、2種登録や早期トップ契約などが実現すれば、18年に日本代表MF久保建英が17歳2か月22日で記録したクラブの最年少出場記録更新も期待される。
個人的には清水エスパルスユースか静岡学園へ加入してほしいと思っていたので残念。本人の希望として高校在学中にプロ契約してなるべく早く海外に行きたいというのがありそうなので(あくまで想像ですが)、その時点で高校は進路から除外されていそうです。清水エスパルスユースはMF針生涼太から3年連続でフォーリクラッセ仙台の選手を受け入れていて、かつ針生はフォーリクラッセ仙台出身選手でのプロ第一号。パイプがあるという意味ではかなり可能性が高いと思っていましたが、違いました。
さて、横浜F・マリノスという選択について。本人がマリノス好きという話なら別に問題ないと思うのですが、個人的にはあまり良い選択ではないのではないかと思っていたりします。まず、来季から始まるU-21 Jリーグにマリノスはエントリーしていないため、トップチーム昇格後の出場機会が十分に確保できない可能性が高いです。

マリノスが良くないと思う理由の2つ目は、FW津久井匠海(現RB大宮アルディージャ)という前例です。津久井は高校3年生だった2020年にマリノスとプロ契約を結んだ選手です。高校在学中にプロ契約を締結するのは当時マリノス史上初めてのことでした。しかし、高校を卒業してから最初のシーズンとなる2021年の開幕前にJFLラインメール青森にレンタルされると、2022年のシーズン終了までプレー。2023年にJ3アスルクラロ沼津にレンタルされ、2024年にアスルクラロ沼津へ完全移籍。結局マリノスで1秒も試合に出ることなくレンタルでたらい回しにされて放出されました。津久井本人の努力もあり、今季あと一歩でJ1の舞台というところまで来ていますが、一体津久井の何を見て高校在学中にプロ契約したのでしょうか。

マリノスは今年、FW浅田大翔が高校3年生でトップ昇格しました。とりあえずはマリノスでのプロデビューは済ませることができましたが、今後レンタルでたらい回しの末に下位カテゴリーのクラブに完全移籍、とならないか心配です。
また、興國カルテットという前例もあります。2021年、興國からGK田川知樹(現J2カターレ富山)、DF平井駿助(現JFL飛鳥FC)、MF樺山諒乃介(現J3ギラヴァンツ北九州)、MF南拓都(現JFLヴィアティン三重)の4人がマリノスへ加入しました。しかし、富山にレンタル中の田川以外は全員すでに他のチームの所属になっています。樺山以外はほぼマリノスで試合に出ることなくステップダウン。樺山はルーキーイヤーで開幕スタメンを果たすなど期待され、試合に出場していたものの結局マリノスでレギュラーに定着できずに移籍しています。

さらに、FW内野航太郎(現ブレンビー)がトップ昇格を固辞して筑波大進学を選んだ際、内野と同学年で当時慶應大の1年生だったFW塩貝健人(現NECナイメヘン)に2027年の加入内定を出して特別指定選手として試合に出した件もあります。

こういった事例から、私はマリノスに対して若手を大事にしないクラブという印象が強く、マリノスを選んだのは正直悪手ではないかと考えています。
まあ、結局は本人次第だし、久保建英がFC東京からレンタルで来て翌年ブレイクするきっかけを掴んだ事例もあるので、こんなネガティブな声を跳ね返して日本を代表する選手になってほしいですね。



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