プリンスリーグ東海第14節、清水エスパルスユースvs静岡学園Bの試合です。昨年もホーム&アウェイ両方現地観戦して、今年もホーム&アウェイ両方観戦となりました。アイスタ、時之栖、草薙、そしてエスパルス三保と全部別会場。

清水エスパルス公式HPで案内が出ていましたが、ここに辿り着くまでの道がよくわからず・・・。車を運転していて左手側にエスパルスの人工芝グラウンドがあり、通り過ぎてあれ?もしかして今のが三保グラウンドか?と焦っていたら上記の案内通り料金所が見えてなんとか到着。通り過ぎたのはエスパルス育成グラウンドだったようです。





試合記録

スタメン
清水ユースの布陣は4-4-2。GK後藤悠貴、4バックはDF岩永京剛、DF安本桜亮、DF岩尾健琉、MF針生涼太。中盤は右からMF山崎瑛晴、MF市川幸優、MF河波飛和、MF杉山琥二郎。2トップはMF土居佑至とFW中村扇大。針生と土居は来季トップ昇格が内定しています。また、河波と山崎、そしてベンチのFW澤田卓磨は国スポ準優勝メンバー。

静学も4-4-2。GK福元泉太、4バックはDF村山陽紀、DF飯尾善、DF林奏汰、DF豊田葉清。ボランチはMF杉ノ原芽生とMF青山大晟の1年生コンビ。右SHにMF加集啓太、左SHに安永龍生。2トップはFW沢井翼とFW渡邉怜央。ベンチスタートのMF佐野泰聖は国スポ準優勝メンバー。また、DF村山陽紀は一昨日のプレミアWEST名古屋グランパスU-18戦で途中出場、DF林奏汰もベンチ入りしていました。

スタッツ
| 清水ユース | 2-0 | 静岡学園B | ||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 後半 | 前半 | チーム合計 | 前半 | 後半 | ||
| 11 | 2 | 13 | シュート | 4 | 2 | 2 |
| 0 | 3 | 3 | GK | 12 | 4 | 8 |
| 2 | 1 | 3 | CK | 6 | 3 | 3 |
| 7 | 3 | 10 | 直接FK | 4 | 1 | 3 |
| 0 | 0 | 0 | 間接FK | 2 | 1 | 1 |
| 0 | 0 | 0 | (オフサイド) | 2 | 1 | 1 |
| 0 | 0 | 0 | PK | 0 | 0 | 0 |
試合経過
| 清水エスパルスユース | 2-0 | 静岡学園B | ||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 得点 | ||||||
| 30山崎瑛晴(アシスト:8土居佑至) | 28分 | |||||
| 8土居佑至(アシスト:9中村扇大) | 75分 | |||||
| 交代 | ||||||
| 54分 | 2村山陽紀 ③名古屋グランパスU-15 | → | 18藤田一駿 ②静岡学園中 | |||
| 54分 | 22杉ノ原芽生 ①静岡学園中 | → | 7佐野泰聖 ②千里丘FC | |||
| 30山崎瑛晴 ①清水エスパルスJY | → | 29澤田卓磨 ①清水エスパルスJY | 63分 | |||
| 71分 | 24青山大晟 ①ジュビロ磐田U-15 | → | 6泉新 ②静岡学園中 | |||
| 27河波飛和 ①清水エスパルスJY | → | 28佐野丈梓 ①清水エスパルスJY | 81分 | |||
| 86分 | 10沢井翼 ②VIVAIO船橋 | → | 5大島颯太 ③アイリス住吉 | |||
| 86分 | 12渡邉怜央 ②清水エスパルスJY | → | 23川口絆吹 ①静岡学園中 | |||
| 9中村扇大 ③清水エスパルスJY | → | 35木村隆之介 ①ブレイズ熊本 | 90+3分 | |||
| SUBSTITUTE | ||||||
| GK16大石息楓 | ③ | 清水エスパルスJY | GK17尾原凱 | ③ | プレジール入間 | |
| DF6岡村直紀 | ③ | 清水エスパルスJY | MF19岡田湊空 | ② | 静岡学園中 | |
| DF33川嶋優太 | ① | 清水エスパルスJY | ||||
| MF14鈴木晴智 | ② | 清水エスパルスJY | ||||
立ち上がりは4バックを中心に無理に攻めずサイドを変えながらじっくり機を伺う清水ユースのペース。清水ユースは基本的に左サイドの針生涼太&杉山琥二郎の世代別代表コンビの左サイドからの攻撃。静学は高い位置でボールを奪ってFW渡邉怜央がシュートを放つなどシュートチャンスがないわけではないものの、苦し紛れのロングボールが多くなりペースを握れない展開が続きます。

28分、清水ユースの2年生10番MF杉山琥二郎がドリブルでペナルティエリア内に侵入。ゴール前で混戦になったところを最後1年生MF山崎瑛晴がクロスバーに当てながらも押し込み先制。ここまでほとんどボールが回って来ずに存在感の薄かった山崎が結果で存在感を見せました。


この後、静学はコーナーキックを連続で獲得するなどチャンスを作ったものの無得点。清水ユースが1-0でリードして前半終了。

ハーフタイムは両チーム交代なし。
後半立ち上がり、中盤低い位置で静学MF杉ノ原芽生がボールを奪われてあわや失点という場面が2回連続し、悔しい途中交代。杉ノ原とDF村山陽紀に代えてMF佐野泰聖とDF藤田一駿を投入。

対する清水ユースは先制点を決めたMF山崎瑛晴に代えて同じく1年生のFW澤田卓磨を投入。澤田がFWに入り、MF土居佑至が右SHへ。

75分、右サイドのハーフラインを少し超えたところでMF加集啓太がDF針生涼太と1対1を仕掛けるも抜ききれず。諦めてパスを出したところそれをMF河波飛和がカット。FW中村扇大に繋いで中村がグラウンダーのクロス。ファーに走り込んだ土居がフリーで合わせて清水ユースに追加点。また、この時に加集は足を攣ったようなそぶりを見せました。


この後、静学もFW渡邉怜央がシュートを放つなどチャンスを作るも無得点。

清水ユースは河波に代えてMF佐野丈梓を左SHに投入。MF杉山琥二郎がボランチに。

静学も2トップのFW沢井翼と渡邉を下げてDF大島颯太と1年生MF川口絆吹を投入。なんと2人ともそのまま2トップで起用。しかも大島を使ったパワープレーをするのかと思ったらこれまでのやり方を変えずにプレーしていました。かなり意外な起用。


後半AT、静学のコーナーキック。キッカーを務めたMF安永龍生は蹴った後に足を攣り、副審に足を伸ばしてもらう事態に。清水ユースFW中村扇大も足を攣った?状況の中、最後に左SHのMF佐野丈梓のクロスを土居がダイビングヘッドし、その後の流れで清水ユースの選手がボレーシュートを枠外に外したところで試合終了。ほぼ決定機を作らせなかった清水ユースが2-0で勝利しました。
所感
清水ユースが静学相手ににほとんど決定機を作らせずに危なげなく勝利してシーズンダブル達成。見返して気づきましたが、清水ユースのスタメンは前半戦と後半戦で全く同じですね。
今年の清水ユースはMF杉山琥二郎が左SHで起用されています。前半戦で対戦した時はドリブルで仕掛ける場面はあまりなかったような記憶がありますが、今節では積極的に仕掛けていたような気がします。普通にアタッカーだなと思いました。後半途中からボランチにポジションを変えたことを考えても、クラブとしては最終的にボランチで考えているんだろうと思いますが、着々と怖い選手になっていっていると思います。あとはミドルシュートか。



1年生でスタメンだったMF河波飛和とMF山崎瑛晴。
山崎は左利きの右SHで、かなりカットインしたがるタイプ。ただ、そのストロングポイントは周知の通りなので、静学DF陣は中をしっかり切って対応。この試合ほぼ目立つことはできませんでしたが、それでも先制点をマークしたのはさすがでした。

河波は国スポで大きく株を上げた選手。この試合では目立ったプレーはなかったものの、常にボールを受けられる位置にいて気の利く選手だなと思いました。

今年の静学のBチームはショートパスで打開するような場面があまりないような気がしています。静学はドリブルとショートパスを織り交ぜた攻撃が伝統と言われていますが、あまりそのように感じなかったなぁと思います。
この試合では陣地回復のための苦し紛れのロングボールが特に前半多かったですが、そういうところで10番のFW沢井翼のキープ力を生かす戦い方できたら良かったのですが…。まだまだ改善の余地あり。
順位
順位は以下の通り。藤枝東と帝京大可児は10/4に先行して第15節を終えています。

清水ユースが今節の勝利で11勝3分の無敗で首位独走中。2位のジュビロ磐田U-18は浜松開誠館に0-2で敗れたため勝点を伸ばせず、清水ユースとは残り4試合で勝点8差となっています。次の試合で勝点差が10以上に広がるとその時点で清水ユースのプレミアプレーオフ進出が決定します。
| チーム | 勝点 | 第15節 | 第16節 | 第17節 | 第18節 |
|---|---|---|---|---|---|
| 磐田U-18 | 28 | 静岡学園B | 藤枝東 | 藤枝明誠 | 清水ユース |
| 浜松開誠館 | 27 | 清水ユース | 東海大翔洋 | 帝京大可児 | 静岡学園B |
2位争いは磐田U-18と浜松開誠館の2チーム。藤枝東は残り3試合全勝しても勝点32、東海大翔洋も残り4試合全勝して勝点33なので望み薄か。ちなみに藤枝東は残留を確定させています。
残留争いは数字上5位東海大翔洋まで含まれていますが、現在の残留ラインは勝点23なのであと1勝すれば残留。静学も1勝すれば残留はほぼ確定と見ていいでしょう。残留争いは事実上藤枝明誠、帝京大可児、富士市立、名古屋グランパスU-18Bの4チームとなります。
| チーム | 勝点 | 第15節 | 第16節 | 第17節 | 第18節 |
|---|---|---|---|---|---|
| 藤枝明誠 | 16 | 富士市立 | 清水ユース | 磐田U-18 | 藤枝東 |
| 帝京大可児 | 14 | ー | 名古屋B | 浜松開誠館 | 東海大翔洋 |
| 富士市立 | 10 | 藤枝明誠 | 静岡学園B | 東海大翔洋 | 名古屋B |
| 名古屋U-18B | 9 | 東海大翔洋 | 帝京大可児 | 静岡学園B | 富士市立 |
藤枝明誠はあと2勝すれば残留ほぼ確実。清水ユースと磐田U-18との試合が残っているものの、次節の富士市立との直接対決、そしてこの世代の総決算となる最終節での藤枝ダービーに勝利して是が非でも残留したいところ。
富士市立は藤枝明誠、名古屋U-18Bとの直接対決がまだ残っています。また、その他の試合もプレミアプレーオフ争い組ではないのでまだ勝利の目があるか。頑張ってほしいところ。
ところで、プリンスリーグは関東、北信越、関西、九州では2部制となっていますが、東海も2部制にした方が良いのでは?と個人的には思っています。帝京大可児は県リーグとプリンスリーグを行ったり来たりしていますが、県リーグをいつも圧倒的な成績で優勝します。昨年は16勝1分1敗、110得点17失点でした。
三重県でも同様で、四日市中央工業や三重あたりが圧倒的な成績を残します。ちなみに今年は第14節終了時点で三重が全勝中の得失点差112という意味のわからない結果を残しています。
静岡と愛知の県1部は実力が拮抗しているので別に問題ないのですが、岐阜や三重のように数チーム実力が飛び抜けてしまっているのであれば、2部制にしてワンクッション入れた方が同等レベルのチームと戦う機会が多くなると思いますし、他のチームにもプリンスリーグ昇格の可能性が出てくるので盛り上がるのではと思います。お金のこともあるので実現可能性は分かりませんが。まあ、余談です。

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