静学の3冠で幕を閉じた2024年シーズン。今年は静学の2年連続3冠を止めるチームが現れるのか。もう今週末から新人戦が始まっちゃうので、個人的に注目しているチームや選手を挙げてみました。
今季の見所
今年もプレミアリーグで鎬を削る静学をプリンスチームのどのチームが止めるのかという形になると思います。浜松開誠館を筆頭に藤枝東、藤枝明誠が対抗馬になってくると思います。
今年の世代は浜松開誠館中が全中優勝、静岡学園中が全中準優勝しています。
優秀選手は以下の通り。
- 浜松開誠館
- GK宮井駿
- DF水野斗葵
- MF間渕壱咲
- MF川合亜門
- FW田窪悠己
- 静岡学園
- DF提坂日葵
- MF杉田和心
- MF落合咲蔵
- MF前田一樹
さらに静学と開誠館には世代別日本代表経験者が在籍しています。
- 静岡学園
- MF山縣優翔(2年:24年U-16日本代表)
- MF加集啓太(1年:23年U-15日本代表)
- MF小田切颯佑(1年:23年U-15日本代表)
- 浜松開誠館
- GK松浦迅ビエラ(1年:24年U-16日本代表)
- MF大石櫂(1年:24年U-15日本代表候補)
そういう意味で今年の静学と開誠館は戦力が戦力が抜きん出ています。藤枝東と藤枝明誠はU-16静岡県選抜に選ばれた選手が多く、開誠館に次いで静学を止めうるチームになると思います。
静岡学園
細かい話は下記記事見てください。
今年の2年生は昨季プレミアリーグやプリンスリーグで主力だった選手が多い注目世代。昨季の世代は2年生の時点でプリンスリーグ以上のカテゴリーでプレーしていた選手が少なかったこともあって序盤戦はプレミアの強度についていけなかった部分がありましたが、今年の2年生は最初からプレミアの強度でプレーできると思います。
守護神として1年間ゴールを守ったGK有竹拓海(FC東京深川)、選手権で一皮剥けて”点の取れる中盤”になったMF篠塚怜音(ジェフ千葉U-15)、選手権で台頭したMF佐々木雄基(川崎フロンターレU-15)とMF神吉俊之介(アミザージ神野)、名誉挽回を期すU-16日本代表MF山縣優翔(千里丘FC)などタレントが多数います。
浜松開誠館
22年に全国選手権に出場し、MF森下太陽やMF橘風芽など複数の国体メンバーや23年日本高校選抜候補DF岩﨑総汰などを抱えた注目世代が引退しました。
次の世代も同じく注目の世代となります。選手権県大会ではDF濱中伊吹(Vervent京都)、ウイングバックの水谷健斗(ヴィアティン三重U-15)と友田龍成(ヴェルデラッソ松阪)、MF川合亜門(浜松開誠館中)、FW服部洸太郎(浜松開誠館中)と5人もの選手がレギュラーとして活躍しました。
今年は服部に加え、FW米村修人(アスルクラロ沼津U15)とFW田窪悠己(浜松開誠館中)が熾烈なエースストライカー争いを繰り広げると思います。
1年生世代も注目。U-16日本代表GK松浦迅ビエラ(浜松開誠館中)とU-15日本代表候補に選ばれたMF大石櫂(浜松開誠館中)といった代表クラスの選手に加え、DF鈴木翔湧、MF小関陽生、MF大高光輝は一昨年中3ながらプリンスリーグのメンバーに入り、試合に出場したこともあります。どれだけレギュラー争いに食い込んでいけるか注目です。
開誠館は新チームで12月にGo For WorldCup in さいたまに出場。あまり良い成績ではなかったようですが、全国の強豪相手に経験を積みました。2年生FW岡田瑛太(浜松開誠館中)が3得点でチームトップ、1年生FW金子彪真(ラルクヴェール千葉)が2得点で続きました。
藤枝東
藤枝東は毎年割とごっそりメンバーが入れ替わる印象。学校創立100周年だった昨年は特別強い気持ちで全国大会出場を目指しましたが、残念ながら果たすことができず。今年も引き続き全国復帰を目指す年となります。
中心になる選手は昨年から守護神を務めるGK宮崎真心(藤枝東FC)、昨年DF村上樹の相方を争ったセンターバックDF山本旬(FC LESTE)とDF寺田理宇(清水エスパルスJY)の2人、昨年ウイングで主力としてプレーし今年はトップ下に入ると予想される新10番候補の泉孝太郎の4人。昨年1年生ながら年間通してスーパーサブとして出場機会を得ていたMF望月瑠斗にも注目。
藤枝東は開誠館と同じくGo For WorldCup in さいたまに出場。J下部組織や選手権出場校レベルのチームと対戦してベスト4入りしました。メンバーはここから大きく変わらないのでは?と予想しています。主力の選手は背番号も多分このままだと思います。強いて言うなら1年生MF原田音生(FC桜が丘)がメンバーに入ってくるかどうか。
藤枝明誠
明誠も藤枝東同様にごっそりメンバーが入れ替わると思います。主力になると思われるのが、1年生のときからプリンスリーグ登録メンバーに入っていたMF紅林佑太(ジュビロ磐田U-15)と昨年の甲信越静U-16サッカー大会で静岡県選抜入りしていたMF大石然一郎(藤枝明誠SC)、MF松浦大峨(掛川JFC)、MF藤田志瞳(FC DREAM)、FW中山聖那(ジュビロ磐田U-15)。静岡県選抜入りした選手が多い点で例年より戦力が充実しているのではと思います。
1年生はプリンスリーグ登録メンバーに4月の段階で入っていたDF堀圭登(三菱養和SC調布)、MF星野青(三菱養和SC調布)、MF坂本雄哉(ジュビロ磐田U-15)が試合に絡んでくるか。堀に至っては選手権のメンバーにも入っていたので今年は確実に試合に絡んでくると思います。FW久保山泰牙(エスパルス藤枝)がルーキーリーグ東海で得点王になっており、ストライカー争いに絡んでくるか。
富士市立
富士市立は1年生からレギュラーとして試合に出続け、SBS杯国際ユースで2年生ながらに静岡ユースにメンバー入りして試合でも強烈なインパクトを残したFW山﨑絢心(FC Fuji)に注目が集まります。プリンスリーグでは1年生では18試合1得点、2年生では17試合7得点と順調にステップを踏んでいます。ただ、昨年リーグ戦でゴールしたのは3試合、そのうち第6節四日市中央工業戦で4得点と固め打ちした結果であり、まだ試合を決められる選手という域には達していないのかなという印象。2年前の山藤大夢のようにプリンスリーグ得点王を取れるか、そして富士市立を躍進させられるか注目。
また、DFリーダーとしての役割が期待されるDF細谷蒼太(FC Fuji)も注目。
東海大翔洋
プリンスリーグ初昇格を決めた東海大翔洋。Bチーム以下全カテゴリーのチームも上位リーグへの昇格を果たし、古豪復活に向けて邁進中。25年へ向けての強化として横山杯に出場しています。
1年生ながらセンターバックでレギュラーを掴んだDF岩下雄飛(高槻mydFC)や昨季現役引退した伊東輝悦の息子であるMF伊東昊輝(清水エスパルスJY)、FW釜下諒(FC LESTE)に注目が集まります。
その他のチーム
プリンスリーグから降格してしまった浜名は、昨季中心選手だったMF野澤康佑、FW川嶋琉之亮、FW津田廉大が引退し、今年の世代はどうなるのか未知数。メンバー不明ですが、TOA東京ユースカップや掛川ウインターカップに出場して力試しをしていました。
清水桜が丘と常葉大橘はELSAカップに出場し、桜が丘は準優勝、常葉大橘は3位となっています。
清水桜が丘は昨年から中心選手のDF村上太郎(清水エスパルスユース)とFW田中莉安(FC桜が丘)が注目。1年生は静岡県選抜のGK小松澤亘希、ルーキーリーグで中心選手だったアンカーの三井匠永、左WGの常田忠義などの台頭に注目。
常葉大橘は2年生10番MF長橋聖悟(エスパルス富士)が注目。
飛龍は選手権で話題になったロングスローの使い手DF高原伸ノ介がまだ2年生。ロングスロー戦術継続でいくことが予想されます。FW丹波咲人のようなスーパーエースはいないと思うので、その分をどのように補うのか。
昨年選手権で1次トーナメント敗退、県Aリーグギリギリ残留と苦い1年となった清水東は翔洋と同じく横山杯に参加。2年生10番のFW濱村知太郎(清水エスパルスJY)とFW白川翔(アスルクラロ沼津U15)が注目。