静岡学園2025プレビュー

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2024年振り返り

2024年シーズンは県内3冠を手にし、全国でもインターハイ・選手権ともにベスト8入りを果たす素晴らしいシーズンでした。県内3冠は21年以来となります。21年は古川陽介を筆頭にプロ内定4人を擁してプレミア復帰、インハイ全国ベスト4、選手権全国ベスト8という結果を収めています。その世代とほぼ同じ成績、すごい。

  • プレミアWEST9位
  • 新人戦県大会優勝
  • インターハイ県大会優勝、全国ベスト8
  • 選手権県大会優勝、全国ベスト8

また、高卒でプロ入りする選手はいないと思われましたが、例年より遅い12月にキャプテンDF野田裕人の川崎フロンターレ加入内定が発表されました。これで静学からフロンターレへの加入は2年連続、高卒プロ入りは6年連続となりました。

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ここ数年の高卒プロ入りした選手は以下の通り。18年は高卒でプロ入りした選手はいませんでしたが、17年はMF渡井理己、16年はGK山ノ井拓己が高卒でプロ入りしています。大卒も含めると数がものすごいことになるので割愛。

  • 24年:DF野田裕人
  • 23年:GK中村圭佑、FW神田奏真
  • 22年:DF行徳瑛、MF髙橋隆大
  • 21年:DF伊東進之輔、MF玄理吾、MF古川陽介、MF川谷凪
  • 20年:DF田邉秀斗
  • 19年:MF松村優太

プレミア序盤戦で苦しんだものの、終わってみれば例年と同じかそれよりも良い結果を収めた年といえると思います。

2025年展望

2007年生まれの世代が中心になる25年はどんな年になるのでしょうか。

既にGK有竹拓海とMF篠塚怜音がAチームでレギュラーとしてプレー。MF佐々木雄基、MF神吉俊之介、MF山縣優翔、MF四海星南が準レギュラーの立ち位置でした。さらにDF吉田俐軌、MF北田優心、FW上田悠世もAチームに絡みました。彼らがレギュラー候補筆頭に挙げられます。

また、この世代は静岡学園中が全中準優勝しています。DF提坂日葵、MF杉田和心、MF落合咲蔵、MF前田一樹が優秀選手に選ばれており、提坂と杉田は昨季プリンスリーグでレギュラーとしてプレーしました。静学中出身の選手がどれだけレギュラー争いに食い込んでいけるか。ちなみに06世代は全中ベスト4で、高校ではDF関戸海凪、DF望月就王、MF原星也が主力として活躍しました。

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GK 有竹の牙城を崩せるか

2024年はほぼ年間通して2年生の有竹拓海(FC東京深川)がゴールを守りました。夏場に3年生の野口晟斗が台頭してインターハイではレギュラーを奪われましたが、選手権静岡県大会前にレギュラーを奪い返しました。順当に行けば有竹が引き続き守護神の座につくと思います。

有竹の牙城を崩しにかかるのは瀧優斗(セレッソ大阪U-15)。身長は185センチの有竹よりも高い188センチ。瀧はプレミア出場はなかったものの、プリンスリーグの後半戦ではレギュラーとしてプレーし研鑽を積みました。

ほかの有力候補は昨年プリンスリーグの登録メンバーに入っていた2年生の福元泉太(SC豊田ペレニアル)と1年生の田邉匠真(静岡学園中)。福元はプレーを見たことがないので個人的には未知数。田邉は私が見に行ったルーキーリーグの試合に出場していました。PK止めてました。開幕節と最終節両方でフル出場していたので1年生の中では最も序列が高いのではと思います。ルーキーリーグ情報では田邉の身長174センチとGKにしては高さに欠けますが、U-16静岡県選抜にも選出されており技術は確か。福元と田邉の2人はプリンスリーグスタートになると思いますが、有竹と瀧を脅かす存在になれるか。

1年生GK田邉匠真が絡んでいけるか注目

DF 高身長センバコンビに注目

レギュラー最有力なのはセンターバックの吉田俐軌(セレッソ大阪西)。昨年プリンスリーグではチーム最長の出場時間を記録し、終盤にはプレミア登録メンバーに入って3試合に出場しました。着実にステップアップしています。188センチの恵まれたフィジカルで相手のキーマンを抑える守備は圧巻。藤枝東の市川大耀との競り合いは見応えがありました。

フィジカルを武器に190センチの市川大耀と渡り合った
東福岡戦でプレミアデビュー済み

相方候補はルーキーリーグでコンビを組んでいた筒井龍之介(虎ジュニア)。筒井も1年生時点で187センチと高身長。昨年は県リーグでプレーしていたようで、順当に行けば再びコンビを組むことになるのではと思います。

対抗馬として挙げられるのが1年生の飯尾善(大阪東淀川FC)。吉田と筒井ほどではないものの184センチと高身長で、プリンスリーグでは後半戦で登録メンバー入り。第11節の富士市立戦でフル出場しました。

次に、野田裕人や鵜澤浬に代表される静学の生命線の1つであるサイドバック。

左サイドバックは提坂日葵(静岡学園中)が最有力。プリンスリーグ14試合1得点、縦への推進力が魅力的な攻撃的サイドバックです。

左SBの最有力候補は全中優秀選手の提坂日葵

昨年のルーキーリーグ最終節矢板中央戦の左SBも名前は分かりませんが柔と剛を兼ね備えたようなすごい選手だった記憶があります。期待。

右サイドバック候補は不明。プレミアでは野田裕人、望月就王、山内星之介、プリンスでは杉山由羅と3年生が起用されており、2年生の起用はありませんでした。誰が入るのか楽しみ。

ただ、もしかしたら篠塚怜音(ジェフ千葉U-15)が右SBに入る可能性があります。ルーキーリーグでは偽サイドバックとして起用されており、プレミアでも右SBをやったことがあります。新たな選手の台頭があるのか、篠塚の偽SBをやるのか、このあたりは蓋を開けてみないとわからないですね。

今や中盤で不動のレギュラーである篠塚怜音はルーキーリーグでは右SBでプレー

また、センバなのかサイドバックなのかわかりませんが、プリンス登録メンバーに入っていたDF大島颯太やU-16静岡県選抜の経験のある石川舞偉(アスルクラロ沼津U15)が絡んでくるのかも気になるところ。

MF プレミア経験メンバーが揃う

真ん中のポジションは2ボランチ+トップ下になるのかアンカー+2インサイドハーフになるのかわかりませんが、昨季プレミアリーグでプレーした篠塚怜音(ジェフ千葉U-15)、山縣優翔(千里丘FC)、四海星南(FC東京深川)の3人が中心になるのかなと思います。

篠塚は攻撃の潤滑油の存在になれるとともに自ら相手DFラインの裏へ飛び出して得点も取れる選手です。県総体後に試合に出始めてから不動の存在に。そろそろ代表に選ばれるのでは。

山縣は圧倒的な足元のスキルを持つU-16日本代表。調子が良い時の山縣のプレーを見るのはめちゃくちゃ楽しいです。最上級生となる今季、名誉挽回して代表に返り咲けるか。

四海は豊富な運動量を駆使した守備と小柄な身体に似合わないキープ力が武器。昨季序盤の勝てないときに奮闘。今季は攻撃面での活躍にも期待したいです。

篠塚が右SBに入った場合、中盤のポジションが1つ空くことになります。その場合入ってくるのはともにプリンスリーグ後半戦でコンスタントに出場機会を得ていた北田優心(ガンバ大阪JY)と杉田和心(静岡学園中)が有力候補となります。

北田はガンバ大阪JYで10番を背負っていた逸材。ルーキーリーグでアシスト王となり、県総体では右WGで起用されるなど攻撃的なポジションでの活躍が期待されますが、プリンスリーグで見たときにはボランチとしてプレーしていました。果たしてどのポジションで起用されることになるのか。

ボランチでは杉田和心(静岡学園中)がレギュラー争いに食い込めるか。派手なプレーはなく落ち着いてボールを散らしていくようなイメージがあります。

1年生の泉新(静岡学園中)もルーキーリーグを見た限り試合に絡んでいけるポテンシャルがあると思います。キープ力と決定的なスルーパスが魅力の選手。

ウイングは静学で1番の花形ポジション。松村優太、古川陽介、髙橋隆大のように圧倒的なテクニックと得点力が要求されます。

右サイドは神吉俊之介(アミザージ神野)がファーストチョイスか。佐々木雄基(川崎フロンターレU-15)、北田優心も候補に挙げられます。また、1年生加集啓太(プルミエール徳島)もレギュラーを狙います。

神吉は昨季プリンスリーグメインでプレーし、選手権県大会からAチームでプレーしました。プリンスリーグでは13試合3得点。プレミアでは終盤の3試合に出場。巧みなカットインや両足の足裏を使ったドリブルが魅力。

選手権の東福岡戦でスタメン

佐々木は1年生のときから県総体やプレミアの登録メンバーに入っていたものの、公式戦出場はプレミアの1試合のみ。昨季はプリンスリーグで10番を背負って16試合6得点と活躍。プレミアでは終盤3試合に出場し、選手権では県大会・全国大会ともに出場機会を掴みました。プリンスリーグ第2節富士市立戦で初めて見た時にあまりにも上手すぎて度肝を抜かれました。個人的に1番期待している選手です。プリンスリーグではセンターフォワードで起用されていましたが、Aチームでは右WGやインサイドハーフとして起用されました。

プリンスリーグでは10番を背負ってプレー
選手権県大会からAチームで試合に絡み始める
全国選手権にも出場

加集啓太はルーキーリーグ矢板中央戦でひたすら右サイドをぶち抜きまくって圧倒的な存在感を放っていました。昨年終盤にはプリンスリーグの登録メンバーにも入り、3試合に出場。中学時代U-15日本代表に選ばれており、今年レギュラー争いに入っていけるようだと代表復帰も近くなるかもしれません。

左サイドは山田悠太(清水エスパルスJY)がファーストチョイスか。昨季プレミア登録メンバーには入りませんでしたが、プリンスリーグ17試合4得点と結果を残しています。小柄な選手ですが、清水エスパルスJY時代にナショナルトレセンに選ばれたほどの足元のテクニックは折り紙付き。静学らしい選手です。

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この世代のルーキーリーグでは前田一樹(静岡学園中)が左サイドのアタッカーとして躍動していました。昨季プリンスリーグで見た時はボランチだったような気がするのでどう起用されるか注目。

静学中時代10番で全中優秀選手に選ばれた前田一樹

1年生の松永悠輝(湘南ベルマーレU-15)も左WGとしての起用が期待されます。昨季プリンスリーグでは1試合出場1得点でした。

FW 佐々木と上田の争いか

センターフォワードは上田悠世(千里丘FC)、佐々木雄基、1年生坂本健悟(大阪市ジュネッス)で争う形か。佐々木が別のポジションで起用されるなら上田が最有力だと思いますが、現状不透明。プリンスリーグ12試合5得点は佐々木に次いでチーム2位、プレミアデビュー済み。

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上田の朝は筋トレから始まる。早めに登校し、トレーニング室で汗。サッカー部では体幹の強化に積極的に取り組んでいるが、「フィジカルの強さがもっと必要だと思った」と1年の夏から自主的に始めた。もともとガッ

坂本はU-16静岡県選抜として松永、加集とともに国スポ東海予選でプレー。182センチの高さと上手さを兼ね備えた選手のようです。

国スポ東海予選 公式記録

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まとめ

いろいろ長々と書きましたが、あくまでもたまに試合眺めてるだけの部外者がなんか言っているだけなのでそんなにあてにならないと思います。昨季プレミアやプリンスに出ていた選手が中心になるってそりゃそうだろって話ですし。

昨季ブレイクした原星也や選手権で10番を背負った堀川隼みたいに2年生まであまり目立ってこなかった選手がバリバリレギュラー張るなんてことも全然あると思います。堀川は新人戦でメンバー入りしていなかったので個人的には完全ノーマークだったのですが、活躍はご存知の通り。

まずは新人戦を楽しみにしたいと思います。

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