試合記録
スタメン
静学のスタメンは1回戦、準々決勝と変わらず。
飛龍はFW田中蓮大が決勝トーナメント初出場。左サイドに片岡飛翔、右サイドに槁本を配置しました。
得点・交代
静岡学園 | 6-1 | 飛龍 | ||||
得点者 | ||||||
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24篠塚怜音 | 前半28分 | |||||
3岩田琉唯(PK) | 前半33分 | |||||
13乾皓洋(アシスト:18土田拓) | 前半38分 | |||||
22望月就王(アシスト:11原星也) | 後半12分 | |||||
13乾皓洋(アシスト:20堀川隼) | 後半18分 | |||||
14加藤佑基(アシスト:7天野太陽) | 後半21分 | |||||
後半32分 | 13渡邉優来 | |||||
交代 | ||||||
HT | 9田中蓮大 ③FC時之栖 | → | 20真野瑠都 ③沼津市立第三中 | |||
HT | 12植松佑唯 ③沼津市立金岡中 | → | 6岡田和也 ③リベルダージ静岡 | |||
18土田拓 ③大宮アルディージャU15 | → | 19今田桜雅 ③東急Sレイエス | 後半13分 | |||
11原星也 ③静岡学園中 | → | 9大木悠羽 ③清水エスパルスJY | 後半21分 | |||
22望月就王 ③静岡学園中 | → | 4矢澤怜士 ③大阪東淀川FC | 後半21分 | |||
3岩田琉唯 ③1FC川越水上公園 | → | 21國領英夢 ③セレッソ大阪U-15 | 後半33分 | |||
24篠塚怜音 ②ジェフ千葉U-15 | → | 16藤本虎之介 ③アイリス住吉 | 後半33分 | |||
後半41分 | 11片岡飛翔 ③アスルクラロ沼津U15 | → | 2田邉陸斗 ③アスルクラロ沼津U15 | |||
後半41分 | 24槁本竜輝 ②アルティスタ浅間 | → | 8長谷川璃音 ③裾野市立西中 | |||
後半43分 | 7竹川竜輝 ③リベルダージ駿東 | → | 25国本有希 ②フェルボール愛知 | |||
SUBSTITUTE | ||||||
GK1野口晟斗 | ③ | 大阪東淀川FC | GK1松浦拳士 | ③ | アスルクラロ沼津U15 | |
DF5野田裕人 | ③ | FC DIVINE | GK21佐々木鴻斗 | ② | ヴァーデュア三島 | |
DF6吉田俐軌 | ② | セレッソ大阪西 | DF15山本蒼空 | ③ | リベルダージ駿東 | |
MF8神吉俊之介 | ② | アミザージ神野 | DF16山口柊樹 | ② | リベルダージFC | |
MF10山縣優翔 | ② | 千里丘FC | DF22渡辺真裟斗 | ② | セパラーダSC | |
MF12佐々木雄基 | ② | 川崎フロンターレU-15 | DF23高村巧 | ③ | 裾野市立東中 | |
MF15池田双葉 | ③ | 千里丘FC | MF14大川優樹 | ② | エスパルス三島 | |
MF23四海星南 | ② | FC東京深川 | MF18原颯太 | ② | リベルダージFC | |
FW25上田悠世 | ② | 千里丘FC | MF19横山瑠杏 | ② | FC Libre |
立ち上がりはロングスローなどで飛龍がチャンスを作ったものの、その後は静学がボールを握る展開。
前半28分、右サイドで原星也が左足クロス。飛龍DFがヘディングで弾き返すも、そのボールを拾った篠塚怜音が蹴り込んで静学が先制。
前半33分、右サイドで原がドリブル開始。スピードに乗って高原をかわしてペナルティエリアに侵入すると、飛龍DF池田舜平がスライディングで倒してしまいPK。岩田琉唯が冷静に決めて2点目。後で試合を見返すと結構ペナルティエリアの中か外から際どいところではありました。飛龍の父兄はボールに行ってると主張している人が多かった印象ですが、映像を見返すと明らかに足に掛かってます。
前半38分、中盤でボールを回し、ハーフライン手前でボールを受けた天野太陽が縦にロングフィード。抜け出した土田拓が飛龍DF渡邉優来を振り切り、深い位置からマイナスのクロス。ニアに走り込んだFW乾皓洋が丁寧にインサイドでファーに流し込み3点目。
前半は静学の3点リードで終えました。
ハーフタイムで飛龍は2枚替え。右SBの渡邉優来をFWへポジション変更して後半に臨みました。
後半12分、センターサークル中央手前でボールを受けた原が高原を置き去りにして右サイドを駆け上がり、グラウンダーのアーリークロス。このクロスを天野太陽と乾皓洋がまさかの2連続スルー。なぜか走り込んでいた右SB望月就王が合わせて4点目。
後半18分、篠塚からの斜めの楔を乾がダイレクトで浮かして裏へ走り込んだ堀川へ。堀川は頭で中へ折り返し、最後は乾がハーフボレーで決めて5点目。
後半21分、飛龍がセンターライン付近左サイドからロングスローするも岩田琉唯がクリア。センターライン付近で乾が拾って走り込んだ天野太陽へ落とすと、天野は飛龍DF2人の間を抜いて左サイドから駆け上がった加藤佑基へスルーパス。最後は加藤が右足で中へ切り返して豪快に決めて6点目。
後半32分、自陣フリーキックからの流れでロングボールを静学陣内へ放り込むと、静学DF陣をカオスな状態に引き摺り込むことに成功。最後はFWへポジションを移していた渡邊優来が右足シュートを叩き込み飛龍が1点を返しました。
飛龍は藤枝東戦での脅威的な粘りを見せることができず、6-1で静学の大勝となりました。
所感
静学の完勝。飛龍は藤枝東戦で6バックになった反省を活かして前線からしっかりプレスを掛ける戦い方ができていましたが、静学にいなされて後手を踏みました。藤枝東は前掛かりになった飛龍相手にショートパスを繋げなくなり、不正確なロングボールやパスミスを連発して飛龍のペースに引き摺り込むことに成功しましたが、静学は「不用意なパスミスはするな」と言われてるかのように丁寧にパスを繋いでミスらしいミスをほとんどしませんでした。また、外にボールがほとんど出なかったのでDF高原伸ノ介のロングスローをする機会もほとんどなく。むしろ静学のドリブルを止めるために飛龍の方がファウルを連発。これがプレミアレベルか!と思わずにはいられない試合となりました。とはいえ、飛龍の唯一の得点は、しっかり自分たちの形に持ち込んだ上での1点であり、守備のやり方含めて自分たちのサッカーはできたように見えました。天晴れ。
静学はこれまでの2試合とは異なる選手起用。これまでは2年生のMF神吉俊之介とMF佐々木雄基を後半の早い段階で起用していましたが今日は2人とも出場せず、交代出場は全て3年生。ここ最近出場機会がなかったFW大木悠羽とDF矢澤怜士も起用し、メンバー入りした3年生はGK野口晟斗とDF野田裕人以外は全員選手権出場を果たしました。
決勝は浜松開誠館
静学の決勝の相手は浜松開誠館です。静学は選手権が始まってからようやくプリンスリーグクラスの相手と戦うことになります。開誠館はカウンターサッカーを志向しているわけではないこともあり、これまでの相手のようにずっと押し込むという戦い方はできないと思いますが、しっかり全国への切符をもぎ取れるか。
ちなみに、全国各地で選手権地区大会が行われている裏で、プレミアリーグの未消化試合も行われていました。第12節の鹿児島城西vs米子北が行われ、1-1の引き分けに終わりました。この結果、静学と降格圏との勝点差が残り3試合で9に広がり、静学のプレミア残留がほぼ確定しました。
飛龍の快進撃は準決勝で終焉
ほかの強豪校がこぞって繋ぐサッカーを志向している中、ロングボールやロングスローで相手ゴール前をカオスな状態にして仕留めるといういわゆる”弱者”の戦い方で県ベスト4まで登り詰めました。特に、エースのFW丹羽咲人は相手のマークがキツい中でもゴールを決め続けました。準々決勝で藤枝東相手に1-3とリードされたところから追いつき、PK戦で勝利したのは今年の静岡サッカーのハイライトの1つになると思います。
残り2試合の県Aリーグでは既に残留を決めており、来年も県Aリーグを戦うことが決まっています。来年も同じような戦い方をするのか、それとも繋ぐサッカーにトライするのかはわかりませんが、飛龍の動向に注目です。