全国高校サッカー選手権静岡県大会2024 決勝トーナメント1回戦 富士市立vs清水桜が丘

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今年の選手権決勝トーナメントが始まりました。どちらが勝つかわからない1回戦屈指の好カード、富士市立vs清水桜が丘です。

第103回 令和6年度 全国高等学校サッカー選手権大会 静岡県大会
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試合記録

スタメン

富士市立は3-4-1-2。GKは直近のプリンスリーグに出場していた山下兵吾。3バックはU-16静岡県選抜DF細谷蒼太、DF下村拓夢、DF青木利仁。ダブルボランチにMF岩﨑翼と静岡ユースメンバーでキャプテンのMF桶川陸。ウイングバックにFW大石汐恩とMF小林富司。トップ下に10番MF伊藤隼磨。2トップにFW西沢龍ノ介と静岡ユースで2年生ながらにインパクトを与えたFW山﨑絢心。

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対する清水桜が丘は4-4-2。GKは2022年国体メンバーの高田翔。DFは右から山下晴葵、渡邊幹太、村上太郎、望月岬。2年生の村上太郎は清水エスパルスユースて1年生ながらレギュラーでしたが昨年10月に清水桜が丘サッカー部に移籍してきました。ダブルボランチはともに清水エスパルスJY出身のMF山本京佑とキャプテンで伝統の8番を背負うMF瀧怜真。サイドにMF萬井爽太とMF鈴木勇翔。2トップは前川蒼空と2年生田中莉安。

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得点・交代

富士市立0-2清水桜が丘
得点者
 延長前半3分13田中莉安(アシスト:7山本京佑)
 延長後半8分10遠藤力董(アシスト:12萬井爽太)
交代
17山下兵吾
③FC Fuji
1小笠原怜英
③FC桜が丘
前半17分   
15青木利仁
②FC Fuji
19小山慶
②FC Fuji
前半38分   
   後半10分9前川蒼空
③アスルクラロ沼津U15
24増田侑波
①FC桜が丘
13大石汐恩
③清水エスパルスJY
24本間翔己
③クレアーレ甲賀
延長前半0分   
   延長前半0分6望月岬
③SALFUS oRs
2渡邉翼冴
③島田第二中
9西沢龍ノ介
③オイスカFC
12山口晴翔
③リオペードラ加賀
延長後半0分   
4下村拓夢
③クレアーレ甲賀
20遠藤壮大
①JSC CHIBA
延長後半0分   
19小山慶
②FC Fuji
8鈴木悠斗
②エスパルス三島
延長後半0分   
   延長後半3分3山下晴葵
③アスルクラロ沼津U15
19大石昌汰朗
②清水エスパルスJY
   延長後半3分7山本京佑
③清水エスパルスJY
22坂本朝飛
③清水エスパルスJY
   延長後半3分14鈴木勇翔
②FC桜が丘
10遠藤力董
③FC桜が丘

富士市立は立ち上がりからアクシデント。GK山下兵吾が清水桜が丘FWとの接触プレーで倒れてしまい、起き上がれず。開始17分でGK小笠原怜英との交代を余儀なくされます。

富士市立GK小笠原怜英と清水桜が丘GK高田翔はFC桜が丘時代の同期。アクシデントではあるもののピッチ上で再会し、健闘を誓い合いました。

前半38分、富士市立はDF青木利仁に代えてMF小山慶を投入。ボランチだったMF桶川陸が今季メインでプレーしているセンターバックを務めました。

前半は清水桜が丘の守備がハマり、富士市立はボールを保持するもののなかなか前へ運べず、後ろで繋ぐしかない状況。ロングボールを蹴るも、浮き球の競り合いは清水桜が丘に分があり弾き返される展開。清水桜が丘はロングスローも織り交ぜて序盤押し気味に試合を進めました。前半の後半に差し掛かると富士市立が前へボールを運べるようになりましたが、シュートまでは行けず、前半は0-0で折り返し。

しっかりペナ内まで飛ばせる田中莉安のロングスローは脅威

後半はボールを握る富士市立と縦に速い清水桜が丘でお互いに持ち味を発揮し合う好ゲームとなりました。富士市立は右WB大石汐恩が2回決定機を迎えるものの決めきれず。

フリーで左足シュートを狙う
サイドネットとなり頭を抱える
再びシュートチャンス
今度は相手のブロックに遭い枠を外れる

清水桜が丘は後半になんと1年生の増田侑波を投入。

桜が丘は決定機という決定機までは辿り着けないものの、伝統の縦に速いサッカーで応戦。中盤からサイドへ出るロングボールが内巻きの回転をかけていて、ギリギリボールがタッチラインを割らずにサイドの選手が追いつくというシーンがあるなど、シンプルなサッカーながら技術の高さを見せました。

後半も0-0で終わり、延長戦へ。富士市立、清水桜が丘ともに交代は1人ずつ。富士市立は決定機を作っていたWB大石汐恩を下げて本間翔己を投入。清水桜が丘は右SBを山下晴葵から渡邉翼冴へ交代。

延長前半3分、右コーナーキックを得た清水桜が丘はMF山本京佑のキックをニアで2年生FW田中莉安が頭で合わせて先制。

2年生FWの13番田中莉安がヘディングで先制

追いつきたい富士市立は延長後半に3枚替え、前線の枚数を増やして同点を狙います。

対する清水桜が丘も後半3分に3枚替え、10番FW遠藤力董などを投入。

采配が実ったのは清水桜が丘。

延長後半8分に萬井爽太のパスを中で10番遠藤力董が合わせて決定的な2点目。

0-2で清水桜が丘がプリンスリーグの富士市立を下して準々決勝進出を決めました。

所感

富士市立は序盤のアクシデントもあり難しい展開となりました。GK小笠原怜英は富士市立父兄によると負傷明け?のようで、たしかに実戦感覚が戻りきっていなかった印象。それでも奮闘していましたが、ゴールを守りきれず。また、徐々に持ち味を出せるようになってはいたものの、フィジカルの強い清水桜が丘に対してロングボールを使うのは分が悪かったかなと思います。10番伊藤隼磨はサイドチェンジなど広い視野でボールを展開し、チャンスを作り出していたのは良かったですし、アタッキングサードでドリブルを仕掛ける選手が多かったのは良かったです。ただ、なんとなく富士市立はシュートを打てば良さそうなところでキックフェイントを使って捏ねてシュートまで行けなかったというような印象があり、その点清水桜が丘の方が割り切っていたというか思い切りの良さがあるような気がしました。

2年生エースFW山﨑絢心は清水桜が丘の堅守崩しきれず

清水桜が丘は伝統の縦に速い攻撃が光っていました。下部組織出身が多いということもあってかシンプルなサッカーの中に高い技術が散りばめられているのが垣間見え、次戦も期待。

清水桜が丘、次戦は静学濃厚

清水桜が丘の次の相手は明日行われる静岡学園vs日大三島の勝者。はっきり言って静学濃厚です。富士市立の上位互換とも言えるドリブル、プレミアレベルの強度を併せ持つ静学相手にどこまで堅守を保てるか。昨年のインターハイ決勝のリベンジに期待です。

富士市立はプリンスリーグ残留へ

富士市立は痛恨の敗戦となりましたが、そうずっと悔しがってもいられない状況。残り2節でしっかりと残留を決めて次の世代をプリンスリーグの舞台で戦えるようにするというミッションが残っています。浜松開誠館、名古屋グランパスU-18Bと難敵相手ですが、ここで勝てるようになるべく早めに切り替えて準備に励んでほしいところ。

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