前節岡山U-18に勝利してついに降格圏を脱出した静学。今節は首位大津との大一番。
大津は9試合を終えて29得点9失点と「最多得点・最少失点」。今年はFW小林俊瑛(現 筑波大)やMF碇明日麻(現 水戸)のような際立ったタレントはいない印象ですが、GK坊野雄大、DF大神優斗、DF五嶋夏生、MF兼松将、MF嶋本悠大、FW山下景司と昨年から主力を張っていた選手が多く、経験豊富なチームという印象。特に五嶋は1年生の頃から試合に絡んでおり、一昨年の静学戦でもフル出場していました。190センチの大型センターバックは静学も苦手にしているところ。
試合記録
スタメン
静学は前節スタメンを外れたGK有竹拓海がスタメンの座を取り戻しました。また、野田裕人が待望のスタメン起用。これまでの2試合はサイドハーフでしたが、今節は昨年慣れ親しんだ右サイドバック。本来右SBの山内星之介は左SB。右SHは金野仁が3試合連続スタメン。
大津はほぼ全試合同じメンバーで固めているようです。GK坊野雄大以外は出場試合数9試合か10試合でした。
得点・交代
静岡学園 | 1-8 | 大津 | ||||
得点者 | ||||||
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8分 | 9山下景司(PK) | |||||
12分 | 10嶋本悠大(アシスト:3野口悠真) | |||||
18分 | 9山下景司 | |||||
23分 | 11舛井悠悟(アシスト:6兼松将) | |||||
58分 | 6兼松将(アシスト:9山下景司) | |||||
62分 | 6兼松将(アシスト:11舛井悠悟) | |||||
64分 | 9山下景司(アシスト:6兼松将) | |||||
14加藤佑基 | 69分 | |||||
90分 | 10嶋本悠大(アシスト:6兼松将) | |||||
交代 | ||||||
16金野仁 ③1FC川越水上公園 | → | 15池田双葉 ③千里丘FC | HT | |||
23四海星南 ②FC東京深川 | → | 6鵜澤浬 ③清水エスパルスJY | 60分 | |||
12山内星之介 ③奈良YMCA SC | → | 22望月就王 ③静岡学園中 | 65分 | |||
68分 | 7中村健之介 ③サンフレッチェ広島JY | → | 23山下虎太郎 FCKマリーゴールド天草 | |||
68分 | 9山下景司 ③ソレッソ熊本 | → | 14南平晴翔 ③太陽宮崎SC | |||
76分 | 3野口悠真 ③ブレイズ熊本 | → | 27渡部友翔 ①ソレッソ熊本 | |||
76分 | 11舛井悠悟 ③ブレイズ熊本 | → | 17曽山瑚白 ③サガン鳥栖唐津 | |||
86分 | 8畑拓海 ③FC KAJITSU | → | 20溝口晃史 ③CA CELESTE | |||
SUBSTITUTE | ||||||
GK1野口晟斗 ③大阪東淀川FC | GK16村上葵 ②カティオーラFC | |||||
DF2関戸海凪 ③静岡学園中 | DF22松野秀亮 ②レノファ山口U-15 | |||||
MF10山縣優翔 ②千里丘FC | ||||||
MF24篠塚怜音 ②ジェフ千葉U-15 |
前半で0-4とされてしまい、後半は金野仁に代えて池田双葉を投入。左SH池田、右SH加藤の形に。
0-5とされた後、中盤で奮闘していたMF四海星南を下げて鵜澤浬を右SHに投入し、加藤と大木の2トップへ。0-7となった65分に左SB山内星之介をDF望月就王に交代。
ハイライト
これだけ記事も出ているので特に書くこともなく・・・。強いていうなら、今節こんな大敗をしたとて失った勝点は3で変わらないので、この試合から何を学ぶのかが重要になるのかなと思います。観客の中には得失点差を気にしてるおっさんがいたりしましたが、勝点で上回ればいいだけの話であってその後の得失点差の話なんて気にしてもしょうがないと思います。また、試合を見て今年の静学弱いと連呼してるおじさんもいましたが、高校サッカーは伸び代が大事なので無視無視。はい。
とにかく大津は圧力が強く、静学は対応するのに時間がかかりすぎたという感じ。
先制点となってしまったPKは不運でしたが、立ち上がりは有竹が前に出てくるのを見越したようなペナ前を狙ったボールが何本かあり、狙い通り有竹を引き出してから嶋本のループで追加点。小雨が降っていたこともあってかパスがずれて上手く繋がらない場面も散見され、パスミスからの失点も。
野田はハイプレッシャーの中でもフィジカルで負けずかなり戦えていた印象。ただ、多くの選手は後手を踏んでしまっていて押し込まれてしまったなと感じます。
そういう意味では、四海は2年生だし身体も大きくないながら豊富な運動量で速い寄せからのボール奪取を連発し、さらに身体を張ったキープで奮闘。正直この試合外せない選手の1人だなと思いました。いつもしっかり全然でボールをキープできる大木ですら大津のハイプレッシャーに対応しきれていなかったので、マジで四海はすごい。
とにかくフィジカル・インテンシティで負けないことが求められる今節のような試合ではテクニシャンタイプの金野仁は上手く打開できていなかった印象。エラシコとかめちゃくちゃ上手かったですが、サイドで求められている仕事は完遂できず。
山内はそもそも慣れていないであろう左SBだったこともあり、ボールを持てる鵜澤か左SB経験のある望月就王に早めに代えてあげたかったなと感じました。まあこれも経験。
後半から出た池田は縦の突破が冴えてました。今日みたいな試合ではスピードのある選手が重宝されますね。池田も加藤みたいに両手を広げてボールを呼んでいました。さすがに声は出してなかったけど。笑
次節は負けられない最下位鹿児島城西戦
静学は今日の敗戦で再び降格圏に転落。大津は首位快走。静学は次節アウェイで最下位鹿児島城西と対戦。プレミア未勝利の相手にしっかり勝って、再び降格圏を抜け出したいところ。鹿児島城西との第11節を終えると夏季中断期間に突入し、インターハイとなります。降格圏内で中断期間に入ってインターハイを迎えるか、降格圏を抜け出して迎えるかでメンタル的にも全然違うと思うので、頑張ってほしいです。