プレミアEAST 第20節 JFAアカデミー福島 vs 柏レイソルU-18

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まえがき

閉校まであと1年、有終の美へ残留必須のAC福島

JFAアカデミー福島は2024年に活動の拠点を福島に戻し、それに伴ってU-18チームの活動を終了することが決まっています。そのため、今年は1年生がおらず、3年生13人、2年生17人の計30人のみの活動となっています。

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MF花城琳斗は今年9月に行われた新潟国際ユースでU-17日本代表に初選出され、3試合3得点と結果を残しました。これによってクロアチア遠征のメンバーにも選ばれました。残念ながら今節はクロアチア遠征と被ってしまったため欠場しています。

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SH齋藤晴SBSカップ静岡ユースメンバーにAC福島から唯一選ばれた選手。U-18ウルグアイ戦ではゴールを決めています。

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プレミアでは20試合4得点を挙げており、10番牧田拓樹とともに両サイドの攻撃を牽引しています。

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ボランチを務める2年生石田然は2022年の栃木国体の静岡県選抜メンバー。AC福島でもプレミア19試合出場のバリバリレギュラーです。

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また、チームで唯一の全試合フル出場中のCB長尾ジョシュア文典やチーム2位の1762分の出場時間の左SB阿部琉星はともに2年生です。

ちなみに、AC福島には静岡県出身の選手が3人いて、牧田拓樹は静大附属浜松FC、植田陸は浜名SSS、和泉空良はあかつきFC出身だそうです。

トップチームは最優秀育成クラブ賞2年連続受賞、タレント揃い

柏レイソルU-18はタレント揃い。

Pos. 選手 学年 備考
FW 山本桜大 高3 2種登録、来季トップ昇格内定
FW モハマドファルザン佐名 高3 2種登録、来季トップ昇格内定
GK ハーパータイガオリバー 高2 2種登録、U-20オーストラリア代表
FW 関富貫太 高2 日体大柏高から柏U-18へ転籍
GK 田中亜理 高1 U-16日本代表
GK 沖田汰志 高1 国体千葉県選抜
DF 猪狩鉄太 高1 国体千葉県選抜
DF 石津一輝 高1 国体千葉県選抜
MF 藤谷温大 高1 国体千葉県選抜
MF 福島大雅 高1 国体千葉県選抜
FW 市村健 高1 U-16日本代表
FW ワッドモハメッドサディキ 高1 U-16日本代表

2年生守護神のハーパー・タイガ・オリバーはトップチームに2種登録される有望株であり、今年は加えてU-20オーストラリア代表としてU-20アジアカップ予選に参加しました。

ハーパー タイガ オリバー選手が『U-20オーストラリア代表』に追加選出|お知らせ情報

www.the-afc.com

また、9番FW山本桜大と10番FWモハマドファルザン佐名の2人は来季トップ昇格が内定しています。山本桜大は得点ランキング3位の13得点を決めています。

柏レイソルU-18 モハマド ファルザン佐名選手 トップチーム昇格内定|お知らせ情報

柏レイソルU-18 山本 桜大選手 トップチーム昇格内定|お知らせ情報

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また、この3人だけでなく、世代別日本代表や国体メンバーに選ばれている選手が多数います。また、提携している日体大柏から柏U-18に転籍したFW関富貫太もトップ昇格を期待されている選手です。2年連続で最優秀育成クラブ賞受賞の名は伊達ではありません。

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試合結果

スタメン

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得点者・交代

スタッツ

ハイライト

youtu.be

両チーム残留争いに巻き込まれており、気合十分です。

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柏U-18は21番GKハーパータイガオリバー、9番FW山本桜大、10番MFモハマドファルザン佐名が先発。

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山本桜大はドリブルシュートが強力なストライカー、モハマドファルザン佐名はゲームメイカーという印象を受けました。後半は特にモハマドファルザンはボランチの位置まで下がったりしていました。山本桜大はボールを前向きで持つたびに何か起こしそうな雰囲気があり、非常に怖い選手でした。

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個人的には左サイドのボランチ6番大橋斗唯、SH8番中村拓夢、FW山本桜大の3人がかなり厄介だったなと思います。中村拓夢は山本桜大以上にドリブラー気質があり、AC福島ゴールを脅かしました。

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山本桜大と2トップを組んでいた18番近野伸大はかなりゴリゴリした雰囲気がありましたが、AC福島は競り合いに負けずうまく対応できていました。

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近くにJFAアカデミー福島のレディースの選手たちがいて、齋藤晴のことをチャッチーって呼んでいたり、牧田拓樹のことをマキーニョって呼んでいたりして面白かったです。なぜか関日向多は関さん。笑

面白おかしくチャッチーと呼ばれていた齋藤晴は決勝点となる先制点を決め、マキーニョは相変わらずの突破力。関さんは個人的にこの試合のMVP。ボランチの位置まで下がって守備したと思えばサイドや最前線まで顔を出して広範囲に動き回っていました。運動量がえげつなかったです。

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後半は特に押されっぱなしだったし、本当に勝ててよかった。残留に首の皮一枚つながりました。

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あとがき

熾烈な残留争いが続く

川崎U-18の優勝、桐生第一の降格が決定

川崎フロンターレU-18FC東京U-18を下し、残り2試合を残して優勝が確定。

※11/26に第21節横浜FMユースvs川崎U-18が行われたため、消化試合は21試合です。

また、桐生第一高が今節の結果をもってプリンスリーグへの降格が決定しました。横浜FCユース相手に3-3という熱戦を繰り広げましたが、あと一歩及びませんでした。

残りの降格枠は10位の入替戦枠と11位の自動降格枠の2つです。AC福島は現在11位。自動降格圏内です。

順位 チーム 都道府県 勝点 試合 得点 失点 得失差
1 川崎フロンターレU-18 神奈川 47 21 14 5 2 50 18 32
2 横浜F・マリノスユース 神奈川 40 21 12 4 5 63 40 23
3 大宮アルディージャU18 埼玉 33 20 10 3 7 31 23 8
4 FC東京U-18 東京 32 20 10 2 8 35 31 4
5 青森山田 青森 30 20 9 3 8 26 22 4
6 横浜FCユース 神奈川 27 20 7 6 7 32 34 -2
7 前橋育英 群馬 26 20 7 5 8 38 30 8
8 流経大柏 千葉 23 20 6 5 9 16 23 -7
9 市立船橋 千葉 23 20 6 5 9 22 37 -15
10 柏レイソルU-18 千葉 22 20 6 4 10 31 38 -7
11 JFAアカデミー福島 静岡 21 20 6 3 11 24 38 -14
12 桐生第一 群馬 14 20 3 5 12 25 59 -34
残留争いの本命は千葉3チーム

入替戦枠10位柏U-18と自動降格枠11位AC福島が残り2戦全勝したとしたときの勝点はそれぞれ28と27。つまり、残留確定ラインは勝点29です。数字上は6位横浜FCユースまではまだ残留が確定していません。ただ、6位横浜FCユースと7位前橋育英は残り2試合で1勝すれば残留が確定します。

残留争いは実質8位流経大柏、9位市立船橋、10位柏U-18、11位AC福島の4チームです。

残留争いのキーは流経大柏

AC福島は第21節にホーム青森山田戦、第22節にアウェイ前橋育英戦を控えています。残留には2勝が必須。

残留争いのカギを握るのは流経大柏。残り2試合は柏U-18、市立船橋千葉ダービーが待っています。

前橋育英 流経大柏 柏U-18 市立船橋 AC福島 桐生第一 その他
前橋育英 第22節 大宮U18
流経大柏 第21節 第22節
柏U-18 第21節 横浜FMユース
市立船橋 第22節 第21節
AC福島 第22節 青森山田
桐生第一 第21節 FC東京U-18

流経大柏は10月末の選手権予選では準々決勝で中央学院に敗れ、プレミアでも直近3銭勝ちなしの状態。気になるのは得点力のなさ。プレミア20試合で16得点と最少で、1試合平均1得点以下。残留争いをするチームの中では23失点と桁違いの守備力ではありますが、残り2試合無得点で終わるようなことがあると降格の可能性が高くなってしまいます。

混乱の渦中の市立船橋はプレミア3戦無敗

市立船橋は選手権予選決勝で日体大柏に敗戦。また、このタイミングで3年生部員の飲酒が発覚し、混乱の渦中にあります。

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そんな中、プレミアリーグでは2位横浜FMユースに5-2、3位大宮U18に3-2とそれぞれ大量得点で連勝。未消化だった前橋育英相手にも1-1で引き分けて3戦無敗です。全く崩れていないどころか調子を上げています。

市立船橋の残り2試合の相手は降格が決まった桐生第一、そして千葉高体連の覇権を争う最大のライバル流経大柏です。このまま勢いを継続できるか注目です。

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