まえがき
久々のアスルは初のアウェイ観戦
GW中の5月8日に行われた天皇杯決勝、藤枝MYFCとの静岡ダービー振りの観戦です。
同じ日に行われたJ2の東京ヴェルディvsヴァンフォーレ甲府のどちらを見に行こうか迷いましたが、新井瑞希のいないヴェルディかあって思ったら久々にアスル見た方がいいかなと思い、ニッパツ三ツ沢球技場へ。
YSCCはQRチケットなしで紙チケットオンリー。まあJ3だしね。
ニッパツ三ツ沢球技場は横浜FCの試合で何度か足を運んでいますが、スタジアム前の広場には露店がまったくなく、閑散としていました。
また、バックスタンドは閉鎖されており、観戦エリアはゴール裏かメインスタンドの2択でした。メインでも3000円くらいで見れるのは良いですね。
私はこれまでニッパツではバックスタンドでしか見たことがなかったのですが、その理由は「メインスタンドはピッチとの距離が遠そうだったから」でした。しかし、実際行ってみると、前方の列なら相当ピッチと近く、満足できる試合観戦ができそうでした。
両チームともゴール裏のサポーターの数は同じくらい。。。
エース抜かれてから無得点
7月13日にアスルの10番FW渡邉りょうの藤枝移籍が発表されました。7月9日の讃岐戦後に本人の口から他チームに移籍することは発表されていましたが、まさかの県内ライバルチームへの移籍ということで当該サポ以外のJ1、J2クラブのサポーターの間でも話題になりました。
讃岐戦では渡邉がPKでアスルでのラストゴールを決めて勝利を置き土産。その後、アスルは3試合ノーゴールで3連敗を喫しています。
昨シーズンは渡邉りょうが2シーズン連続となる7得点を挙げた上に、山形からレンタルしていた高橋潤哉が6ゴールと大当たり。昨シーズンも得点は少ないながら無得点試合は8試合でした。
今年はというと、19試合18得点、無得点試合はすでに9試合。さらに得点力が落ちました。
下の表は今シーズンの得点者一覧です。チーム最多得点はFW渡邉りょうとMF佐藤尚輝の3得点。渡邉りょうが移籍し、チームで一番点を獲り、一番シュートを打つエースが引き抜かれ、絶望的です。
Pos. | No. | 選手 | 出場試合 | 先発 | 出場時間 | シュート数 | 得点 |
FW | 10 | 渡邉りょう | 15 | 11 | 1058 | 25 | 3 |
MF | 20 | 佐藤尚輝 | 15 | 13 | 966 | 11 | 3 |
FW | 17 | ブラウンノア賢信 | 19 | 10 | 988 | 21 | 2 |
MF | 7 | 瓜生昂勢 | 18 | 11 | 1170 | 16 | 2 |
MF | 38 | 濱託巳 | 17 | 17 | 1493 | 25 | 1 |
MF | 8 | 鈴木拳士郎 | 13 | 9 | 870 | 16 | 1 |
MF | 15 | 菅井拓也 | 13 | 12 | 1049 | 15 | 1 |
MF | 14 | 徳永晃太郎 | 14 | 14 | 1095 | 12 | 1 |
DF | 2 | 藤嵜智貴 | 18 | 18 | 1587 | 7 | 1 |
MF | 11 | 染矢一樹 | 4 | 4 | 271 | 5 | 1 |
DF | 28 | 井上航希 | 2 | 1 | 94 | 1 | 1 |
渡邉の移籍によって空いたワントップに収まったのは、189センチの高身長FWブラウンノア賢信・・・ではなく、MF鈴木拳士郎。
鈴木拳士郎は今シーズンこそウイングやワントップで起用されていますが、昨季までトップ下やボランチといった中盤でしか起用されたことのない選手。ノアは相変わらずウイングでの起用となっています。また、ノアは渡邉移籍後最初の試合となったいわき戦ではフル出場しましたが、その後の2試合は14分ずつの出場。
たしかに鈴木拳士郎は昨季在籍していたFW高橋潤哉のように空中戦の安定感がある印象はありますが・・・アスル通算60試合6得点と、FWとしての得点力は正直期待できません。
YSCC横浜4-2アスルクラロ沼津
試合記録
スタメン
交代
スタッツ
YSCC | 沼津 | |
---|---|---|
7 | シュート | 15 |
6 | 枠内シュート | 5 |
380 | パス | 524 |
71.8% | パス成功率 | 78.6% |
8 | FK | 14 |
0 | CK | 5 |
44% | ボール支配率 | 56% |
ハイライト
最下位YSCCに4失点大敗
北のミドルシュートで早々と先制したので今日は勝てるかも?と期待しましたが、結局4失点で完敗。
北は普段からロングシュート狙ったり得点意欲が旺盛なのですがなかなか決まらず、これがシーズン初得点。これからも変わらずゴールを狙い続けてほしいです。
アスルはどの失点もチープだなぁというのが正直な感想。
1失点目と2失点目はDF藤嵜智貴が1対1で簡単にシュートを打たせたのが良くなかった。切り返しを警戒して足出さないのはわからなくもないけど、コースの限定もできないんじゃキーパーは止めようもないですよ。
2点目を決めたFW神田夢実は実に406日振りの得点だったようです。おめでとうございます。
/#FootballLAB JリーグNEWS📢
\#YSCC横浜 の #神田夢実 は沼津戦で得点を記録。J3では2021年07月11日の長野vsYS横浜戦以来、406日ぶりの得点となった。#JSTATS #Jリーグ #yscc @yscc1986 @kanda0914 pic.twitter.com/P3WwYaLs1w— Football LAB (@football_lab) 2022年8月21日
3失点目は左SBの大迫暁と左CB附木がどちらもYSCCの右WB柳雄太郎の裏抜けに気づかなかったものすごく間抜けな失点と言わざるを得ないです。監督はベンチからオフサイドだろってキレてたり、「あれは真横から見てたけど完全なオフサイド」とドヤってたアスルサポがいたりしましたが、あそこに走られて誰もついて行かなかった時点で負けですよ。GK武者大夢はよく1回止めましたよ。
副審が確信を持ってゴール判定しててハーフラインまで猛ダッシュしてるのを見て、あまりにも清々しくて笑っちゃいました。
柳は試合を通じてそこまで脅威じゃない印象でしたが、この得も失点はしてやられましたね。
オフサイだったとしてもあんなドフリーで抜け出させた時点で負けだわ
— カトリーヌ (@kathorine_fro) 2022年8月21日
アスルは攻撃もチープでしたね。
長身ながらポストプレーのできないノア、味方の準備ができてないのにロングボールを蹴りまくる附木。パスサッカー目指してるんだよな?と疑いたくなるような内容で、別に残留争いもないのに何をしてるんだって感じでした。私は常々アスルはロングボールも使うべきって書いてきましたが、戦術ロングボールにしろとは思ってないですし。
YSCCの方が戦い方がチームで統一されており、アスルは負けて当然という印象。YSCCは守備時は両WBが完全にDFラインに入って5バックを形成。
攻撃は右WBの10番柳雄太郎を中心に行っていました。また13番のFW河辺駿太郎が厄介で、足は速いし仕掛けられるし、良い選手だなあと思いました。
河辺は大学卒業後にドイツでプレーした経験があるそうです。
DF前川智敬、FW杉本大雅、MF岩崎圭吾が初のメンバー入り!
大卒ルーキー19番DF前川智敬、アカデミー初のトップ昇格選手となった2年目の29番FW杉本大雅、そして現役高校生の46番MF岩崎圭吾が初のメンバー入りを果たしました。
杉本は3月に全治4ヶ月の怪我を負っていましたが、ようやく復帰しました。
(予想通り)試合出場は叶いませんでしたが、3人にとって大きな一歩。今後の活躍に期待です。
ベンチ入りメンバーは面白そうだけどどうせ監督チキンだから交代は2〜3枚しか使わんしいつものメンバーなんだろうな
— カトリーヌ (@kathorine_fro) 2022年8月21日
高卒3年目FW森夢真がついにプロ初ゴール!
高校選手権で5ゴールを挙げて得点王に輝き、1月5日に準々決勝で矢板中央に敗れてから10日後にアスル加入内定。
加入当初からボールタッチのしなやかさには非凡なものがあったものの、プロの強度についていけていない場面が散見され、今季ここまで9試合103分の出場に留まっていました。
この試合でもベンチスタート。1-4にリードを広げられた後の83分に左WGのブラウンノア賢信に代わって出場しました。
投入から7分後、ついにその時がやってきました!
左SBにポジションを変えていた濱託巳からのグラウンダーのクロスに合わせてJ初得点!
点差がついていたのでゴールセレブレーションもなくすぐに自陣に戻ってしまいましたが・・・
ようやく初得点。森夢真の特徴であるしなやかなボールタッチは他の選手にはないので、これを皮切りにどんどん成長してほしいところ。期待しています。
あとがき
アスル今井雅隆監督解任
この試合の2日後に今井監督が解任されました。サポーターの反応はみんな一様で、「金ないのにいま解任するんだ」でした。笑
解任に関してはみんな納得。まあ、内容を見ればお察し。ただし、解任するなら違約金が発生するシーズン中ではなく、シーズン終了後だと思っていた。こんな感じですね。
掲示板なんかだとどんな監督でもこの戦力じゃ無理だろって書いてあったりして、それもまた真ではあると思いますけどね。ただ、育成型クラブでもなければポゼッションサッカーでもなくただただ弱いとなるとさすがに・・・。
暫定的に望月一仁強化部長が後任を務めるとのことですが、どうなるのか注目ですね。
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