まえがき
残留争い真っ只中のアカデミー、3位も調子下降気味の東京
アカデミーは絶賛残留争い中。順位こそ10位で自動降格圏内をギリギリかわしていますが、下にいる市立船橋高、桐生第一高はそれぞれ未消化試合があるので安心はできない状況。また、アカデミーは未だ連勝がないこともネックです。
対するFC東京U-18は、序盤こそ6試合5勝1敗と好調でしたが、その後の5試合では1勝4敗と不調に陥っており、こちらも不安定な状態です。
両者は開幕戦で対戦しており、そのときは東京が4対1で快勝。今回もその再現なるか。
戦力充実のFC東京U-18
2種登録選手7人!プロ公式戦出場選手も!
FC東京U-18は2種登録選手が7人もいます。GK小林将天、DF土肥幹太、DF東廉太、FW熊田直紀は世代別代表。特に熊田は飛び級でU-19日本代表に選出されており、プレミアEAST得点ランキングトップの逸材。
この中からトップ昇格がどれだけ出てくるのか注目です。
FC東京U-18所属3選手トップチーム(2種)のお知らせ|ニュース|FC東京オフィシャルホームページ
FC東京U-18所属4選手トップチーム(2種)のお知らせ|ニュース|FC東京オフィシャルホームページ
また、土肥、東、熊田はルヴァンカップでベンチ入りないし試合出場を果たしています。
各ポジションに日本代表 合計8人!
小林、土肥、東、熊田の4人は2種登録もされているので被りますが、世代別代表が8人います。アカデミーには1人も世代別代表いないのに・・・戦力差が歴然です。
JFAアカデミー福島1-0FC東京U-18
試合記録
スターティングメンバ―
得点者・交代
後半、FC東京U-18は布陣を大幅に変更
・左SBを宮﨑奏琉(みやざき かなる)を伊藤ロミオに交代
・U-16日本代表永野修都をU-18日本代表でルヴァン杯出場経験のある東廉太に交代
・前半CBだったキャプテン土井幹太を中盤へ
・U-19日本代表でルヴァン杯出場経験のある熊田直紀と生地慶多のポジションを入れ替え
ハイライト
UPされ次第追記します。
東京GKローテーションで起用
今節のFC東京U-18のGKは2年生齋藤朝陽(さいとう あさひ)。てっきり小林将天が試合に出るものと思っていましたが、ある意味まさかの起用。
アカデミーの選手のシュートがことごとく枠を外れていたので評価が難しいところではありますが、あれだけ攻められてシュートを打たれながら最少失点に抑えました。
第1〜3節は3年生西山草汰、第4〜5節はU-16日本代表の1年生後藤亘、第6〜11節はU-17日本代表の2年生小林将天とGKをローテーションで起用しているので、しばらくは齋藤が使われるかもしれません。
代表組は不発
U-16日本代表の1年生41番永野修都はアンカーで、38番佐藤龍之介は右WGで先発。
また、U-18日本代表3番土肥幹太はCB、U-19日本代表9番熊田直紀はCFで先発。
土肥はセンターバックの位置からのロングフィードで持ち味を出し、後半はアンカーを務めて器用さをみせつけました。
ただ、ほかの選手は持ち味を発揮できたとは言い難く・・・。特に永野は低い位置でアカデミーのプレスにかかって何度もボールを失い、ピンチを大量に招きました。あそこで簡単にボールを失うようだとかなり厳しい・・・。また、佐藤龍之介もチャンスを作れたかと言えばそういうわけでもなく・・・。左WGの渡邊も同様ですが、サイドからの突破はあまり多くなく、攻撃が滞ってしまいました。得点ランキングトップの熊田までボールが渡ることがほとんどなく、熊田はかなりストレスを溜め込んでいるようでした。それもあって前半終了間際に危険なスライディングでイエローカードをもらっていました。後半、熊田は1.5〜2列目でプレーしましたが、明らかに不慣れでボールにもあまり触れていなかったように思います。
なんというか、今節のFC東京は勝つというよりも育成の方に注力している印象を受けました。
アカデミーは安定の主力が躍動
MF花城琳斗(はなしろ りんと)、MF牧田拓樹(まきた ひろき)が今日も躍動。
花城は足元のうまさなら今日プレーしていた選手の中では1番。隙あらばロングシュートを狙う積極性も持ち合わせ、アカデミー攻撃陣を牽引。これで2年生。なぜ代表に呼ばれていないのか不思議になるレベルで上手いです。2年後のプロ入りも十分あり得ると思います。
牧田は今日も推進力のあるドリブルでチャンスを演出。花城のような目を引くテクニックはないものの豊富な運動量で牽引。「頑張る10番」見てて応援したくなります。
齋藤晴(さいとう はる)は後半に10番牧田に代わって出場。短い出場時間ながら決定機を大量に作り出しました。
決定力があれば2ゴール決めてもっと大差で勝てたと思いますが・・・笑
本人も頭を抱えたり天を仰いだり忙しそうでした。笑
今後の爆発に期待です。
あとがき
アカデミーは順位変わらず厳しい戦い、東京は5位転落
アカデミーは今季初の連勝でしたが、残留争いのライバル流経大柏高が勝利、柏U-18が引き分けによって勝点を積み上げたため、順位は変わらず10位。しかも流経大柏高は1試合、柏U-18は2試合の未消化試合があるため、さらに順位が生き話される可能性があります。11位市立船橋高は1試合未消化の勝点8、12位桐生第一高が2試合未消化の勝点5なので、そこはひとまず安心。しかしながらプレーオフ圏内からは脱することができておらず、厳しい戦いが続きます。
東京は3連敗。直近6試合で1勝5敗と苦しんでいます。それでも3位青森山田高とは勝点1差、4位前橋育英高とは勝点で並んでいます。何とか立て直して再び上位進出を狙いたいところ。
というか、1位川崎U-18は勝点32、2位横浜FMユースは勝点27で飛びぬけすぎですね。笑
Jリーグだけでなくユース年代でもこの2チームが牽引しています。
プレミア中断期間へ
プレミアは12試合を終え、ここから中断期間に入ります。
7月24日〜8月3日に日本クラブユース選手権が、7月24日〜7月30日にインターハイが開催されます。
東京はグループリーグで磐田U-18、仙台ユース、熊本ユースと戦います。アカデミーは残念ながらクラブユースは予選敗退しています。
東京はクラブユースでさらに経験値を積んで中断明けに良いスタートを切れるか。
アカデミーは真剣勝負のないこの中断期間を有意義に過ごせるか。
注目です。
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