新人戦静岡県大会2025 準々決勝 静岡学園vs東海大翔洋

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これまでの勝ち上がり

静岡学園は初戦、2回戦は順調に大量得点で勝利しましたが、3回戦の富士市立戦では苦戦。前半のうちに2ゴール挙げたものの後半は無得点、PKとはいえ今大会初失点を喫しました。

  • 静岡学園5-0三島北
    • 上田悠世×3、四海星南、石川舞偉
  • 静岡学園15-0新居
    • 上田悠世×5、上野晴翔×3、四海星南、石川舞偉、神吉俊之介、前田一樹、小山颯太、安武凛、OG
  • 静岡学園2-1富士市立
    • 吉田俐軌、前田一樹

翔洋はこれまでの3試合では相手を寄せ付けず勝ち上がりました。今のところ盤石ですが、静学戦が今大会初めての同格以上の相手との試合になります。

  • 東海大翔洋5-1沼津西
    • 大山惺、佐田崇人、望月奏来、釜下諒、松野尚輝
  • 東海大翔洋3-0加藤学園暁秀
    • 高木翔平、上原勇介、大山惺
  • 東海大翔洋6-0富士東
    • 大山惺、平田虹、釜下諒×2、佐田崇人、工藤大翔

試合記録

【高校サッカー】新生・静岡学園が連覇へあと2勝…東海大静岡翔洋を完封…静岡県新人戦 - スポーツ報知
準々決勝が行われ、4強が決まった。連覇を狙う静岡学園は東海大静岡翔洋に快勝。藤枝明誠との準決勝は25日に愛鷹多目的競技場で行われる。

スタメン

3回戦から選手を入れ替え。左CBを羽立逞真に、左SBを石川舞偉に変更。また、センターフォワードが上田悠世から宮本侑宕(あゆと)に変わりました。1回戦以来スタメンから外れていた佐々木雄基が今日はスタメン、右に佐々木、左に神吉という配置になりました。富士市立戦では前半で交代した北田優心は今日もスタメン。

東海大翔洋は選手の名前と背番号が全く一致しておらず…。11番がCBという珍しいケースです。昨年の選手権でも試合に出ていたFW釜下諒がトップ下起用。

得点・交代

  • 静岡学園
    • 前半4分:20神吉俊之介(アシスト:6四海星南)
    • 後半14分:9上田悠世(アシスト:4吉田俐軌)

試合開始早々、真ん中から持ち上がった四海星南が左サイドの神吉俊之介へ。神吉のシュートをGKが弾いてそのままゴール右端へ。

追加点は後半14分。提坂日葵のフリーキックを吉田俐軌が頭で折り返し、上田悠世が押し込みました。

  • 静岡学園
    • HT:5石川舞偉→19塚田哲也
    • HT:23宮本侑宕→9上田悠世
    • 後半10分:14杉田和心→12前田一樹
    • 後半22分:8北田優心→11山田悠太
  • 東海大翔洋
    • HT:19望月奏来→22工藤大翔
    • 後半14分:21上原勇介→13
    • 後半19分:5→16

試合終了時のフォーメーションは以下の通り。

翔洋は2失点目を喫した直後に13番をセンターバックに投入。11番を最前線に上げて得点を目指しました。

所感

この試合、静学がずっと押し込んでそれなりに大差がつく試合になると想像していましたが、翔洋はタイトな守備で喰らい付いていたし、前半は得点まであと一歩というチャンスを何回も作り、非常に面白い試合となりました。後半の翔洋は静学にほとんどずっと押し込まれる展開となってしまいましたが、今年も躍進しそうな気配。

前半を見ての印象

静学は1回戦からいろいろな選手を試しており、この試合でもスタメンに新しい選手を起用。Jサポあるあるだと思いますが、新人戦だし常にベストメンバーを見たいというよりはいろいろな選手を見たいと思っているのでありがたいです。1,2回戦を見ていないので、まだ上野晴翔や小山颯太、安武凛など見れていない選手も多いですし、残り2試合でもっといろいろな選手を見れたら良いなと思います。

今日の試合はセンターバックにDF羽立逞真、センターフォワードにFW宮本侑宕が今大会初スタメン、DF石川舞偉が2回戦以来のスタメンとなりました。

羽立はフル出場。前日の富士市立戦では筒井龍之介と大島颯太が半分ずつ出場していたし、フル出場ということは及第点という評価を得たということなのか?と思います。来週の試合でもスタメン継続なるか。

宮本侑宕は中学時代にタウンクラブ・中体連キャンプに参加したこともある有望選手。かなりポストプレーが安定していたし、十分レギュラーを争えるレベルなのではと思います。後半も見たかったです。実はルーキーリーグ最終節で上田悠世に代わって途中出場していたようで、その時に見ていたはずですが全く記憶にない…。笑

石川舞偉はアスルクラロ沼津U15時代にU-16静岡県選抜に選ばれた経歴のある選手。新人戦では1,2回戦でゴールを決めていますが、今日の試合では攻撃面であまり目立つことができず。塚田哲也とのレギュラー争いは要注目。

3回戦ではハーフタイムで交代して不完全燃焼のように見えた北田優心は、この試合ではかなり伸び伸びプレーしているようでした。右サイドで佐々木雄基とポジションを入れ替わったりしていたし良い感じ。

また、右SBの提坂日葵はめちゃくちゃ落ち着いてプレスを剥がしつつパスを繋いでおり、昨年プリンスリーグでレギュラーとしてプレーしていたのは伊達じゃないなと思いました。

翔洋は昨年が東海ルーキーリーグ1年目で、今の2年生の世代は名前のわからない選手が多く…。今年はプリンスリーグ昇格1年目なので、これから顔と名前を一致させる作業となります。スタメン紹介のアナウンスがありましたが、結局10番の選手の名前わからなかった…。

昨年は両WGのテクニックがものすごいという印象がありましたが、今年も両WGがストロングポイントとなりそう。右WGの大山惺、左WGの望月奏来はどちらも上手かったし、センターフォワードの上原勇介も相手を背負うプレーがかなりできていたと思いました。前半静学の石川舞偉が目立たなかったのは大山の存在が故だと思います。後半から左WGに入った工藤大翔もかなりのテクニシャンで、ドリブルの仕方がかなり静学っぽいなと思いました。

右サイドで躍動していた大山惺
左WGの望月奏来
フリーでのボレーシュートを浮かして頭を抱える
キックフェイントで完全に相手の逆をついた工藤大翔

トップ下に入った釜下は前半8分にバーを叩くループ気味のミドル、前半30分にカットインから惜しいシュートを放ちました。最初はトップ下起用?と思いましたが、センターフォワードにいるよりもフリーの状態でフィニッシュに関われていたので良いのかも。プリンスリーグでの得点量産に期待。

11番はセンターバックで先発していましたが、後半はセンターフォワードでプレーしていました。二刀流。

さらに、終盤から出場した右SBの16番はロングスロワー。いざという時の飛び道具もしっかり用意していました。

静学は次戦藤枝明誠と対戦します。3回戦を見る限りはそこまで圧倒的に強いというわけでもないのかなと思っていましたが、藤枝東相手に4-0で勝利したのは正直驚き。準決勝が楽しみです。

翔洋は初めてのプリンスリーグ参戦となります。今日の試合を見た印象だと残留は堅いのではと感じていますが、年間を通して成長できるかが重要になると思うので頑張ってほしいです。

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