まえがき
超個性的な選手紹介
今年から大型ビジョンが設置された藤枝総合運動公園サッカー場。私は開幕戦以来のホーム戦なのですが、開幕戦はスタメン発表を見れなかったのでこれが初となります。
これ、超面白い。
「サッカーはエンターテイメント」
「超攻撃的」
「3点とられたら4点とって勝つ」
藤枝のコンセプトを前面に出してるのがすごく良い。
そして選手紹介ですね。
叫んでるんですかね。ポケモンのはかいこうせんやってるように見えます。笑
めちゃくちゃ個性的で勢いもあって、めちゃくちゃ好きです。笑
アスルクラロ沼津のホーム愛鷹多目的競技場も今シーズンから大型ビジョンを設置しており、選手紹介VTRが用意されていますが、だいぶクオリティに差がありますね。
まあ、私は5月の長野戦以来愛鷹に行ってないので、もしかしたら今はグレードアップしてるかもしれないし、来シーズン超ハイクオリティを見せてくれるかもしれませんけどね。笑
昇格圏内へ向けて負けられない一戦
藤枝は2試合未消化
藤枝は現在12勝2分5敗の5位。一時は13位まで順位を落としましたが、第14節YSCC横浜戦から6連勝。第19節終了時点で2位まで順位を上げました。
7連勝を目指した第20節沼津戦は台風のため延期。第21節FC岐阜戦は前半11分にMF横山暁之のゴールで先制したものの、雷雨の影響で前半21分で試合中止となりました。
この2試合未消化によって順位はズルズル下がっていき、現在5位となっています。
上手くいけば8連勝で首位いわきと勝点1差の2位で名実ともに首位決戦となったところでしたが・・・残念。
実質首位決戦
先に述べたように、仮に藤枝が未消化試合を勝利で終えることができた場合、勝点44となります。鹿児島ユナイテッドも勝点44ですが、得失点差で藤枝が上回るので藤枝が2位になります。
一方、いわきは開幕から安定した戦いを見せて13勝6分2敗で勝点45の1位。
藤枝は今節いわきに勝利できれば勝点47。いわきは勝点45のままなので藤枝が首位浮上となります。実質首位決戦のの6ポイントゲームです。
藤枝MYFC(5位) 勝点38 得点36 失点19 |
いわきFC(1位) 勝点45 得点46 失点15 |
|||||||||
節 | 相手 | スコア | 相手 | スコア | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
第1節 | 鳥取 | H | 3 | ❍ | 0 | 鹿児島 | A | 1 | △ | 1 |
第2節 | 長野 | H | 1 | △ | 1 | 相模原 | H | 1 | ❍ | 0 |
第3節 | 八戸 | A | 0 | ● | 1 | 愛媛 | A | 2 | ❍ | 1 |
第4節 | 讃岐 | H | 1 | ❍ | 0 | 富山 | H | 1 | △ | 1 |
第5節 | 鹿児島 | A | 0 | ● | 2 | 長野 | A | 4 | ❍ | 0 |
第6節 | 富山 | H | 0 | ● | 2 | 今治 | H | 0 | ● | 1 |
第7節 | 北九州 | A | 1 | ❍ | 0 | 八戸 | H | 3 | ❍ | 1 |
第8節 | 岐阜 | H | 4 | ❍ | 3 | 福島 | A | 1 | ❍ | 0 |
第9節 | いわき | A | 2 | △ | 2 | 藤枝 | H | 2 | △ | 2 |
第10節 | 沼津 | H | 3 | ❍ | 1 | 鳥取 | H | 2 | ❍ | 0 |
第11節 | 福島 | A | 6 | ❍ | 0 | YS横浜 | A | 6 | ❍ | 0 |
第12節 | 松本 | A | 0 | ● | 2 | 讃岐 | A | 2 | ❍ | 1 |
第13節 | 今治 | H | 1 | ● | 2 | 北九州 | H | 2 | △ | 2 |
第14節 | YS横浜 | A | 3 | ❍ | 0 | 松本 | A | 1 | ● | 2 |
第15節 | 愛媛 | H | 2 | ❍ | 0 | 宮崎 | H | 2 | ❍ | 0 |
第16節 | 相模原 | A | 1 | ❍ | 0 | 岐阜 | A | 2 | ❍ | 1 |
第17節 | 宮崎 | A | 3 | ❍ | 1 | 沼津 | H | 4 | ❍ | 0 |
第18節 | 北九州 | H | 3 | ❍ | 1 | 松本 | H | 0 | △ | 0 |
第19節 | 鹿児島 | H | 2 | ❍ | 1 | 富山 | A | 1 | △ | 1 |
第20節 | 沼津 | A | 台風 | 八戸 | A | 5 | ❍ | 0 | ||
第21節 | 岐阜 | A | 雷雨 | 福島 | H | 4 | ❍ | 1 |
両チーム得点・アシストデータ
藤枝は久保藤次郎が8G3A、横山暁之が7G4Aでチーム内でも突出した成績を残しています。
いわきも岩渕弘人が8G3A、有馬幸太郎が7G4Aを挙げています。それに加えて特筆すべきは両サイドバック。右SBの嵯峨理久が4G7A、左SBの日高大4G4Aを挙げています。J3最多の46得点は伊達ではありません。超攻撃的です。
チーム内得点ランキング
藤枝MYFC | いわきFC | ||||||||
Pos. | 選手 | 得点 | 出場試合 | 出場時間 | Pos. | 選手 | 得点 | 出場試合 | 出場時間 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
右WB | 久保藤次郎 | 8 | 16 | 1385 | 右SH | 岩渕弘人 | 8 | 21 | 1474 |
シャドー | 横山暁之 | 7 | 16 | 1334 | FW | 有馬幸太郎 | 7 | 19 | 1397 |
FW | 土井智之 | 4 | 14 | 950 | FW | 有田稜 | 7 | 18 | 585 |
シャドー | 押谷祐樹 | 3 | 12 | 600 | 左SH | 鈴木翔大 | 4 | 21 | 1287 |
MF | 水野泰輔 | 3 | 19 | 1621 | 左SB | 日高大 | 4 | 21 | 1889 |
シャドー | 岩渕良太 | 3 | 15 | 738 | 右SB | 嵯峨理久 | 4 | 21 | 1886 |
シャドー | 杉田真彦 | 3 | 13 | 983 | FW | 古川大悟 | 2 | 14 | 792 |
DF | 小笠原佳祐 | 1 | 19 | 1597 | FW | 谷村海那 | 2 | 16 | 636 |
DF | 川島將 | 1 | 18 | 1620 | MF | 宮本英治 | 2 | 21 | 1868 |
DF | 秋山貴嗣 | 1 | 15 | 462 | FW | 吉澤柊 | 1 | 11 | 174 |
チーム内アシストランキング
藤枝MYFC | いわきFC | ||||||||
Pos. | 選手 | 得点 | 出場試合 | 出場時間 | Pos. | 選手 | 得点 | 出場試合 | 出場時間 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
MF | 鈴木惇 | 4 | 19 | 1490 | 右SB | 嵯峨理久 | 7 | 21 | 1886 |
シャドー | 横山暁之 | 4 | 16 | 1334 | FW | 有馬幸太郎 | 4 | 19 | 1397 |
右WB | 久保藤次郎 | 3 | 16 | 1385 | 左SB | 日高大 | 4 | 21 | 1889 |
左WB | 榎本啓吾 | 2 | 19 | 1188 | MF | 山下優人 | 3 | 21 | 1890 |
シャドー | 岩渕良太 | 2 | 15 | 738 | 右SH | 岩渕弘人 | 3 | 21 | 1474 |
MF | 水野泰輔 | 2 | 19 | 1621 | 左SH | 永井颯太 | 2 | 7 | 296 |
FW | 中井崇仁 | 2 | 8 | 296 | 左SH | 山口大輝 | 2 | 10 | 616 |
シャドー | 杉田真彦 | 2 | 13 | 983 | MF | 宮本英治 | 1 | 21 | 1868 |
FW | 大石治寿 | 1 | 3 | 41 | FW | 吉澤柊 | 1 | 11 | 174 |
FW | 土井智之 | 1 | 14 | 950 | MF | 伊藤稜馬 | 1 | 8 | 151 |
過去記事
藤枝MYFC 0-3いわきFC
試合記録
スタメン
いわきのCB遠藤凌はシーズン中に新潟から育成型期限付き移籍で加入。シーズン開幕当初、3番は在籍3年目の田中龍志郎が背負っていましたが、”J参入を果たせて燃え尽きた”とのことで現役引退をしていました。
「チームと何か問題があったとか、何か悪さをしたとかではない」…いわき26歳DFが3月末をもって現役引退 | ゲキサカ
新潟DF遠藤凌がいわきに育成型期限付き移籍「チームのために戦っていきます」 | ゲキサカ
得点者・交代
藤枝MYFC | 0-3 | いわきFC | ||||
得点者 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
4分 | 8日高大(アシスト:24山下優人) | |||||
20分 | 9鈴木翔大(アシスト:6宮本英治) | |||||
79分 | 3遠藤凌(アシスト:17谷村海那) | |||||
交代 | ||||||
6小笠原佳祐 ←熊本 |
→ | 4秋山貴嗣 | HT | |||
7鈴木惇 | → | 33河上将平 | ||||
18水野泰輔 ←熊本 |
→ | 10押谷祐樹 | ||||
57分 | 9鈴木翔大 | → | 14山口大輝 | |||
19岩渕弘人 | → | 17谷村海那 | ||||
64分 | 10有馬幸太郎 ←鹿島 |
→ | 35江川慶城 | |||
38渡邉りょう ←沼津 |
→ | 28松村航希 | 70分 | |||
3鈴木翔太 | → | 9大石治寿 | 75分 | |||
85分 | 11有田稜 ←国士舘大 |
→ | 18吉澤柊 | |||
SUBSTITUTE | ||||||
GK40名良橋拓真 | GK31鹿野修平←流通経済大 | |||||
MF8岩渕良太 | MF7杉山怜央←作新学院大 | |||||
MF23吉田知樹 |
スタッツ
藤枝MYFC | 0-3 | いわきFC |
2 | シュート | 25 |
0 | 枠内シュート | 6 |
488 | パス | 295 |
74.0% | パス成功率 | 57.6% |
14 | フリーキック | 12 |
4 | コーナーキック | 8 |
61.5% | ボール支配率 | 38.5% |
28 | 30mライン侵入回数 | 35 |
5 | PA侵入回数 | 12 |
ハイライト
力の差は歴然、完敗
結果は0-3でいわきに完敗。シュート数もいわきの25本に対して藤枝は2本。22分の鈴木惇のシュートと46分の渡邉りょうのシュートのみ。30mライン侵入回数こそ28回を数えましたがペナルティエリア侵入回数はたったの5回。あともう一押しのところで力負けしてしまった印象です。
特に前半はいわきの前プレに面食らってロングボールが増え、ことごとく競り負けるという展開がかなり多かったです。最初のコーナーでマークを外してあっさり失点してしまったり、約1ヶ月公式戦を行うことができなかったのが響いたのか・・・。
後半は自分達のスタイルを取り戻し、パスとドリブルを駆使してチャンスを作り出せていました。ハーフタイムで鈴木惇を交代したときには自分達のスタイルを放棄するのかと思いましたが、代わって入った河上が良い仕事をしました。
CBの鈴木翔太と川島が開いて、その間で河上が受けてからWBに展開というパターンが多く、そこからチャンスができていました。ゴールキックですら真ん中を通しに行ったのは驚きましたね。サイドチェンジの回数も増え、フリーで横山暁之や榎本がボールを受けてドリブルを仕掛ける場面が増えました。ただ、最後折り返すというところでいわきはしっかり守ってきましたね。強かった。
渡邉りょう、あとは得点を
沼津から移籍して4試合目。ポストプレーで存在感を見せていました。沼津時代はそこまでポストプレーが上手い印象はありませんでしたが、ロングボールの競り合いもかなり勝てていましたし、ワンタッチパスでチャンスを作り出したりと攻撃にうまく絡んでいました。
ただ、今節はシュート1本のみ、ノーゴールに終わりました。加入してからの4試合でシュート4本、0ゴール1アシスト。思うように結果が出せていません。藤枝のJ2昇格には必須の存在だと思うので、早く移籍が初ゴールを決めて波に乗ってほしいです。
いわき 首位の貫禄
いわきは左SBの日高大がコーナーキックから先制点となるシーズン5得点目を決めました。
その後も鈴木翔大の豪快なドライブシュートを決め、後半にも追加点を挙げて0-3。めちゃくちゃ強かった。
いわきはフィジカルが強いという話がありますが、前プレといい空中戦の強さといい、ただ単に筋トレしまくってるとかっていう話じゃないですね。
特に顕著だと思ったのは10番のFW有馬幸太郎でしょうか。広範囲に動くし、とにかく身体が強くてボールをキープできるし、これがいわきの10番か!と思いました。
いわきのGK坂田大樹は先制してから早くも時間稼ぎ。藤枝の選手がボールを奪いにくるまで蹴らずに待ち、したたかな面を見せました。これ前半からやるか・・・。
後半、右SHにポジションを移した10番有馬幸太郎とDF江川慶城を交代した時は守備固めか?と思いましたが、江川が右SBに入り、右SBだった嵯峨理久が右SHにポジションを上げました。
これは鉄板のパターンだったらしいですね。後半息を吹き返した藤枝も、守備をしっかりやる江川が入ってからはまた押し込まれる展開になってしまいました。
あとがき
藤枝、まだ昇格への目が残る
藤枝はいわきに完敗し、勝点38で7位に転落してしまいました。しかし、忘れてはいけないのが、藤枝は未消化試合が2試合あるということ。延期になった沼津戦、岐阜戦に勝つことができれば勝点44となり、同勝点の鹿児島と松本と得失点差の勝負になります。得失点差を今から3積み上げることができれば昇格圏の2位に浮上します。
延期されたアウェイ沼津戦は9月21日の平日デイゲーム。9月18日にホームSC相模原戦。中2日で沼津戦、さらに中2日でアウェイ愛媛FC戦となります。
もう1試合の未消化試合である岐阜戦の開催日は未定ですが、土日は既にシーズン終了まで常に試合があるので平日開催であることは確定です。あまり過密日程にならないように配慮してほしいところですね。
とにかく勝ち続けて2位以内に入り続けることが重要です。
いわきJ2昇格へ盤石
いわきは今回の勝利で勝点を48に伸ばしました。
2位鹿児島ユナイテッドはFC今治に敗れて勝点44のまま。後半ATに入ってから両チームに退場者が出て4-3という大味なゲームを制したのは今治。勝点を41とし4位に食い込んでいます。また、3位松本山雅FCは讃岐に1-0で勝利し、勝点44としています。
まだ14試合残っているとはいえ、いわきが独走態勢を築きつつあります。正直今節の戦いぶりを見てしまうといわきに勝てるチームはJ3にはないんじゃないかと思わされますが・・・。まだ今治と鹿児島との試合を残しているので、そこでどう転ぶかですね。
いわきはJヴィレッジスタジアムがJ2の基準を満たしていないとのことで、今現在J2ライセンスを持っていません。どうやらいわきグリーンフィールドを改修することで要件を満たす予定のようで、J2ライセンス例外申請をしているようです。
ここまで圧倒的な成績を残しておきながらJ2に上がれないなんてことがないよう、しっかり取り組んでほしいところ。
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