今年2回行われる藤枝総合サッカー場ダブルヘッダーの1回目です。
両チーム父兄はバクスタ側に座っていて、メイン側は人がまばら。

試合記録

スタメン
明誠は0-1で敗れた前節静岡学園B戦からスタメンを2枚入れ替え。MF中井翔大とMF馬場登久からDF田坂慶斗とMF藤田志瞳へ変更。
GKは松本力。4バックは右から鵜飼亨真、山本洸弥、2年生堀圭登、田坂慶斗。ダブルボランチは藤田志と大山樹希矢。2列目が右から阿部竜杜、紅林佑太、磯川友。ワントップは中山聖那。

帝京大可児はGKを過去2試合出場していた水野稜から井藤大善にチェンジ。その他のメンバーは前節と同じ模様。
GK井藤大善、4バックは杉田結飛、大村琉晏、2年生板頭一磨、石川颯人。ダブルボランチは後藤眞生と伊藤彰一のフェルボールコンビ。トップ下には10番の青木嘉宏。右WG加藤千洋に左WG黒沢一斗、ワントップに井上蓮斗。

得点・交代
藤枝明誠 | 4-2 | 帝京大可児 | ||||
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得点 | ||||||
5分 | 10青木嘉宏 | |||||
9中山聖那(アシスト:16鵜飼亨真) | 29分 | |||||
43分 | 10青木嘉宏(アシスト:11加藤千洋) | |||||
9中山聖那(アシスト:22高山太陽) | 63分 | |||||
24河島龍希 | 72分 | |||||
24河島龍希(アシスト:3田坂慶斗) | 89分 | |||||
交代 | ||||||
2阿部竜杜 ③ジュビロSS磐田 | → | 22高山太陽 ③Nagoya SS | HT | |||
7藤田志瞳 ③FC DREAM | → | 24河島龍希 ②ソーニョ掛川 | 67分 | |||
70分 | 2杉田結飛 ③BRINCAR安城 | → | 23金武寛泰 ③FC DIVINE | |||
16鵜飼亨真 ③清水エスパルスJY | → | 23西野彪雅 ②エスパルス静岡 | 73分 | |||
79分 | 6石川颯人 ③BRINCAR安城 | → | 27塩見咲哉 ③帝京大可児中 | |||
79分 | 11加藤千洋 ③オリベ多治見 | → | 19若杉凰太 ③帝京大可児中 | |||
79分 | 18黒沢一斗 ③Vervento京都 | → | 14今鷹叶 ②FCカナロア | |||
9中山聖那 ③ジュビロ磐田U-15 | → | 18柿本蕾 ③Honda FC | 81分 | |||
86分 | 10青木嘉宏 ③愛知FC庄内 | → | 16齊藤銀二 ③尾張FC | |||
SUBSTITUTE | ||||||
GK12川嶋謙之郎 | ② | ジュビロ磐田U-15 | GK1水野稜 | ③ | 帝京大可児中 | |
MF19馬場登久 | ③ | エスペランサ熊本 | DF5角岡篤季 | ③ | 豊田AFC | |
FW26渡貫暖 | ② | SAKICHI FACTORY |
藤枝明誠 | 4-2 | 帝京大可児 | ||||
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後半 | 前半 | チーム合計 | 前半 | 後半 | ||
8 | 5 | 13 | シュート | 6 | 4 | 2 |
2 | 1 | 3 | GK | 12 | 4 | 8 |
4 | 2 | 6 | CK | 2 | 1 | 1 |
6 | 2 | 8 | 直接FK | 3 | 2 | 1 |
0 | 0 | 0 | 間接FK | 2 | 1 | 1 |
0 | 0 | 0 | (オフサイド) | 2 | 1 | 1 |
0 | 0 | 0 | PK | 0 | 0 | 0 |
帝京大可児は攻撃時、中盤の人数を増やして近い距離で少ないタッチでパス交換を行ってゴールに迫る戦い方。サイドバックはハーフレーンに頻繁に入り、ボランチも2列目まで高い位置を取って中盤を圧縮。ワントップ井上蓮斗もDFを背負わずにワンタッチではたくプレーが多め。
明誠は局面の1対1の守備で負けることはなかったものの帝京大可児の少ないタッチのパス回しに翻弄され、ペナルティエリア内のこぼれ球などから10番に2点を決められる苦しい展開。攻撃は帝京大可児の4-4-2のブロックをなかなか攻略できず。ボランチに良いボールがなかなか入れられずにロングボールが増え、ボールがなかなか落ち着かず。中山のポストプレーや磯川友のドリブル、紅林の裏への飛び出しなど好プレーはあったものの、前半は右SB鵜飼亨真のアシストからの中山のゴールのみに留まり1-2で終えました。
後半、明誠は右SHのDF阿部竜杜に代えてMF高山太陽を投入。スピードのある高山を走らせる戦い方にシフト。また、守備は前線の2枚が中に入れさせない守り方に変えて大きく安定。ボールを失っても守備でバタつかずに落ち着いてボールを回収することができるようになり、ほとんどずっと明誠ペースに。
後半先手を取ったのは明誠。後半から右サイドに入った高山がグラウンダーで中に入れると、中山が背負いながら受けてそのまま反転シュート。これが決まり同点に。
さらに明誠はメンバー交代で攻勢をかけます。67分、ボランチのMF藤田志瞳に代えてトップ下に2年生の河島龍希を投入。直後の72分にコーナーキックを河島が蹴ると、そのままボールがゴールイン。逆転に成功します。

さらに89分、磯川が左サイドで仕掛けるも抜ききれず、こぼれたボールが磯川の外をちょうど走り込んでいた田坂に渡り、田坂はマイナスのクロスを選択。フリーで走り込んでいた河島がインサイドで丁寧にファーに流し込んで4点目。突き放して勝負あり。
所感
明誠は前半帝京大可児の戦術に対応できていなかったものの、ハーフタイムで見事に修正して逆転勝利。守備の修正に加えて攻撃面についても、後半ゴールに絡んだのは交代で入ったMF高山太陽とMF河島龍希であり、攻守ともにベンチワークが光った試合でした。
高山が入った瞬間から全員が高山を目掛けて裏へ走らせることに注力。結果同点ゴールをアシストし、大役を果たしました。高山を裏へ走らせまくっていたのは帝京大可児の中盤を間延びさせて細かいパスワークを封じるためでもあったんですかねもしかして。
河島はプリンスレベルではまだ不安定さも見えたものの、2ゴールで逆転勝ちの立役者に。1点目のコーナーキック直接ゴールはたまたまの部分が大きかったとは思いますが、2点目はしっかりフリーで走り込んで丁寧にGKのいないところに流し込んだ非常に良いゴールでした。
新人戦でも活躍した左WG磯川友のドリブルはプリンスリーグでも健在でしたし、FW中山聖那のポストは非常に素晴らしかったです。インターハイでの活躍、夏のSBS杯でほ静岡ユース選出を期待したい選手。


帝京大可児は独特な戦術で2ゴールを奪ったものの、後半は対策されてから戦況をひっくり返せずに逆転負け。プリンスリーグ3戦全敗となりました。やっているサッカー自体は面白いと感じましたがプランBが必要かなという感じ。