試合記録

スタメン
静学はGK有竹拓海は変わらず。今節は右SBが本職中盤のMF四海星南。4バック残りの3枚はDF吉田俐軌、DF塚田哲也、2年生DF松永悠輝といつも通り。アンカーは今節は10番MF篠塚怜音。インサイドハーフがMF山縣優翔とMF前田一樹。右WGが前節得点を決めたMF北田優心、左WGがFW佐々木雄基、センターフォワードが2試合連続ゴールを決めている2年生FW坂本健悟。

広島ユースはU-17アジアカップに参加していたMF野口蓮斗とMF小林志紋を含めて6人の世代別代表経験者がスタメン。
GKはU-18日本代表の小川煌。3バックはDF梅田大翔、キャプテンDF林詢大、DF長沼聖明。ボランチはMF野口蓮斗とMF太田大翔、右WBにMF原湊士、左WBにDF児玉司。2シャドーはMF山里謙心と10番MF小林志紋、ワントップは宗田椛生。

試合経過・スタッツ
静岡学園 | 1-1 | サンフレッチェ広島ユース | ||||
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得点 | ||||||
19分 | 7山里謙心(アシスト:9宗田椛生) | |||||
12山田悠太(PK) | 87分 | |||||
交代 | ||||||
13松永悠輝 ②湘南ベルマーレU-15 | → | 23藤原晃太郎 ③フレスカ神戸 | 10分 | |||
7北田優心 ③ガンバ大阪JY | → | 12山田悠太 ③清水エスパルスJY | HT | |||
6前田一樹 ③静岡学園中 | → | 16杉田和心 ③静岡学園中 | 83分 | |||
84分 | 7山里謙心 ③ヴィクサーレ沖縄 | → | 18河上颯希 ②サンフレッチェ広島JY | |||
84分 | 9宗田椛生 ③サンフレッチェ広島JY | → | 22牧野太河 ②京都サンガU-15 | |||
SUBSTITUTE | ||||||
GK30福元泉太 | ③ | 豊田ペレニアル | GK16野呂海斗 | ③ | セレッソ和歌山 | |
DF4筒井龍之介 | ③ | 虎ジュニア | DF19小柳柊 | ② | 東急Sレイエス | |
DF24大島颯太 | ③ | アイリス住吉 | MF12浅沼凌弥 | ② | 東京久留米FC | |
MF21加集啓太 | ② | プルミエール徳島 | FW17菊山璃皇 | ② | ソレッソ熊本 | |
FW26佐藤壯知 | ① | サンフレッチェ広島JY |
静岡学園 | 1-1 | 広島ユース | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
後半 | 前半 | チーム合計 | 前半 | 後半 | ||
4 | 2 | 6 | シュート | 8 | 4 | 4 |
4 | 2 | 6 | GK | 5 | 2 | 3 |
3 | 0 | 3 | CK | 7 | 3 | 4 |
7 | 1 | 8 | 直接FK | 13 | 5 | 8 |
0 | 0 | 0 | 間接FK | 2 | 1 | 1 |
0 | 0 | 0 | (オフサイド) | 2 | 1 | 1 |
1 | 0 | 1 | PK | 0 | 0 | 0 |
静学は開始10分でアクシデント。左SBの松永悠輝がスライディングでシュートブロックに入った際に脚を痛めて負傷交代。MF藤原晃太郎が投入されました。


広島ユースは早速交代で入った藤原のサイドを攻め立てます。しかし、藤原は代表経験者のMF原湊士に対して抜かれても際のところで体をぶつけて最後までやらせない良い守備を見せました。

しかし、19分にペナルティアーク付近での混戦からMF山里謙心が振り向きざまに放ったシュートが決まって広島ユースが先制に成功。



静学はボールは持つものの、センターバックのDF吉田俐軌とDF塚田哲也の2人が出しどころを迷う場面が多く、上手くボールを前へ運べず。
また、この日の主審は相手が倒れた時に少しでも足を蹴っていると細かくファウルを取るタイプで、普段はファウルをもらう側になることが多い静学がこの試合はファウルを取られる側に。静学側は前半で5回ファウルを取られてイエロー2枚、対する広島ユースは前半ファウル1回のみ、さらに静学はペナルティエリアギリギリのところでファウルを取られてフリーキックという場面もありかなりストレスの溜まる前半となりました。

ハーフタイムで静学はMF北田優心に代えてMF山田悠太を投入。山田を左WG、佐々木を右WGに配置しました。北田は縦の突破を何回か見せるなど調子が良さそうでしたが前半で交代。後半楽しみにしていたので少し残念。

しかし、この交代がハマりました。

左サイドの藤原と山田が2人で広島ユースを攻略。特に山田は深い位置までドリブルで何度も侵入してコーナーキックを奪い流れを引き込むと、逆サイドの佐々木や真ん中の前田一樹もドリブルでチャンスを作れるようになりました。



前半たったの1回だった広島ユースのファウルは後半7回と明らかに増えており、広島ユース守備陣が対応できていないことがわかります。
そして87分、山田が左サイドの深い位置からクロスを狙うと広島ユースDFの手に当たりハンド、PKを獲得しました。

PKを獲得した山田自身がキッカーを務めました。

キックは見事GK小川煌の逆を突き同点。


この後もゴール前で混戦になるビッグチャンスがありましたが、シュートはGK小川煌が好セーブを見せて逆転ならず。1-1で引き分けとなりました。


所感
広島ユースは昨年、DF木吹翔太、MF中島洋太朗、FW井上愛簾といった高3でプロ契約した選手を擁してプレミアWEST3位に入りました。
今年はこの3人ほどのタレントはいないものの、例年通り全員上手くてしっかりしている印象。ビルドアップでは1タッチ2タッチで素早く繋げるし、そこでミスをしない。また、今年もロングボールの精度が抜群で、要所で有効な使い方をしてきて非常に厄介でした。個人で見ると7番の先制点を決めたMF山里謙心は全くボールを奪われない技術のあるプレイヤーでしたし、10番の小林志紋は運動量・技術ともに一級品。毎年上位に入るだけある強いチームでした。

静学はDF吉田俐軌がボールを持つ時間がかなり長く、ボールを上手く前進させられず。あんなにパスの出しどころに困っているのを見たのは初めてかも。その状況を見てGK有竹拓海は前半のうちに低い位置から繋ぐのは難しいと判断して坂本健悟に胸で収めさせるような低い弾道のキックを何回か入れていました。ビルドアップが上手くいかないときはこういう手を使うのは全然アリ。坂本は2年生ながら空中戦負けないですし、ポストプレーめちゃくちゃ上手いので積極的に使ってほしいところ。胸トラップで収める様は神田奏真を想起させるほどポテンシャルがあります。
前回の東福岡の記事でドリブラーが足りんということを書きましたが、今日の山田はまさにこれ!というような活躍を見せてくれました。ひたすら縦に突破し、最終的に同点に追いつくPK奪取に繋げました。この試合では前半の北田も良いドリブル突破を見せていましたし、前田一樹や佐々木雄基も果敢にトライしており、見ていて楽しい試合でした。
順位

静学は1勝3分1敗の6位。勝てていないけど負けてもいないという状況。これからさらに良くなっていくと思えば負けずに勝点を積み上げられているのは大きいと思います。次は2試合連続アウェイ、それも3位ガンバ大阪ユースと2位名古屋グランパスU-18との上位対決。ここで勝ちを掴めたら大きいので頑張ってほしいです。
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