ついにJ3が開幕しました。






試合記録

スタメン
アスルのメンバーはこちら。

フォーメーションは4-2-3-1。武者大夢の抜けたGKは渡辺健太。4バックは愛媛から加入した三原秀真、篠﨑輝和、井上航希、大卒2年目の宮脇茂夫。ダブルボランチは徳永晃太郎と大卒2年目の沼田航征、トップ下は昨季水戸から加入した柳町魁耀。前線は森夢真、鈴木拳士郎、大卒ルーキー藤井建悟。

控えメンバーはMF菅井拓也、MF佐藤尚輝、MF齋藤学、FW川又堅碁といったいつものメンバーに加えてGK前田宙杜、MF渡井翔琉、MF井出龍志の大卒ルーキー3人がメンバー入り。そして、トップ昇格3年目のMF岩崎圭吾と今春高校3年生になる2種登録のMF中野遥翔もメンバー入りしました。

ガイナーレ鳥取は3-4-2-1。GKは高麗稜太。3バックセンターにFC東京から期限付き移籍の高卒ルーキーDF永野修都、サイドのストッパーに金浦真樹と温井駿斗の元藤枝コンビ。ボランチは藤田一途と曽我大地、ウイングバックは田中恵太と静岡学園出身の小澤秀充。2シャドーに元アスルの普光院誠と広島から育成型期限付き移籍加入した棚田遼が入り、ワントップに秋田から新加入の吉田伊吹。
注目は永野修都。2022年にU-16東京都選抜としてヤングサッカーフェスティバルに参加。その後、高校1年生からプレミアリーグで試合に出場し、各年代の世代別代表に選ばれ続けました。FC東京トップチームデビューは昨年の天皇杯ヴィアティン三重戦で既に済んでいます。


ハイライト
所感
今シーズンは上手くいかないかもなぁと思って臨んだ開幕戦でしたが、予想をひっくり返して最高のスタートを切りました!今は「今年こそ昇格!」とめちゃくちゃ期待してます。
今シーズン上手くいかないと思っていた理由は、昨季までの主力がごっそり抜けた上に補強は大卒がメインで実力が未知数だったから。
昨シーズンは一昨年のメンバーの残留に成功し、大きくメンバーを変えることなく臨むことができました。その結果、シーズン中盤まで昇格争いに加わることができました。

チームとしての成熟度をさらに深めて今度こそ悲願のJ2昇格に挑む!と思っていた中山政権3年目のシーズンですが、オフにGK武者大夢、CB附木雄也、右SB安在達弥、左SB濱託巳、IH持井響太、FW津久井匠海、FW和田育とレギュラークラスの選手を大量に引き抜かれることに。一方で新加入の大半は大卒ルーキーで実力が未知数という状態。ほぼゼロからのスタートに後戻りしてしまったような感覚で、正直今年は昇格は考えない方が良いのかなと思っていました。

昨年までは攻撃時に3バックになり、右SBの安在達弥がボランチに入る戦い方をしていました。時々本職ボランチの遠山悠希が右SBに入ることがありましたが、やはり安在と同じように攻撃時はボランチとして振る舞っていました。そういう意味で、安在の抜けた今年は遠山が右SBに入って昨年までの戦い方を踏襲するのかと思っていました。
今年も攻撃時に3バックを形成するところまでは同じ。しかし、右SBの三原秀真は中に入るのではなくウイングのような位置まで上がる形を取っており、昨年までとの違いが見えました。代わりに右WGの森夢真が中に入ってプレーする機会がかなり多かったように思います。


センターバックの井上航希は高卒6年目ながらなかなかレギュラーに定着できず、期限付き移籍を繰り返したりもしましたが、ようやく開幕スタメンを勝ち取りました。かつては身長が190センチもあるのに競り合いに勝てずに頼りないところがありましたが、今日の試合はそんな場面は微塵もなく堂々としたプレーを見せました。


井上と相方を組んだ篠﨑輝和は、レギュラーを掴んでいた2023年に前十字靭帯断裂の大怪我を負い、シーズンを早々に終えることになってしまいました。復帰したのは怪我から約1年後の8月。既に中村勇太と附木雄也で固定されていた牙城を崩すことができず、試合出場は2試合のみとなっていました。そういった意味で、今季開幕戦に出場して無失点で終えることができたのは大きいですね。




この新しいセンバコンビ、必ずしも出来が完璧だったわけではなくピンチを招いてしまう場面も何度かありました。それでも無失点で終えることができたのは新守護神渡辺健太のセーブのお陰。


大卒2年目組の宮脇茂夫と沼田航征。
左SBの宮脇茂夫は大卒2年目。昨シーズンは絶対的なレギュラーだった濱託巳がいたので出場機会をなかなか得られず。そのためもあってか弾丸フリーキックを決めたという印象が強い選手。
今日の出来はまずまずといったところ。プレスに来られると外すことができずに困ってしまう場面が見受けられましたが、これから経験を積んで克服してくれることでしょう。
ルヴァン杯ベガルタ仙台戦でゴールを決めるなど印象的な活躍をし、昨年終盤に菅井からレギュラーを奪ったボランチの沼田航征は、相変わらず冷静にボールを散らして頼もしい存在。

徳永晃太郎はDAZNなどではインサイドハーフで紹介されていましたが、柳町魁耀が高い位置に残ってほとんど降りてこなかった一方で徳永はかなりの頻度で降りてボール受けていた気がするので、個人的には徳永はボランチ寄りなんだろうと思っています。沼田と徳永、この2人の出来はアスルがパスを繋いで相手を押し込むサッカーができるかどうかの生命線になるので、今年も頑張ってほしいところ。
今年注目なのはトップ下の位置に入った柳町魁耀。鹿島アントラーズユースから水戸ホーリーホックに加入し、3シーズンで出場は9試合のみ。水戸を契約満了になった後、昨シーズン開幕直前にアスルに加入しました。昨季は出場20試合のうち19試合は途中出場というスーパーサブ的役割でしたが、今季は開幕スタメンを勝ち取りました。
足元の技術はアスルで1番、ファンタジスタのような創造性のあるプレーをすると思っています。アスルのサッカーにアクセントを加えてくれる重要な存在です。


両サイドの森夢真と大卒ルーキーの藤井建悟。前半はもうちょっと頑張ってくれ!と内心思っていましたが、後半2人とも点を取りました。
森は井上の同期で高卒6年目となります。2023年は5G4Aと結果を残したものの昨季は3Gのみ。ドリブラーのように見えて実際ドリブルは得意というほどでもない・・・というのが個人的な感想。攻撃陣を牽引する働きを期待していますし、もっとゴールの近くでプレーさせたい選手。今年は2桁ゴール期待してます。


藤井はまだ特徴を掴みきれていませんが、開幕戦でゴールするのは素晴らしいです。次戦も期待。



鈴木拳士郎は、まあスタメンを見た瞬間にセンターフォワードなんだろうなと思いました。元々は中盤の選手だったようですが、2022年にはそのフィジカルを見込まれてセンターバックとセンターフォワード両方こなすユーティリティ性を見せ、中山体制になってからは左WGでロングボールのターゲットになる役割を果たしました。今年はターゲットになる場所が真ん中になっただけという感じでしょうか。J3でトップクラスのフィジカル・キープ力の持ち主で、そこを見込まれてのセンターフォワード起用だと思うので今年も期待しています。

この試合で最注目だったのが71分から出場した現役高校生中野遥翔。昨年途中に2種登録されましたがもちろん出場ゼロ。

今年はシーズン途中で見られる機会があったら良いなぁくらいに思っていたらまさかのいきなりベンチ入り。大差がつけばもしかしたら見られるかもなぁと思っていたら3-0と大差がつき、出場しちゃいました。


ヤングサッカーフェスティバルで一昨年はU-16静岡県選抜に選ばれ、去年は静岡県ユース選抜に飛び級選出されました。ユースでどういう立ち位置かは分かりませんが、昨年の県リーグ開幕戦では途中出場からゴールを決めるなど活躍していました。
はじめはボールにあまり触れませんでしたが、パスを受けたら迷わず1対1を仕掛けてクロスを上げきりました。しかも、もう一度同じような形でドリブルを仕掛けたらやはりクロスを上げきりました。この”クロスを絶対上げるマン”な感じ、昨シーズンで引退した染矢一樹を彷彿させるなと思いました。これはもっと出場機会をもらえそうな予感。

今年アスルユースほ県2部リーグを戦うことを考えてもプロでやれるレベルの選手を県2部でプレーさせる旨みはほとんどないだろうし、ベンチ入り枠が増えたことだしトップに帯同する機会は増えると思います。若手をベンチ入りさせやすくなるという点でもベンチ入り枠拡大は良い影響がありそう。
今年の静岡県選抜の活動には参加するんでしょうかね。今年のヤングサッカーフェスティバルは前日にアウェイ栃木シティ戦があるし。今日の試合がプロの厳しさを知って精進しろよって試合だったらヤングサッカーフェスティバル頑張れ!って思うんですが、普通にやれちゃったし、できる限りトップに帯同した方が良い気もします。どうなるか。
鳥取のDF永野修都は中学と高校の最初の方はボランチでしたが、現在はセンターバックでプレー。対人の強さと両足から繰り出されるロングパスな魅力の選手。キックミスが何本かあったものの持ち味は出せていたし、この敗戦を成長の糧にしてほしいと思います。



順位
アスルは3ゴールの勝利で首位。北九州vs松本は4/26、八戸vs金沢は4/27の第1節が行われるようです。
次節はいきなり松本山雅とのビッグマッチになりますが、ここでも勝てれば勢いに乗れると思います。私は既にJ2昇格する気でいます。頑張ってほしいです。


