元フロンターレMF阿部浩之 現役引退

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ガンバ大阪や川崎フロンターレで活躍したMF阿部浩之が現役引退を発表しました。

ガンバ大阪では2014年に3冠を達成するなど在籍5年で5つのタイトルを獲得。2017年に川崎フロンターレへ移籍してクラブ初のタイトルへ導くと、在籍3年間すべてでタイトルを獲得し、優勝請負人という名を欲しいままにしました。

  • ガンバ大阪(2012〜2016)
    • 2013年:J2優勝
    • 2014年:J1優勝、リーグ杯優勝、天皇杯優勝
    • 2015年:天皇杯優勝
  • 川崎フロンターレ(2017〜2019)
    • 2017年:J1優勝
    • 2018年:J1優勝
    • 2019年:リーグ杯優勝
  • 名古屋グランパス(2020〜2022)
    • 2021年:リーグ杯優勝
  • 湘南ベルマーレ(2022〜2024)
サッカー元日本代表・MF阿部浩之、引退発表に「優勝請負人という名に相応しい」SNSでは惜しむ声「あの運動量とシュートセンスは稀有」:中日スポーツ・東京中日スポーツ
サッカーの元日本代表MF阿部浩之(35)は12日、現役を引退することを発表した。関西学院大から2012年にG大阪入りし、川崎、名古屋で...

フロンターレ加入1年目となった2017年はシーズン途中から1トップを務めて28試合10得点6アシストと大爆発。クラブ初タイトルとなったJ1優勝に貢献しました。

中村憲剛から荒稼ぎラスカルとの命名されて話題になりました。

印象的なゴールといえば、浦和戦での中村憲剛のスルーパスからのゴール。そして、J1初優勝を手繰り寄せた最終節大宮アルディージャ戦の試合開始1分でのゴールです。

中村憲剛からの変態スルーパスもさることながら、ボールを受けてシュートするまでの速さ、ゴールにパスするかのごとく狙い済ましたシュート、最高です
優勝決定戦に弱いフロンターレを払拭する先制点

また、このシーズン終了後の「来年もう一つ何か取りましょう」との言葉は、未だに心に刻んでいるサポーターも多いでしょう。欲をかきすぎることなく、1つでもいいから毎年タイトルを取り続けることが大事。このメンタリティが優勝請負人たる所以で、今まで無冠だったフロンターレ関係者(サポ含め)にとっては至言でした。

川崎F加入1年目で初V貢献の阿部、自身初の2ケタ得点に「出来過ぎ」 | ゲキサカ
今季加入の新戦力が初タイトル獲得の原動力となった。シーズン序盤はケガに苦しむこともあったが、シーズンが進むにつれてMF阿部浩之、MF家長昭博が定位置を確保。FW小林悠...

加入2年目は29試合5得点4アシスト。数字上は去年ほどの活躍をしていないようにも見えますが、やはり印象的な活躍を見せてJ1連覇の立役者となりました。

サポーターの語り草になっているのは、優勝争いしている最中の第29節のアウェイ鹿島アントラーズ戦。第5節から半年間首位を守り続けていた広島を第28節でようやく抜いて首位に躍り出て迎えた3位鹿島との一戦。0-0で迎えた後半ATにコーナーキックから鹿島がカウンターを仕掛け、抜かれたら数的不利のピンチという状況で、阿部がスライディングで相手を倒してイエローカード。鹿島はクイックリスタートするも、阿部は2枚目のイエローカードで退場のためクイックリスタートは認められず。結局このまま試合は0-0で終了し、勝点1を積み上げました。最終的に広島が大失速したことでフロンターレは最終節を待たずに連覇を確定させましたが、この鹿島戦での勝点1は非常に重要でした。あの状況での咄嗟の判断もさすがですし、主審に2枚目であることをアピールしてプレーを止めさせたのもさすが。

例のシーンは4分30秒
鹿島vs川崎F 試合記録 | ゲキサカ
【J1第29節】(カシマ)鹿島 0-0(前半0-0)川崎F阿部浩之(90分+1)レオ・シルバ(29分)、三竿健斗(66分)、チョン・スンヒョン(68分)阿部浩之2(28分、90分+1)、守田英正(52分)、車屋紳太郎(89分)観衆:31,7...

加入3年目となった2019シーズンも超スーパー重要な働きを見せています。それは、ルヴァンカップ初優勝です。2016シーズンの天皇杯決勝で小林悠がゴールを決めているものの、2017年のセレッソ大阪戦を含めてルヴァン決勝4戦無得点、カップ戦決勝で点が取れないという苦手意識がありました。この試合も前半10分に札幌に先制点を奪われ、フロンターレはゴールに迫るものの2度もシュートがポストに阻まれるなど「やはりカップ戦決勝で得点が取れないのか・・・」と暗雲が立ち込めましたが、前半ATに阿部が同点弾を決めてこの呪縛を解き放ち、最終的に優勝を手にしました。

3分35秒が阿部のゴール

2019年の阿部のゴールはこれもお気に入り。大島僚太からのロングフィードをなぜか右SBの馬渡和彰が最前線で胸で落とし、ダイレクトで阿部がシュートを決めました。上手すぎ。阿部はミドルシュートの名手と言われており、こだわりも強烈。これぞプロです。

2019シーズンを最後に名古屋グランパスへ移籍すると、2022シーズンからは湘南ベルマーレでプレー。

阿部浩之 2024 選手データ | データによってサッカーはもっと輝く | Football LAB
フットボールラボ(Football LAB)はサッカーをデータで分析し、新しいサッカーの観戦方法を伝えるサッカー情報サイトです。選手のプレーを評価するチャンスビルディングポイントやプレースタイル指標、チームの戦術を評価するチームスタイル指標...

ピッチ外でも、田中碧がリーグ戦初出場初ゴールをした2018年ホーム札幌戦後の「フロンターレはユースに甘いねん!」という名言(?)や試合後にスポンサーからもらったお菓子を警備員にあげたり、そのキャラがサポーターからめちゃくちゃ好かれていました。

中村憲剛から「ごめん俺が許可した。俺たちはそういう役回りだから・・・」と言われて渋々納得していたのも面白かったです
警備員の胸ポケットにお菓子を押し込む、ファイフロのおまけでよく流れていた一幕

フロンターレがクラブ初タイトルを手にし、その後黄金時代を築けたのは間違いなく阿部ちゃんのおかげ。最大限の感謝の意を表します。お疲れ様でした。

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