帝京で全国高校サッカー選手権に出場し、今後の去就が未定となっていたU-18日本代表DF田所莉旺がV・ファーレン長崎に加入することがついさっき、12時に発表されました!
取り急ぎ報告まで。
仕事が終わったのでいろいろ追記します。
田所の長崎入りを知ったのは長崎公式Xで加入が発表された17分後です。ここから昼休みが終わる13時までにささっとブログ投稿したわけです。「取り急ぎ報告まで。」は本当にその通り。
選手権終了時点ではまだ進路が決まっておらず、プロのキャンプに参加してまずは高卒プロ入りの道を探り、叶わなかった場合は大学進学、それも枠を空けて待ってくれている大学があるとのことでした。まずは無事進路が決まったというところでフロサポとしてはホッとひと安心しています。
私はフロサポ兼ユース893なので、当然田所のことは彼が中学生くらいのときから知っているわけです。ただそういうマウントを取りたいがためだけにここから先文章書いているので、正直もうこのページ閉じても大丈夫です。笑
まあ、実際は知っていると言っても「U-15に身長185センチで日本代表に入っている田所莉旺という選手がいるらしい」程度の知識だったので、マウントのマの字も取れないのが正直なところ。フロンターレ時代の彼のプレー見たことないですし。
その程度の知識だったので、代表クラスの選手がユースに上がったら当然すぐ試合に出るだろうと思っていましたが、ネクストジェネレーションマッチの日本高校選抜戦ではまだ高校入学前だったからかベンチ入りすらせず。また、プレミアリーグEAST初参戦で優勝の快挙を成し遂げましたが、このシーズン田所のプレミアでの出場時間はわずか9分。サガン鳥栖U-18と戦ったファイナルでもベンチ外。代表クラスの選手でもこんなに試合に出れないことがあるんだと驚いたことを覚えています。
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それもそのはず。当時センターバックはDF高井幸大とDF松長根悠仁がコンビを組み、ボランチはMF大関友翔とMF由井航太のダブルボランチ。全員トップ昇格を果たすようなバケモノたちで、いくら代表クラスとはいえ1年生で試合が出れるような状態ではありませんでした。
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そんな状況だったので、私は「2年生になれば由井以外全員卒業するわけだし試合に出れるようになるだろう」と軽く考えていましたが、本人はそんな甘いことを考えていなかったということになります。
高校1年生の冬に突然川崎フロンターレU-18退団。たしかインスタのストーリーで退団を表明したんだったと思います。ユースから高体連への移籍の定番と言ったら青森山田かな〜と思っていましたが、蓋を開けてみれば帝京への移籍というかなり意外な選択でした。後のインタビューで田所はこう語っています。
出場機会を求めてというところが一番大きかったです。(帝京高の)1個上にプロになるような選手も2人いたので、(川崎を)辞めた中でも高いレベルでサッカーやりたいと思ったときに、関東だと帝京が自分に合っているかなという考えでした。
帝京移籍がいつ判明したのか忘れましたが、下の写真は23年2月のジャパンユーススーパーリーグ(現在のToryval STAGE)の試合での写真です。割とすぐに分かったということなのだと思います。
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先にも書いたように、帝京への移籍はかなり意外でしたが、田所の1学年上にはともに高卒でFC今治に入団したMF横山夢樹とDF梅木怜がいましたし、環境としてはかなり良かったと言えるでしょう。
ちなみに、キレキレなドリブルする10番がいるなーと思っていたらそれが横山だったようです。この試合の約1年半後、プロの舞台で躍動してアスルがボコボコにされるなんて全く想像してませんでした、はい。
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ここから田所は3年生になってU-18日本代表に選出されて高校1年生振りの代表復帰を果たすと、インターハイ全国大会と高校選手権全国大会に出場しました。帝京が選手権で全国大会に出場したのはなんと15年ぶり。古豪復活を日本中に知らしめる原動力となりました。
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田所の長崎加入時のコメントです。
V・ファーレン長崎に関わる全ての皆様、初めまして。帝京高校サッカー部から加入することになりました、田所莉旺です。幼い頃からの夢であったプロサッカー選手になるという目標を V・ファーレン長崎という素晴らしいクラブで叶えられることを大変嬉しく思います。
縁もゆかりもない長崎という地域、そしてクラブに自分を迎え入れていただき、プロの世界に踏み出すことができました。これまで支えてくださった全ての方々に心から感謝申し上げます。
クラブが掲げる『J2 優勝』『J1 昇格』という目標のために、自分自身の成長のために、プロのスピードや技術に一日でも早く適応し、勝利に貢献できる選手を目指して努力していきます。
『ナガサキから世界へ』この言葉を胸に、いつか長崎から世界で活躍する選手になれるよう精進します。まずは、皆様に自分のことを覚えていただけるよう、日々の練習から全力で取り組み、長崎のエンブレムを背負って戦える選手になります。
これから応援よろしくお願いいたします!
あえて厳しい道を選び、見事高卒プロ入りを果たして選択が間違っていなかったことを証明した田所。長崎で結果を出して将来フロンターレに帰ってくることがあったら嬉しいですし、そうでなくても今後の活躍に期待しています。