全国高校サッカー選手権静岡県大会2024 静岡学園vs飛龍

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試合記録

静岡学園・佐々木「ドリブルうまくパス出せる」vs飛龍・丹羽「パンチ力ある左足」9日準決勝…須藤駿介アナの推し選手 - スポーツ報知
全国高校サッカー選手権静岡大会は9日、エコパスタジアムで準決勝が行われる。連覇を狙う静岡学園は飛龍と対戦し、もう一つのカードは浜松開誠館と藤枝明誠の第1シード同士が激突。静学サッカー部出身で、Dai
【高校サッカー】静岡学園が連覇に王手…MF篠塚怜音の3戦連続先制弾が火付けとなり6発…全国選手権県大会準決勝 - スポーツ報知
準決勝が行われ、静岡学園と浜松開誠館がファイナルに進んだ。静学は前半28分のMF篠塚怜音(れお、2年)の3戦連続先制ゴールで主導権を握ると、計シュート13本で次々と加点。飛龍を6―1で下した。浜松開

スタメン

静学のスタメンは1回戦、準々決勝と変わらず。

飛龍はFW田中蓮大が決勝トーナメント初出場。左サイドに片岡飛翔、右サイドに槁本を配置しました。

得点・交代

静岡学園6-1飛龍
得点者
24篠塚怜音前半28分 
3岩田琉唯(PK)前半33分 
13乾皓洋(アシスト:18土田拓)前半38分 
22望月就王(アシスト:11原星也)後半12分 
13乾皓洋(アシスト:20堀川隼)後半18分 
14加藤佑基(アシスト:7天野太陽)後半21分 
 後半32分13渡邉優来
交代
   HT9田中蓮大
③FC時之栖
20真野瑠都
③沼津市立第三中
   HT12植松佑唯
③沼津市立金岡中
6岡田和也
③リベルダージ静岡
18土田拓
③大宮アルディージャU15
19今田桜雅
③東急Sレイエス
後半13分   
11原星也
③静岡学園中
9大木悠羽
③清水エスパルスJY
後半21分   
22望月就王
③静岡学園中
4矢澤怜士
③大阪東淀川FC
後半21分   
3岩田琉唯
③1FC川越水上公園
21國領英夢
③セレッソ大阪U-15
後半33分   
24篠塚怜音
②ジェフ千葉U-15
16藤本虎之介
③アイリス住吉
後半33分   
   後半41分11片岡飛翔
③アスルクラロ沼津U15
2田邉陸斗
③アスルクラロ沼津U15
   後半41分24槁本竜輝
②アルティスタ浅間
8長谷川璃音
③裾野市立西中
   後半43分7竹川竜輝
③リベルダージ駿東
25国本有希
②フェルボール愛知
SUBSTITUTE
GK1野口晟斗大阪東淀川FC GK1松浦拳士アスルクラロ沼津U15
DF5野田裕人FC DIVINE GK21佐々木鴻斗ヴァーデュア三島
DF6吉田俐軌セレッソ大阪西 DF15山本蒼空リベルダージ駿東
MF8神吉俊之介アミザージ神野 DF16山口柊樹リベルダージFC
MF10山縣優翔千里丘FC DF22渡辺真裟斗セパラーダSC
MF12佐々木雄基川崎フロンターレU-15 DF23高村巧裾野市立東中
MF15池田双葉千里丘FC MF14大川優樹エスパルス三島
MF23四海星南FC東京深川 MF18原颯太リベルダージFC
FW25上田悠世千里丘FC MF19横山瑠杏FC Libre

立ち上がりはロングスローなどで飛龍がチャンスを作ったものの、その後は静学がボールを握る展開。

前半28分、右サイドで原星也が左足クロス。飛龍DFがヘディングで弾き返すも、そのボールを拾った篠塚怜音が蹴り込んで静学が先制。

前半33分、右サイドで原がドリブル開始。スピードに乗って高原をかわしてペナルティエリアに侵入すると、飛龍DF池田舜平がスライディングで倒してしまいPK。岩田琉唯が冷静に決めて2点目。後で試合を見返すと結構ペナルティエリアの中か外から際どいところではありました。飛龍の父兄はボールに行ってると主張している人が多かった印象ですが、映像を見返すと明らかに足に掛かってます。

前半38分、中盤でボールを回し、ハーフライン手前でボールを受けた天野太陽が縦にロングフィード。抜け出した土田拓が飛龍DF渡邉優来を振り切り、深い位置からマイナスのクロス。ニアに走り込んだFW乾皓洋が丁寧にインサイドでファーに流し込み3点目。

前半は静学の3点リードで終えました。

ハーフタイムで飛龍は2枚替え。右SBの渡邉優来をFWへポジション変更して後半に臨みました。

後半12分、センターサークル中央手前でボールを受けた原が高原を置き去りにして右サイドを駆け上がり、グラウンダーのアーリークロス。このクロスを天野太陽と乾皓洋がまさかの2連続スルー。なぜか走り込んでいた右SB望月就王が合わせて4点目。

後半18分、篠塚からの斜めの楔を乾がダイレクトで浮かして裏へ走り込んだ堀川へ。堀川は頭で中へ折り返し、最後は乾がハーフボレーで決めて5点目。

後半21分、飛龍がセンターライン付近左サイドからロングスローするも岩田琉唯がクリア。センターライン付近で乾が拾って走り込んだ天野太陽へ落とすと、天野は飛龍DF2人の間を抜いて左サイドから駆け上がった加藤佑基へスルーパス。最後は加藤が右足で中へ切り返して豪快に決めて6点目。

後半32分、自陣フリーキックからの流れでロングボールを静学陣内へ放り込むと、静学DF陣をカオスな状態に引き摺り込むことに成功。最後はFWへポジションを移していた渡邊優来が右足シュートを叩き込み飛龍が1点を返しました。

飛龍は藤枝東戦での脅威的な粘りを見せることができず、6-1で静学の大勝となりました。

所感

静学の完勝。飛龍は藤枝東戦で6バックになった反省を活かして前線からしっかりプレスを掛ける戦い方ができていましたが、静学にいなされて後手を踏みました。藤枝東は前掛かりになった飛龍相手にショートパスを繋げなくなり、不正確なロングボールやパスミスを連発して飛龍のペースに引き摺り込むことに成功しましたが、静学は「不用意なパスミスはするな」と言われてるかのように丁寧にパスを繋いでミスらしいミスをほとんどしませんでした。また、外にボールがほとんど出なかったのでDF高原伸ノ介のロングスローをする機会もほとんどなく。むしろ静学のドリブルを止めるために飛龍の方がファウルを連発。これがプレミアレベルか!と思わずにはいられない試合となりました。とはいえ、飛龍の唯一の得点は、しっかり自分たちの形に持ち込んだ上での1点であり、守備のやり方含めて自分たちのサッカーはできたように見えました。天晴れ。

静学はこれまでの2試合とは異なる選手起用。これまでは2年生のMF神吉俊之介とMF佐々木雄基を後半の早い段階で起用していましたが今日は2人とも出場せず、交代出場は全て3年生。ここ最近出場機会がなかったFW大木悠羽とDF矢澤怜士も起用し、メンバー入りした3年生はGK野口晟斗とDF野田裕人以外は全員選手権出場を果たしました。

決勝は浜松開誠館

静学の決勝の相手は浜松開誠館です。静学は選手権が始まってからようやくプリンスリーグクラスの相手と戦うことになります。開誠館はカウンターサッカーを志向しているわけではないこともあり、これまでの相手のようにずっと押し込むという戦い方はできないと思いますが、しっかり全国への切符をもぎ取れるか。

ちなみに、全国各地で選手権地区大会が行われている裏で、プレミアリーグの未消化試合も行われていました。第12節の鹿児島城西vs米子北が行われ、1-1の引き分けに終わりました。この結果、静学と降格圏との勝点差が残り3試合で9に広がり、静学のプレミア残留がほぼ確定しました。

高円宮杯プレミアリーグ公式X(@jfa_u18)より
高円宮杯プレミアリーグ公式X(@jfa_u18)より

飛龍の快進撃は準決勝で終焉

ほかの強豪校がこぞって繋ぐサッカーを志向している中、ロングボールやロングスローで相手ゴール前をカオスな状態にして仕留めるといういわゆる”弱者”の戦い方で県ベスト4まで登り詰めました。特に、エースのFW丹羽咲人は相手のマークがキツい中でもゴールを決め続けました。準々決勝で藤枝東相手に1-3とリードされたところから追いつき、PK戦で勝利したのは今年の静岡サッカーのハイライトの1つになると思います。

残り2試合の県Aリーグでは既に残留を決めており、来年も県Aリーグを戦うことが決まっています。来年も同じような戦い方をするのか、それとも繋ぐサッカーにトライするのかはわかりませんが、飛龍の動向に注目です。

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