まえがき
中立地静岡の草薙陸上競技場で静岡ダービー
今日は天皇杯でホームもアウェイもないため、両チームホームユニで試合するのかと思っていましたが・・・
アスルはアウェイユニ・・・!
青と紫。まあ、たしかに見分けつきにくいかもなぁ。。。笑
試合結果 アスルクラロ沼津 0-1 藤枝MYFC
試合記録(スタメン・交代)
ハイライト(得点シーン)
【2022年度静岡県サッカー選手権大会】
<決勝>vs #アスルクラロ沼津GOOOOAL!!!⚽️
83′ #土井智之 選手#藤枝MYFC@doi_tomoyuki pic.twitter.com/OC2i39MSZF
個の技術が光る藤枝とコンビで打開する沼津
藤枝はJ2経験者も多く、個々の力がかなりあります。
対するアスルは上位カテゴリー経験者は染矢と伊東のみ(多分)。ほかの選手は所属していた経験はあってもレギュラーとして戦ってはいないはず。
そうした経験値の差があるのか、やっているサッカーのクオリティの高さは藤枝の方が高いのかなと思いました。特に藤枝のボランチ鈴木惇は藤枝のパスサッカーを一段階上に引き上げていると思います。
アスルも藤枝もパスを繋ぐというベースは同じですが、藤枝はサイドの河上、久保がガンガン仕掛けるのに対し、アスルはドリブルを仕掛ける選手は皆無。100%ワンツーなどのパスで打開を試みます。それでもチャンスは作れていますが、やはり仕掛ける選手がいるかどうかというのは上位進出に向けては重要になってくると思います。まあ、ボランチのような選手がサイドにいるのでドリブルを”しない”のではなく”できない”というのが本音とは思いますが。。。
試合は後半、藤枝が得点してからアスルは攻勢を強めて、藤枝ゴールを脅かしていきますが、前進していく沼津に対して藤枝はあからさまに引っ張ったりしてなりふり構わずファウルを連発して止めに行きます。
後半AT、沼津はパワープレーでチャンスを作りますが枠が遠く。。。
勝利への執念を見せた藤枝が勝利しました。
ベトナム人MFブイ・ゴック・ロン、途中出場途中交代・・・
今季ベトナムのサイゴンFCから期限付き移籍しているベトナムトリオの1人、ブイゴックロンが天皇杯準決勝の藤枝市役所戦に続いて出場しました。
J3でも出場機会はないもののコンスタントにベンチ入りしており、どんな特徴を持った選手なのか気になるところでした。
が、投入から約10分で鬼島と交代。
たしかにガッチガチに緊張していて、始めの何回かは変なコントロールミスしてボールロストしてしまいましたし、守備はまだ更地状態のように見えましたが・・・
ただ、少しずつ慣れてきて巧みなボールコントロールの片鱗を見せ始めていましたし、特別下げなきゃいけない要素はなかったのではないかと思います。
むしろ、そういう指示が出ていたからなのかわかりませんが、右サイドから攻めていこうという認識がチーム内でされていたようで、ボールはそれなりにロンに集まっているように見えました。
ドリブルで仕掛けずにすぐパスをする選手が大半のアスルの中で、仕掛ける意識を持っているだけでも貴重だと思いますし、そういう選手がアスルがさらに飛躍するためには必須だと思います。
フロンターレからレンタルの神谷、ロングボールで存在感
フロンターレからレンタル中の神谷凱士は3バックの左で先発。
J3では全試合にメンバー入り。開幕戦の鳥取戦では出場機会がありませんでしたが、第2節長野戦、第3節八戸戦では途中出場、第4節讃岐戦からは先発の座を射止めています。
ショートパス主体のチームの中で正確なロングフィードの供給元となっており、脅威になっていました。また、コーナーキックのキッカーも任されており、左足の精度はチームのストロングポイントとして明確になっていることが窺えました。
あとがき
天皇杯初戦はカターレ富山、勝てばヴィッセル神戸
延長の末、113分に決勝点を挙げて富山新庄クラブに1-0で勝利しています。
富山はJ3で現在11位で藤枝より下位ですが、得点は藤枝よりも多くとっております。その代わり失点も藤枝より多いので、点の取り合いになるような気がします。
富山に勝つと次はノエビアでのヴィッセル神戸が待ち受けています。
さすがにイニエスタやボージャンといったスーパースターや大迫や武藤のような代表クラスを出してくるとは思いませんが、それでもJ1のクラブ相手に挑戦できるのは今後にもつながります。
昨年の天皇杯では長野パルセイロが川崎フロンターレ相手にPK戦までもつれ込む熱戦を繰り広げ、その後のJ3では4連勝。特にJ3再開後の2試合は鳥取に8-1、富山に4-0と同じカテゴリーのチームとの試合とは思えないような結果を出しました。
藤枝も天皇杯で普段のJ3では得られないような経験値をたくさん積んで、J2昇格へ向けて頑張ってほしいですね。
アスルは悔しい敗戦もベンチメンバーには得難い経験
アスルもチャンスは作れていたものの、終盤の失点で悔しい敗戦。
とはいえ、普段リーグ戦で出場機会のない三井や森、ロンが出場機会を得られたことは好材料。特に三井は失点こそしましたが天皇杯2試合でフル出場。野村と武者のGK争いに今後入って行けるか注目です。
森もロンも目立ったプレーはできずアピールとはならなかったかもしれませんが、実戦じゃないと得られない経験は間違いなくありますからね。特に決勝の静岡ダービーという強度。高い基準を目の当たりにしてどこまで成長できるか。今後に期待です。
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